食事のときによく噛むメリット8つ! なるべく早く習慣にしよう
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食事のときに「よく噛んで食べなさい」と親や学校の先生に言われたことがあると思います。
しかし、その理由をきちんと知っていますか?
食物をよく噛んで食べることには、メリットがいっぱい! ここでは、よく噛むことにどんなメリットがあるのか、そしてその理由について紹介します。
納得すれば、やる気もでるはず。理由を知って今日の食事からしっかり噛んで食べるようにしてくださいね。
よく噛んで食べることはメリットが多い!
よく噛んで食べることで、体へのメリットがたくさんあります。とても大げさに言えば「人生が変わる」のです。
詳しくは後述しますが、食物をよく噛むことで顎の筋肉だけでなく頭や胃腸に良い影響がありますし、さらに見た目の良さや口臭の軽減にもつながります。
すべきことは「よく噛む」だけ。難しいことは何もありません。
人は食事からエネルギーを得る動物なので、食事の時間は誰にとっても楽しいものですよね。楽しみながら全身へのよい影響があるとわかれば、頑張ってみる気になりませんか?
本日の食事から、ひと口ひと口よく噛んで食べてみてください。そうするかしないかで、10年後のあなたの状態は違うものになるはずです。
よく噛むことのメリット8つとその理由
では、よく噛むことで得られるメリットについてみていきましょう。ここでは以下8個のメリットとその理由について紹介します。
- ・胃腸の負担を軽減する
- ・虫歯予防や口臭軽減
- ・食べ過ぎを防ぐ
- ・脳の働きが活発化する
- ・味がしっかりわかる
- ・発音がはっきりする
- ・ガンを予防する
- ・歯並びが整ったり小顔になったりする
胃腸の負担を軽減する
よく噛めば、胃腸の負担が軽減できます。
噛むことで出る唾液には「アミラーゼ」という消化酵素が含まれており、これが食べたものを効率よく消化。胃腸が働きやすくなるため、負担を減らせます。
胃腸は人にとって大切な場所。免疫を作る場所でもあるため、胃腸が消化不良を起こさないようにすることが大切です。
虫歯予防や口臭軽減
噛むことで唾液腺が刺激され、唾液がたくさん出るようになります。唾液には口内の食べかすや細菌を洗い流す働きがあるため、噛むことが虫歯予防につながるのですね。
また、歯は食事のたびに少しずつ溶ける「脱灰」、そして唾液によって溶けた歯を元に戻す「再石灰化」を繰り返しています。この再石灰化は唾液の働きによるものです。再石灰化で歯の表面を強くし、虫歯菌が侵入できないようにします。
さらに口臭軽減も期待可能です。
口臭の原因はいくつかありますが、口内にいる細菌が活動を活発にしたときに出すガスは大きな口臭原因の1つ。しかし噛めば唾液腺が刺激され、唾液がたくさん出て口内を洗い流すことで、細菌の数を減らせます。その結果、細菌が出すガスも減少し、口臭の軽減となるのです。
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食べ過ぎを防ぐ
よく噛むと脳に信号がいき、満腹中枢を刺激します。食事が少量でも満腹感を得られるため、食べ過ぎを防止可能です。
食べ過ぎは胃腸の荒れや便秘、肥満、生活習慣病などにもつながります。ダイエットをしている方は、食事量を減らすよりもよく噛むようにしてください。その方が健康的かつ自然に食事量を減らせますよ。
脳の働きが活発化する
よく噛むことで脳に流れる血液量が増加。その結果、記憶力の向上や認知症の防止に効果が期待でき、脳の若さを維持できます。
また、これは老人だけに限ったことではありません。子供のころからしっかり噛んで食べていると、脳が発達すると言われています。
味がしっかりわかる
食べ物の成分を感じるのは舌の表面にある「味蕾(みらい)」です。
噛むことで唾液がたくさん分泌されれば、成分が味蕾に届きやすくなります。すると食べ物本来の味がしっかりと認識でき、薄味でも満足できるようになるのですね。そのため、塩分の取りすぎ防止にも役立つでしょう。
発音がはっきりする
噛むと顎が動き、口周辺の筋肉をよく使います。これが顎の発達を助けるほか、表情が豊かになったり言葉の発音がきれいになったりします。
どこの部位でも、筋肉は使わなければ衰えていくもの。顔の皮膚がたるんだり表情が乏しくなったり、言葉が不明瞭になったりするようなことがあれば、よく噛むことで改善しましょう。
ガンを予防する
噛むことで分泌される唾液には、いくつかの酵素が含まれています。その中にある酵素の1つが「ペルオキシダーゼ」。ペルオキシダーゼは、食品に含まれる発がん性を抑制する酵素です。
つまりよく噛んでよく唾液を出せば、がん予防につながるのですね。
歯並びが整ったり小顔になったりする
よく噛むことで顎の筋肉や舌に刺激がいきます。顎の筋肉が発達すると、それに伴って顎の骨も拡大。ほどよくスペースが開くため、歯並びがよくなります。
特に子供にとって、顎の発達は大切なことです。噛む力が弱いと顎の筋肉・骨が小さくなってしまい、歯並びが乱れてしまいます。
しかし、永久歯になってからの歯科矯正はお金も時間もかかるため、できるだけ子供のときに顎をしっかり発達させ、歯が生える場所を自然にキープしておくのがおすすめですよ。
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歯を奇麗にすると得する6つのこと
早食いになっていないかチェックしよう
では、自分が早食いになっていないかを確認してみましょう。
次の質問を見て、自分に当てはまるものがないかチェックしてください。
- ・食事は10分以内で終わる
- ・ひと口にたくさん詰め込む
- ・咀嚼しながらすぐに飲み込む
- ・硬いものより柔らかいものが好き
- ・人より早く食べ終わる
- ・食事中によく飲み物を飲む
- ・歯と歯の間に食べ物が挟まりやすい
- ・食事はよく一人で食べる
以上の項目で、一つでも当てはまる人はよく噛めていない可能性が高くなります。
食事中に頻繁にお茶やお水を飲む習慣がある方は、一度見直してみましょう。途中で飲料を入れると、食物が小さくなっていなくても飲み込めてしまいます。食物が大きいままだと消化の手間が増え、胃にとって負担です。
また一人で食事する機会が多い方は、つい食事を急いでしまいがち。一人で食べているときでも、ゆっくりと味わって食べるようにしてみてくださいね。
よく噛んで食べるコツ3つ
メリットを理解したら、実践してみましょう。よく噛んで食べるには、以下3つのコツがあります。
- ・ひと口を少なくする
- ・1度の食事は20分以上かける
- ・1回で30回以上噛む
いずれも最初は慣れなくて違和感があり、ストレスを感じるかもしれません。焦らず少しずつでいいので、食事のときにトライしてくださいね。
ひと口を少なくする
ひと口を減らしてじっくりと味わってみましょう。口いっぱいにほおばると、噛んだそばから飲み込んでしまいます。
また、口に入れる量を減らすことで食べる回数が増えるので、自然に噛む回数が増加できます。
1度の食事は20分以上かける
1度の食事には、なるべく20分以上かけるようにしましょう。しっかりと噛んでいれば自然に食事時間は伸びます。
人の脳が満腹だと感じるには、食べ始めてから15分以上かかるそうです。そのため、20分くらいで最後のひと口が食べ終わるようにすれば、早食いにならず食べ過ぎも防げるでしょう。
ただし、食事時間を延ばせばいいということではありません。40分や1時間もかけるなど、だらだら食べることはしないようにしてくださいね。長時間食事を続けると、口内が酸性に傾く時間が長引きます。それはかえって歯にはよくありません。
1回で30回以上噛む
自分ではよく噛んでいるつもりだけど、という方は、一度ひと口で食べてから何回噛んでいるか数えてみてください。多くの場合、10回前後で飲み込んでしまっています。
よく噛むことの目安回数は「30回」。一度に口に入れた分を30回数えながら噛んでみましょう。食物はかなり小さく細かくなり、口の中でほとんどが消えてしまうような感覚になるはずです。
その状態まで細かくして味わえば、胃腸には負担がかかりません。
よく噛んで食べることは全身に良い影響を与える! 今日の食事から見直そう
よく噛んでから食べることで、口内や顎だけではなく、脳や胃腸などにも良い影響があります。胃腸に関係することは、全身の健康にも関係すること。いつまでも元気で若々しくいるためには、食事をよく噛んで食べることが大切なのですね。
ぜひ今日の食事から見直してみてください。一度に口に入れる量は少なめにし、毎回30回程度噛む。繰り返していれば、いずれ習慣にできますよ。