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歯が黒くなる原因は? それぞれの対処法と予防法を紹介


歯が黒くなる原因は? それぞれの対処法と予防法を紹介

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鏡を見たときに「あれ? 歯が黒い…」と気づけば、虫歯になってしまったのかと焦る方もいるでしょう。

しかし、歯が黒くなる原因は虫歯だけではありません。痛みもなく、黒くても特に処置なしで大丈夫なものもあります。

そこで今回は、歯が黒くなる原因について紹介します。

原因とそれぞれの対処法、歯が黒くならないように自分でできることなどを順番に解説するので、参考にしてください。

どうして歯が黒いの!? 不安なら歯科医に相談しよう

歯が黒くなっていれば、心配ですよね。見た目にも良くないため、人からの視線を気にしてつらい思いをする方もいるでしょう。

歯が黒くなるのは、虫歯などの病気が原因であるケースだけでなく、金属や薬の影響などもあります。

そのため、あれこれと心配する前に、まずは歯科医に相談しましょう

虫歯などの口内トラブルであれば早期発見に越したことはありませんし、そうでなくても原因が分かれば不安を払拭できます。

痛みや違和感がなくても、歯が黒くなっていれば何かが悪影響を及ぼしているはずです。歯科を受診し、原因を調べてもらってくださいね。

 

歯が黒くなる原因7つとそれぞれの対処法

では、歯が黒くなる原因とそれぞれの対処法をみていきましょう。

考えられる原因は、次の7つです。

  • ・虫歯
  • ・ヤニや飲食物による着色
  • ・歯石
  • ・金属イオンの浸透
  • ・詰め物の劣化
  • ・歯の神経がない
  • ・薬物の影響

 

虫歯

虫歯になると、歯の表面にあるエナメル質に含まれているミネラルやリンが溶けだします。その結果、歯の色が白から黒へと変わるのですね。

初期の虫歯では穴が開いておらず、歯の一部が薄く黒っぽい感じになっています。その状態であれば、削らずに経過観察になることが多いでしょう。

しかしそこに穴があれば、虫歯が進んでいる証拠。黒くなっている箇所が小さな点であったとしても歯の中で広がっている場合もあるため、すぐに虫歯の治療を始めなくてはなりません。

痛みがなくとも「1本の歯だけが黒い」とか「隣り合った数本だけが黒い」とかといった場合には、虫歯を疑いましょう。

 

虫歯への対処法

黒くなっている箇所は削り、プラスチック・レジン・セラミックなどを使って補修すれば見た目は回復します。

ただし健康保険を使った治療では使える素材や治療内容に限りがあり、歯の部位によっては金属である銀歯を使わざるを得ません。

「黒い歯が嫌で虫歯の治療をしたのに、銀歯が入って余計に目立ってしまった」というケースも多くなっています。

治療後に自然な見た目の歯にしたい場合には、あらかじめ歯科医に相談しましょう。保険を使わない場合には費用が高くなりますが、見た目の不満は減らせますよ。

 

ヤニや飲食物による着色

タバコのヤニや、コーヒー・紅茶・お茶・ワインなどの色が濃い飲み物による着色が原因で、歯が黒く見えることもあります。

痛みなどはありませんが、やはり見た目にはよくありません。

「歯が全体的に黒くなっている」や「黒い筋が全体的についている」場合には、着色である可能性が高くなります。

 

着色への対処法

歯科にいけば、専用の薬剤と機械を使ったクリーニングやホワイトニングを受けられます。

しかし軽度の着色であれば、自宅でもある程度の対応は可能です。

たとえば、市販のホワイトニング用歯磨き粉を使ったケアがあります。ホワイトニング用歯磨き粉には着色を浮かせる成分や、歯の表面をつるつるに磨いて色が定着しにくくする成分が入っています。使っていくうちに歯がつるつるになり、歯の表面の着色は改善されるでしょう。

ただし、着色を取りたいからとあまりに磨きすぎるのはNG。「知覚過敏」になってしまうため、やり過ぎないようにしてください。

また、歯と歯の間やこびりついた着色は自宅では難しいもの。歯科へいってクリーニングで落としてもらってくださいね。

 

歯石

本来歯石は白っぽい色をしていますが、進行した歯周病であれば別。歯茎からの出血で歯石が作られるため、黒い色をしています。

歯石は歯垢(プラーク)が放置されて固まったもの。つまり、細菌の塊が石のように硬くなったものです。

これは歯ブラシではとれないため、歯科での治療が必要です。

 

歯石への対処法

できるだけ早めに歯科を受診することが大切です。歯周病の治療を受け、口内環境の改善に努めてください。

歯周病は進行すると改善が困難な病気です。歯を失うばかりではなく、血管から細菌が入って全身へ回ると、心臓病や糖尿病を引き起こすこともあります。

 

金属イオンの浸透

虫歯の治療で銀歯を入れていれば、その金属イオンが溶けだして浸透し、歯や歯茎が黒くなります。

金属は唾液にさらされ、噛みしめられて年々劣化していくもの。銀歯の耐用年数は大体7年程度のため、それ以上昔の銀歯であれば劣化による着色がどうしてもあります。

【関連記事】銀歯による金属アレルギーについての記事はこちら
銀歯を入れると金属アレルギーになる? 症状・セルフチェックの方法・対策を紹介

 

金属イオンの浸透への対処法

金属イオンによって歯が黒くなっている場合には、残念ですが、その部分を削り取らなくてはなりません。削ったあとでレジンなどを使って修復するという方法になります。

 

詰め物の劣化

小さな虫歯を治療するときには、歯科用プラスチックを使います。しかし、プラスチックは口の中の水分を吸収して劣化する素材。そのため、4年程度で黒く変色してしまいます。

 

詰め物の劣化への対処法

もしも詰め物が着色しているだけであれば、歯科のクリーニングを受ければ改善されます。しかし、詰め物が劣化しているのであれば取り換えが必要です。

 

歯の神経がない

治療で歯の神経を取ってしまったり、外部からの衝撃で神経が死んでしまったりすると、歯は枯れ木のように水分を失って黒ずみます。

 

歯の神経がないことへの対処法

神経がない歯は内側から黒ずみだすため、外側に白い被せ物をする対応となります。

歯を削って人工の土台をたて、セラミックなどを被せます。自然な白さとなり、見た目の違和感はなくなるでしょう。

 

薬物の影響

小さいころに病気の治療で抗生物質を飲んでいたり、妊娠中に薬を服用していたりといった方は、薬の影響で歯が黒くなることがあります。

見た目に良くないと悩む方が多いのですが、あくまでも薬の副作用。歯には問題がありません。

 

薬物の影響への対処法

歯の表面を少しだけ削って白いセラミックを薄く貼り付けたり、歯にマニキュアをしたりする方法があります。

歯は悪くない健康なものであるため、歯科でもできるだけ削らずに済むような提案をされるでしょう。

 

歯が黒いままで放置すると起こること

歯が黒いままで放置すると、以下2つの悪影響が考えられます。

  • ・見た目が悪い
  • ・口内トラブルが発生する

口を開けたとき、他の歯と色が違う歯は思ったよりも目立つものです。人目を気にして笑えなくなるなど、精神的な影響も大きいでしょう。

また、歯が黒くなった理由が虫歯や歯石であれば、口内細菌が繁殖しているということ。歯肉炎や口内炎など、他のトラブルも発生しやすくなります。

【関連記事】歯を綺麗にすることについての記事はこちら
歯を奇麗にすると得する6つのこと

 

歯が黒くならないように! 予防法2つ

では、現在白い歯が黒くならないようにするには、どんな予防法があるでしょうか? 次の2つを意識してみてくださいね。

  • ・正しい歯磨き
  • ・セラミック治療にする

 

正しい歯磨き

虫歯や歯石などで歯が黒くなるのは、歯磨きがしっかりできていないからですね。そのためより意識して、丁寧に磨く必要があります。

歯ブラシは横に持って力を入れず、1本ずつ磨くことが大切。歯の表面にはブラシの毛先を垂直に当て、歯茎との境目には斜めに当てて、細かくブラシを動かしましょう。

さらに、歯ブラシのあとは歯間ブラシやデンタルフロスを使ってください。寝る前にはマウスウォッシュで口内を除菌するのもおすすめです。

 

セラミック治療にする

金属イオンを流出、浸透させないためには、最初から金属を使わないことが一番です。自費治療になりますが、虫歯治療を行うときに銀歯ではなくてセラミックを使うことを検討してみましょう。

詰め物の劣化も同じく、レジンなどのプラスチックよりはセラミックの詰め物の方が耐用年数は長くなります。

セラミックはコストがかかりますが、見た目、頑丈さともに優秀ですよ。

【関連記事】歯科医がセラミックをおすすめする理由についての記事はこちら
歯のセラミックとは? 歯科医師がセラミックをおすすめする理由

 

歯が黒かったら? まずは歯科を受診しよう

歯が黒いかなと思ったら、まずは歯科を受診しましょう。虫歯や歯周病が進んでの変化であれば早期の治療が必要ですし、そうでなくても原因がわかれば気持ちも落ち着きます。

普段から歯磨きを丁寧にやり、歯の状態に目を配ってみてくださいね。異変があればすぐに気づく、それが健康への第一歩です。


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監修・執筆

ハピネス歯科クリニックの院長、大久保 圭

ハピネス歯科クリニック 院長 大久保 圭

秋田市の歯医者。出身地:北海道。出身大学:岩手医科大学歯学部。 ハピネス歯科クリニックでは、歯の悩みが何もない健康を保っていただくために、予防歯科を特に大切に考えています。 本ブログを通して、あなたの健康づくりに役立つ質の高い情報発信を心がけています。

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