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マウスピースで歯ぎしり防止! 効果・選び方・使用時の注意点などを解説


マウスピースで歯ぎしり防止! 効果・選び方・使用時の注意点などを解説

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歯ぎしりは音を立てるもの、立てないものがありますが、自覚無自覚を合わせると日本人のおよそ8割が歯ぎしりをしていると言われています。

歯ぎしりをすると、歯や歯茎、顎などに過度な負担がかかるため、これを防止する策としてマウスピース(ナイトガード)が存在しています

では、マウスピースによる歯ぎしり防止の効果を具体的にご存じでしょうか?

この記事ではマウスピースの仕組みやその効果、使用時の注意点と手入れ方法について解説します。

歯ぎしりから歯を守るためのマウスピースの仕組みとは?

歯ぎしりは、睡眠時や無意識のときに強い力で上下の歯同志を嚙合わせる行為です。ブラキシズムとも言います。

カチカチやギリギリといった音が出ることもありますが、音が出ない場合もあり、音が出ない場合の方が歯や顎への負担が大きくなります

マウスピースはゴムや樹脂素材を歯型に合わせて形どり、歯にはめて使用する器具のことです。歯ぎしりの場合は上の歯型を取ってマウスピースを作り、就寝前に上の歯にはめて寝ることで、無意識の歯の擦り合わせを防止できます。

マウスピースをはめると、歯列を連結固定できるのですね。そうすることで歯ぎしりをする際にかかる力を歯列全体に分散させられ、1本の歯の負担を軽減できるのです。

【関連記事】歯ぎしりについての記事はこちら
ブラキシズム(歯ぎしり)とは? 種類・原因・症状・対策について解説

 

マウスピースの種類

マウスピースにはさまざまな種類がありますが、以下の2つに大別できます。

  • ・ソフトタイプ:ゴム製で柔らかく、装着による違和感は少ない。
  • ・ハードタイプ:レジンと呼ばれる硬い樹脂製で、装着時の違和感は強く噛み合わせの調整は難しいが、頑丈で長期間使用できる。

歯ぎしりや食いしばりが強い方がソフトタイプのマウスピースを付けると、早期に穴が開いてしまったり返って症状が悪化したりすることがあります。

症状に合っていないマウスピースを使うことは歯や歯茎、顎にとっては危険です。用途に合わせたマウスピースを使うようにしましょう。

 

歯ぎしり用マウスピースは歯科で作ってもらう

市販のマウスピースは手に入りやすく安いため、それでいいかと考えてしまう方もいるかもしれません。確かにスポーツ用のマウスピースは、スポーツ中に衝撃を吸収する目的で使われるため、それでも大丈夫なケースもあるでしょう。

しかしながら、歯ぎしり用や食いしばり用のマウスピースは、必ず歯科で作るようにしてください

歯科では患者の歯型に基づいて、本人の歯並びや噛み合わせが狂わないよう精密に作ります。寝ている間に外れることも少なく、マウスピースによって噛み合わせが変わってしまうことも避けられます。

市販のマウスピースは適切にフィットしないため、多くの場合で逆効果になってしまうのです。マウスピースによって歯が動いてしまうと噛み合わせや歯列に悪影響が出てしまい、より高額な費用をかけて歯科矯正をしなくてはならないリスクが増します。顎や歯、歯茎に悪影響を及ぼす可能性が高いため、市販のマウスピースは使わないようにしましょう。

【関連記事】寝るときのマウスピースの効果や作り方などについての記事はこちら
寝る時のマウスピースって? 効果・メリットとデメリット・作り方などを紹介

 

マウスピース装着で得られる効果

マウスピースによって得られる効果は、以下のようなものがあります。

  • ・歯のすり減りを防止する
  • ・詰め物などの破損離脱を防止する
  • ・歯の位置を保定する
  • ・顎関節の負担を減少させる

 

歯のすり減りを防止する

歯ぎしりとは上下の歯をスライドさせる行為です。そのスライドによって、歯がだんだんすり減ってきます。放置すると歯が短くなり、噛み合わせが変わってしまったり知覚過敏が発生したりするのですね。

マウスピースをはめることで、削れるのは歯ではなくマウスピースになり、歯を保護できます。

毎日使っているとマウスピースは削れ、穴が開くことも。穴が開いた箇所は最も力が入っている歯であることがわかるため、圧力が強い歯を削って噛み合わせを調整するケースもあります。

 

詰め物などの破損離脱を防止する

歯ぎしりや食いしばりによる強い圧力は、治療をした歯の詰め物や被せ物を破損させる可能性があります。詰め物が取れる、被せ物が欠けるなどのトラブルがあると、その隙間から口内細菌が入り込んで再度虫歯になる(二次カリエスといいます)ケースも少なくありません。

マウスピースをすることによって、補填物を圧力から守れます。

 

歯の位置を保定する

歯は、力がかかると動きます。歯周病などで歯茎が痩せ、揺れてしまっている歯があれば、歯ぎしりが原因で位置がずれやすくなります。

しかし、就寝時に長時間マウスピースを使うことで歯を保定、動かなくできるために噛み合わせの変化を防げます。

 

顎関節の負担を減少させる

人がものを噛む力は本人の体重以上にもなると言われています。

通常、上下の歯がかみ合うときには食物などのクッションとなるものが間にありますが、歯ぎしりや食いしばりをする際にはクッションがありません。強い力が両方の歯や歯茎、顎に直接かかってしまうのですね。

相当な負担がかかった顎関節は緊張を強いられ、痛みやだるさがでてくるだけでなく、顎関節症にもなるケースが多くなります。マウスピースはその負担を和らげます。

 

マウスピースの使用時の注意点と手入れの方法

マウスピースを使うときやお手入れについての注意点などを説明します。

  • ・寝ている間に使用する
  • ・起きたら流水と歯ブラシで洗いケースで保管する
  • ・週に1回は洗浄剤を使用する
  • ・熱湯は使用しない

 

寝ている間に使用する

マウスピースは基本的に、夜寝ている間に歯にはめて使いましょう。

日中も歯ぎしりや食いしばりを無意識にしないかどうか不安だと話す方もいらっしゃいますが、起きている間はできるだけ自分で意識的に上下の歯を離し、口や顎の緊張を解くことが大切です

 

起きたら流水と歯ブラシで洗いケースで保管する

朝起きたら使ったマウスピースを外し、流水で洗いながら歯ブラシなどで優しくこすって汚れを落としましょう。

歯磨きでは取り切れていなかった食べかすや汚れ、歯垢がマウスピースに付着している場合があるほか、目には見えなくても細菌が付着しています。

洗う際に、歯ブラシはごしごしと力を入れないように注意してくださいね。

 

週に1回は洗浄剤を使用する

週に1度は洗浄剤を使って殺菌しましょう。市販のマウスピース洗浄液や、入れ歯洗浄剤などを使ってください。

マウスピースは歯ぎしりで傷がつきます。その細かな凹凸に細菌がくっついており、それは歯ブラシでは落としきれません。必ず週に1度は薬剤を使って洗浄しましょう。

 

熱湯は使用しない

マウスピースを洗ったり洗浄剤で殺菌したりする際に、熱湯は使用しないようにしてください。ゴム製でも樹脂製でも、熱湯をかけると曲がって形が変わってしまいます

洗浄剤を溶かすときも、ぬるま湯か冷水に錠剤を入れ、その中にマウスピースを沈めるようにしましょう。

 

マウスピースの使用は歯ぎしりに効果的!

歯ぎしりによる歯や歯茎、顎への過度な負担を軽減するには、就寝中にマウスピースを使うことが効果的です。

マウスピースはあなたの歯の代わりに削れ、歯が動いて嚙み合わせが変わってしまわないように保定し、顎への負担を軽くしてくれます。

市販品もありますが、歯ぎしり対応であれば必ず歯科医で制作してもらいましょう。自分の歯型にぴったり合ったものを使うことで、つらい症状を抑えられますよ。

【関連記事】歯ぎしりのセルフケア方法についての記事はこちら
歯ぎしりをやめたい方へおすすめのセルフケア方法! 歯科で受ける治療内容も紹介


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監修・執筆

ハピネス歯科クリニックの院長、大久保 圭

ハピネス歯科クリニック 院長 大久保 圭

秋田市の歯医者。出身地:北海道。出身大学:岩手医科大学歯学部。 ハピネス歯科クリニックでは、歯の悩みが何もない健康を保っていただくために、予防歯科を特に大切に考えています。 本ブログを通して、あなたの健康づくりに役立つ質の高い情報発信を心がけています。

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