歯医者の初診で何をする? 治療の流れや初診料について解説
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しばらく歯医者へ行っていない方にお口の中にトラブルが起きたとき、多くの方が以下のような疑問を持つようです。
- ・歯医者ではまず何をするの?
- ・初診料ってどのくらい必要だったっけ?
- ・何か持っていくものはある?
これらの疑問に答えるため、この記事では歯科での初診内容や必要となる費用、その一般的な内訳、持参するものなどについて解説します。
久しぶりに歯科へ行くことになったという方は、ぜひ参考にしてくださいね。
歯医者の初診ではトラブルの発見に注力する
歯科の初診では、どのようなトラブルに困っているかを本人から聞き、その他に治療すべき箇所はないかを調べます。そのため、基本的には、初診で治療が完了する方が珍しいと思ってください。
特に進行した虫歯や重度の歯周病がある場合などは、治療完了までに時間と費用がかかります。
また、治療費というのはどのような処置をしたかによって金額が変化します。そしてどのような治療が必要かが判明するのは、ほとんどの場合レントゲン撮影をしてからなのですね。そのため、診察前では治療内容の確定ができません。
歯科へ来院する前にインターネットで調べても、治療内容やかかる費用がわかりにくい理由は、そこにあります。
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歯医者の初診で持参するもの
初めての歯医者に行くとき、また久しぶりに歯科へ行くときには、以下のものを持参するようにしましょう。
【初めての歯医者へ行く場合】
- ・健康保険証(もしくはマイナンバーカード)
- ・お薬手帳
- ・他院からの紹介状(ある場合)
- ・義歯や被せ物、マウスピース(ある場合)
【久しぶりに歯医者へ行く場合】
- ・診察券
- ・保険証(もしくはマイナンバーカード)
- ・お薬手帳
- ・義歯や被せ物、マウスピース(ある場合)
歯医者の初診で行うこと
では、歯医者での初診はどのようなことを行うか、説明します。一般的な歯科での初診の流れは以下の通りです。
- ・問診表の記入とカウンセリング
- ・検査
- ・診断と治療
問診表の記入とカウンセリング
初診の場合、まずは問診票への記入が必要です。名前や年齢、住所、来院した理由や症状、その場所、既往歴、薬の服用歴、アレルギーの有無などの個人情報を記入します。
健康保険を使った治療を希望するか、場合によっては自由診療を希望するかといったようなことも聞かれます。自由診療では健康保険を使わないため治療費が高額になりますが、使用する歯科用素材の選択の幅が広がるなどのメリットがあります。
どうすればよいかわからないという場合は、空白にしておいて構いません。歯科医とカウンセリングで相談するようにしましょう。
問診票を提出したら、診療室にてさらに詳しい状況を確認するためのカウンセリングが行われます。歯科衛生士や歯科医との面談です。
検査
カウンセリングが終了すると、検査にうつります。口腔内の写真を撮ったり、レントゲン撮影をしたりして現状を記録します。
レントゲン撮影では上下の歯をパノラマで撮影し、虫歯や歯周病の有無、親知らずの有無や状況、詰め物など治療済み箇所の確認などを行います。ここで隠れているトラブルが発見できることもありますよ。再診時は治療する箇所の周囲のみということもありますが、初診時は口腔全体の撮影です。
撮影は治療後にも行い、治療前後の状態比較に利用したりメンテナンスの確認をしたりします。
また、歯の状態によっては歯周病の検査をすることもあるでしょう。歯茎の腫れや出血は歯周病が疑われますので、専用の器具を使って歯周ポケットの深さをチェックするなどが行われます。
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診断と治療
診断と治療は以下の順番で進みます。
- ・診断結果と治療方向の説明
- ・痛みなど症状への処置
- ・クリーニング
診断結果と治療方向の説明
検査結果がでて診断をしたら、それを患者様へ伝え、どのような治療が必要かをお話しします。治療方針などで不安や疑問があるときは、担当歯科医と納得できるまで話し合いましょう。
痛みなど症状への処置
歯や歯茎などに痛みがある、もしくは古い詰め物が取れた、歯が破折した、などの症状がある場合には、必要な処置をします。
初期の虫歯や小さな歯の破損などであれば、初回で治療が完了することもありますが、進行した虫歯や歯周病などがある場合は複数回の来院が必要だと思ってください。
ただし、歯科が混雑している場合など、状況によっては初診で対応できないこともあるため、その場合は後日予約を取っての治療になります。
クリーニング
毎日どれだけ丁寧に磨いていても、歯磨きでは汚れを完璧に除去はできません。歯ブラシでは約60%、歯間ブラシやデンタルフロスを使っても約80%しかきれいにならないと言われています。つまり、磨き残しは必ずあるため、歯科では初診で歯や歯茎のクリーニングを行います。
歯の裏表、歯間などを専用の機械を使って徹底的に掃除し、さらなるトラブルが発生しないようにするのです。
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初診料の目安・内訳・支払い方法
では、初診料はどの程度かかるでしょうか。ここでは初診料の目安やその一般的な内訳、支払い方法などについて紹介します。
まず、初診料の金額は厚生労働省で決められており、令和6年現在で2,640円です。健康保険に加入している方は3割負担となるため、実際に窓口で支払う金額は792円。ただし、施設設備によっては861円になる場合もあります。
そこに、前述した検査や治療費などが加算されて、おおむね3,000~4,000円の範囲が目安です。治療内容によって金額は変化するため、初診時には5,000円持っていれば安心と言えますね。
初診料の一般的な内訳
以下は、初診で行われる可能性がある検査や治療費です。何を行うかは歯科医やクリニックによって異なるため、あくまで参考としてご覧ください。
- ・初診料:792円
- ・歯科疾患管理料:330円
- ・レントゲン検査:144円
- ・パノラマレントゲン検査:1,206円
- ・歯周基本検査:600円
- ・スケーリング:432円
- ・器械的歯面清掃:204円
- ・歯科衛生実地指導:240円
スケーリングや器械的歯面清掃は歯の本数によって金額が異なります。また、歯科衛生実地指導は15分以上指導した場合の算定です。
- ・初期虫歯の治療:1,500円~
- ・歯の神経の治療:2,000円~
- ・詰め物:1,000円~
- ・抜歯:3,000円~
など
多くの場合初診料は現金払いになる
多くの歯医者では、健康保険を使った保険診療の支払いは現金のみとなっています。その理由は、クレジットカードや電子マネーは医院側が手数料を負担するためです。高額な費用がかかる自由診療以外では、現金払いにしているクリニックが多いと考えましょう。
また、小規模の歯科医では決済システムそのものを導入していないところもあります。カード払いや電子マネー払いが希望の方は、先に電話で歯科へ決済方法の問い合わせをすることをおすすめします。
歯科の初診料は5,000円を目安に用意すれば安心!
初診料は国で定められていますが、受ける検査や治療内容によっては初診で必要となる金額が大きく変わってきます。そのため、はっきりと必要な金額が書けませんが、一般的な初診料としては5,000円もあれば十分だと思われます。
保険証を忘れると健康保険を使えませんので、必ず持参するようにしましょう。また、詰め物が取れたり義歯やマウスピースといったものを利用している方は、それらも忘れずに持っていくようにしてくださいね。