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マウスウォッシュは効果がない?目的を理解して適切に使おう


マウスウォッシュは効果がない?目的を理解して適切に使おう

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マウスウォッシュとは洗口液のこと。口の中に液体を入れてくちゅくちゅとゆすいで吐き出せば、有効成分によって口内が奇麗になりますよと宣伝されている商品も多いですね。

しかしこれは本当に口内を奇麗にしてくれるのでしょうか?マウスウォッシュを使っていても、虫歯や歯周病になったよという方もいるでしょう。

そんな方のために、ここではマウスウォッシュの効果・目的や販売されている種類、正しい使い方を紹介します。

商品についてきちんと理解したうえで、正しく使用しましょう。

マウスウォッシュは効果がない? 正しく使えばちゃんと効果あり

マウスウォッシュに効果はない、そう思う方の多くは、もしかすると目的を間違えて使っているのかもしれません

マウスウォッシュ(洗口液)は、あくまでも歯磨きの補助的アイテムです。これ1つを使えば、口内を隅々まで奇麗にするものではありません。

市販製品は販売するために、宣伝が大げさになることが多々あります。まずはマウスウォッシュ1つだけでは歯の清掃はできないと知ってくださいね。

商品が造られた目的を知り、正しい使い方をすれば目指す効果は得られるはず。もちろん商品によって使用上の注意点があるため、使う前にはしっかり商品説明を読むようにすることは大切です。

 

マウスウォッシュの効果や目的とは

マウスウォッシュの効果は、口内に何億と存在する細菌を減らしてその活動を抑えること。そして目的は、虫歯や歯周病などが発生しないように予防することです

つまり、できることは「殺菌」と「減菌」。口内の菌を減らして活動を抑えることで、口臭予防、虫歯予防、歯周病予防を叶えます

口内トラブルが起こらないよう、今あるトラブルがさらに進行しないようにするために使う「予防歯科」アイテムが、マウスウォッシュ。そのため「歯を奇麗にする」アイテムではありません。

マウスウォッシュを使っているのに虫歯になった! という方は、まず見直すべきは歯磨きのやり方です。マウスウォッシュはきちんと歯磨きをして奇麗になったあとの口内で、さらに減菌するために使いましょう。

 

マウスウォッシュの代表的な種類3つ

マウスウォッシュには、目的に応じて使っている成分が微妙に違う商品があります。種類は次の3つ。購入前には成分や効果を確認し、自分が最も期待するマウスウォッシュを選んでくださいね。

  • ・口臭予防
  • ・虫歯予防
  • ・歯周病予防

 

口臭予防

口臭予防を得意とするマウスウォッシュは、アルコールや香料を多く使っています。殺菌作用が入っていないものもあるため、その場合は虫歯予防には使えません。分類としては化粧品類になります。

マウスウォッシュを使った直後から口臭を防ぐ効果がありますが、時間は10分から15分程度。普段口臭が気になっているという方は、人と会う前に使うのも良いでしょう。

気分転換に口の中をすっきりさせたいという方も、このタイプであれば爽快感が得られますよ。

 

虫歯予防

虫歯予防のためのマウスウォッシュは、歯に歯垢がつきにくくする薬用成分が含まれています。またフッ素が入っていることも多く、医薬部外品です。

初期虫歯がある方や、今までに虫歯の治療を多くしてきた方におすすめですよ。

 

歯周病予防

歯周病予防のためのマウスウォッシュには、次亜塩素酸などの薬用成分が入っています。歯周病菌の繁殖を防いで口内を清潔に保つことが目的です。

細菌が繁殖しやすくなるのは、唾液分泌量が減る就寝中。そのため、このタイプのマウスウォッシュは夜寝る前の歯磨き後に使うと効果的です。

 

マウスウォッシュの正しい使い方

では、マウスウォッシュの正しい使い方をみていきましょう。

【使い方】

①歯ブラシをして歯の表面の汚れを取り除く
②歯間ブラシやフロスなどを使って歯間や歯周ポケットの汚れを取る
③舌専用のブラシを使い、舌苔を取る
④マウスウォッシュを口に含み、20秒ほど口内に広げてくちゅくちゅと液体を回す
⑤マウスウォッシュを吐きだす

マウスウォッシュを使ったあとは水で口をゆすがないようにしましょう。せっかくの薬用成分が流れてしまいます。

また同じ意味で、マウスウォッシュ後には飲食しないようにしてください。最低でも使用後30分は、何も口にしないようにしましょう。

また、マウスウォッシュによっては刺激の強いものがあります。口に含んで口内が痛みを感じるなどのことがあれば、無理せずにすぐに吐き出してください。

 

マウスウォッシュの注意点5つ

では、マウスウォッシュに対する注意点、以下5つを順番に説明します。

  • ・歯磨きの代わりにはならない
  • ・頻繁に使い過ぎない
  • ・口内トラブルは歯科で治療する
  • ・子供に使う場合には対象年齢を確認する
  • ・刺激が強いものは使わない

 

歯磨きの代わりにはならない

マウスウォッシュは、歯磨きの代わりにはなりません

一部、虫歯予防効果があるマウスウォッシュでは「液体歯磨き」と書かれているものがありますが、これも同じです。

マウスウォッシュで殺菌・減菌は可能ですが、歯にこびりついた汚れや歯間の汚れなどはブラシやフロスを使わないと除去できません。

特に歯間に残った汚れは細菌が集まり、繁殖の原因になります。マウスウォッシュでは歯間汚れは取れないため、必ず歯ブラシや歯間ブラシ、フロスを使ったあとの仕上げとして使うようにしましょう。

 

頻繁に使い過ぎない

口内に存在する細菌には、一定数であれば害がない菌や、人にとって必要な菌も存在します。

マウスウォッシュを頻繁に使えばこれらの菌まで殺してしまうことになり、口内の細菌バランスが崩れる恐れがあるのです。口内の細菌バランスが崩れると、通常は悪さをしない細菌が影響力を持ち、口腔カンジダなどを発症することもあります。

不要なトラブルを起こさないため、マウスウォッシュは頻繁に使わないようにしましょう。おすすめなのは朝起きたときと、夜寝る前の使用です。

また、口内炎など傷口があるときにはマウスウォッシュが刺激になるケースもあるでしょう。様子をみて使うようにしてくださいね。

 

口内トラブルは歯科で治療する

虫歯や歯周病用のマウスウォッシュにも、治療効果はありません。何度もいうように、マウスウォッシュの効果は殺菌と減菌。すでにできてしまった虫歯や進行しつつある歯周病は歯科での治療が必要です

虫歯や歯周病がある状態は、口内の細菌の数は多くなっています。そのためマウスウォッシュの効果を感じにくいはず。正しく使っているのに口臭も改善されないし、口の中がネバネバする、違和感があるといったときには、早めに歯科を受診しましょう

 

子供に使う場合には対象年齢を確認する

子供は大人よりも歯や口の粘膜が敏感です。大人以上にマウスウォッシュの影響を受けやすいため、子供に使う場合は商品の対象年齢を必ず確認してください。

マウスウォッシュによる刺激が子供の柔らかい粘膜には強すぎて、痛みや粘膜異常を起こすことがあります。また、うがいがうまくできずに飲み込んでしまう子もいるため、勝手に使えないようにマウスウォッシュの置き場所にも気を付けましょう。

また、アルコールを使っている商品などはアレルギー反応を起こすことも考えられます。子供にも使わせたいときは子供専用の商品を使ってください。

マウスウォッシュはあくまでも口内清掃の補助アイテムです。必須ではないため、子供には無理に使う必要はありません。

 

刺激が強いものは使わない

口内に爽快感がほしくてマウスウォッシュを使う人は、爽快感に慣れてしまうとどんどん刺激が強いものを使ってしまう傾向にあります。

しかし口内の粘膜はとてもデリケートなもの。あまりに刺激が強いものを常用していると、アレルギーや炎症などトラブルが発生することもあります。

また、歯茎から出血しているときなどはマウスウォッシュの使用は控えましょう。傷口にとってさらに刺激となり、治りが遅くなるかもしれません。

 

マウスウォッシュには効果がある! ただし適切に使用することが条件

マウスウォッシュは正しく使えば、きちんと効果があります

あくまでも目的は殺菌・減菌で、口内トラブルの予防のために使うという意識を持ちましょう

また刺激がある薬剤だと理解し、子供さんの使用は慎重になるべきです。子供用の商品を選び、最初は大人が付き添ってやり方を教えてあげてくださいね。

口内の清潔さを少しでも長く保ち、口内トラブルを遠ざける、それがマウスウォッシュの役割です。適切な使用を心がけましょう。


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監修・執筆

ハピネス歯科クリニックの院長、大久保 圭

ハピネス歯科クリニック 院長 大久保 圭

秋田市の歯医者。出身地:北海道。出身大学:岩手医科大学歯学部。 ハピネス歯科クリニックでは、歯の悩みが何もない健康を保っていただくために、予防歯科を特に大切に考えています。 本ブログを通して、あなたの健康づくりに役立つ質の高い情報発信を心がけています。

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