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舌癌と口内炎はどう違う? 舌癌の症状や治療方法などを紹介


舌癌と口内炎はどう違う? 舌癌の症状や治療方法などを紹介

この度の新型コロナウィルスに罹患された方々、並びに感染拡大による影響を受けている方々に、心よりお見舞い申し上げます。当院では患者さまとスタッフの安全確保を実施しています。

<当院の感染拡大防止について>


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  2. ドアの開放、空調を強めに設定する 等、定期的に室内換気を行っております

  3. 次亜塩素酸水を使用し、空間除菌を行っております

  4. 感染リスクの高い来院者さまへの受診の自粛のご依頼、又はご予約日の変更のお願いをしております

スタッフ一丸となって、新型コロナウイルスの感染拡大防止に善処致します。
ご理解とご協力賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。



口の中にできる癌のことを「口腔癌(こうくうがん)」といいます。そのうち舌にできる癌を「舌癌(ぜつがん)」といい、形状が口内炎と似ていることからなかなか初期に発見されにくい病気です。

ここでは舌癌と口内炎とは何かを紹介したあと、両者の違いや治療法、舌癌のセルフチェック方法などを説明します。

舌に何か硬いものがあるとか口内炎がなかなか治らないとかいった悩みがある方は、病院にかかるかどうかを判断するための参考にしてください。

舌癌と口内炎の違いを知り早期発見・早期治療を目指そう!

病気はなんでも早期発見・早期治療に越したことはありませんが、舌癌は特にその傾向が強い病気初期に発見して治療ができると、5年生存率は約90%とかなり高くなります

そのためには口内炎と舌癌の違いをしっかりと理解することが重要です。しかし両者はとても似ていることから、外見だけでの判断がなかなかできません。

日ごろから自分の口の中を観察する癖を身に着け、異常があればすぐにわかるようにしておきましょう

歯科の定期健診を1年に2回程度は受けるようにし、不安なことがあれば担当医師に相談できる環境を作っておくことも大切ですよ。

 

舌癌とは? 口内にできる癌の中で約半分を占める病気

舌癌は舌の上皮細胞が癌化したもので、多くは舌の両側や下側に硬いしこりとなって現れます。

舌癌は口の中にできる癌の中で最も多く、全体の約55%を占めます。特に50歳以上の男性で喫煙や飲酒の習慣がある方は注意が必要な病気です。

舌は体の内側にある臓器ではなく、目につきやすいうえに異常を感知しやすい器官。そのため比較的癌が発見されやすいのですが、口内のポピュラーな病気である口内炎と間違えられやすいことが難点です。口内炎だと思われて放置され、癌が進行してしまうことも珍しくありません

 

舌癌の代表的な症状は? 初期からあるもの・進行してから現れるもの

舌癌の初期と進行してからのわかりやすい症状をみていきましょう。

【初期の症状】

・しこりがあり、触ると痛い
・白や赤など舌の一部に色の変化がある
・舌の側面や下側にただれや口内炎のようなものができて2週間以上治らない

【進行してからの症状】

・しびれや麻痺がおこる
・味覚がおかしくなる
・刺激で痛みを感じる
・舌を動かしにくくなる

早期発見・早期治療のためには初期でみつけることが大切です。いくつかあてはまる症状があるなら、直ちに歯科もしくは口腔外科を受診しましょう

 

舌癌の生存率は早期発見で約90%

舌癌はステージ1~4までがあり、初期のステージ1で治療を開始できた場合の5年生存率はなんと91%。予後もよいといわれています。

ただし、初期に発見される舌癌は全体の23%と少なめです。半数以上は癌が2㎝以上まで大きくなっていたり、リンパ節へ移転していたりする状態で発見されます。

ステージが上がるごとに5年生存率は約20%ずつの割合で下がっていくため、できるだけ早期に発見することが重要なのですね。

 

口内炎とは? 口内の粘膜の炎症でポピュラーな病気

口内炎は口内の粘膜が炎症を起こすことの総称で、さまざまな原因で発生するポピュラーな口内トラブルです。

頬の内側や唇の裏側、舌の付け根などにできる潰瘍で、特徴はとにかく痛いこと。食事の調味料や温度など少しの刺激で強烈な痛みを引き起こすため、口内炎ができるとすぐに気づけます。

口内炎ができると痛みがなくなるまでにかかる日数は約10日。ビタミン剤を飲んだり市販の薬を服用したりして自分でケアすることが一般的です。

 

口内炎の種類は4つ

4種類の口内炎について説明します。

1、アフタ性口内炎

ストレスや疲労、睡眠不足などによる免疫力の低下、栄養不足などでできる口内炎です。丸くて赤い縁取りがある白い潰瘍で、触ると痛みがあります。

2、細菌・ウィルス性口内炎

ヘルペスウィルスやカンジダ菌などが増えることで発生する口内炎です。性行為による感染症でも発症します。小さな水疱ができて破れ、ただれや潰瘍へ変化。発熱や痛みがでる場合も多いでしょう。

3、カタル性口内炎

食事のときに自分で噛んでしまったり、歯の被せ物が合っておらず粘膜を傷付けたりしたときなどにできる口内炎です。怪我をした箇所に細菌が入って炎症を起こします。赤く腫れ、刺激を受けると痛むことが特徴です。

4、その他の口内炎

金属・薬品・食物のアレルギー反応でできるものや、喫煙によってできるものがあります。原因がアレルギーの場合、特定物をなくすことで徐々に改善されるでしょう。

 

【関連記事】口内炎についての記事はこちら
口内炎は薬で治らない? 特徴や原因を知って正確に対応しよう

 

舌癌と口内炎の大きな違いは4つ!

舌癌と口内炎の大きな違いは4つです。これを覚えておけば、自分の舌にできたものがどちらなのかの判断がしやすくなりますよ。

1、しこりの有無
舌癌にはしこりがあり、口内炎にはしこりがありません。触っても痛くないうえにしこりを感じるのであれば、舌癌を疑いましょう。

2、痛みの有無
口内炎は小さくても大きくても痛みがあります。食物や歯が触れると強く痛むうえ、何もしなくても痛む場合も。しかし舌癌は、よほど進行して大きくなるまでは痛みがでません

3、色や境界の有無
口内炎は赤い縁取りに白い円形をしていますが、舌癌は赤や白色が混在しており境界も不明瞭です

4、自然治癒の有無
口内炎は大体2週間程度で自然になくなりますが、舌癌は小さくなったり消えたりすることはありません

 

舌癌の治療法

舌癌と診断された場合の治療法は、外科的手術と放射線治療です。

癌が最大2㎝以下で転移がみられないステージ1の場合、部分的に舌を切り取ります。

ステージ2~4などリンパ節などへの転移がみられた場合には、癌の部分と同時に転移しているリンパ節も取り除く「頚部郭清術(けいぶかくせいじゅつ)」を行います。放射線を使って癌を小さくしてから外科手術をすることもありますよ。

舌癌で舌を切り取った場合、その大きさによっては食事や会話、呼吸などといった動作に支障をきたすようになるでしょう。そのため胸や手などの皮膚を舌へ移植する再建手術も行われています。舌を補完し、十分に動けるようにするためです。

また、体や癌の状態によっては放射線治療だけのこともありますし、抗がん剤治療を併用することもあります。

 

大丈夫かな? と思ったら舌癌セルフチェック!

自分は大丈夫かどうかが心配になった場合には、簡単にできるセルフチェックをしてみましょう

1、舌を出して状態を確認する
鏡の前で舌を大きく出し、左右に動かして状態を確認しましょう。表面がカリフラワーのようぶつぶつしていたり、口内炎のようなものがあったり、白と赤がまじったような硬いところはありませんか?

2、該当箇所を指でつまむ
気になるところを発見したら、指でつまんでみましょう。硬さを感じたり痛みがなかったりすれば、舌癌を疑います。触れると痛い場合は2週間ほど様子をみましょう。消えれば口内炎です。

3、顎の下を触ってみる
顎の下にはリンパ節があります。風邪を引いたときは顎から首にかけてリンパ節が痛むことがありますが、舌癌になってもそれは同じこと。顎の下のリンパ節が腫れたり痛みがあったりすると、免疫細胞が活発化している証拠です。炎症を起こしていないか確認しましょう。

 

日ごろからできる舌癌を避けるための生活習慣

舌癌は初期に見つかれば、治療によって日常生活にあまり支障がでないレベルまで戻すことができます。しかし癌にはならない方がいいですよね。

次の3点は舌癌発生回避のために日ごろからできる生活習慣です。ぜひトライしてくださいね。

・飲酒は控える
・喫煙は控える
・歯科治療は早めに行う

すべての病気にあてはまりますが、やはりアルコールやたばこといった嗜好品は、人間の体にとって良くないことの方が多いです。

数字の上では、喫煙者は禁煙者に比べて約7倍、そして飲酒はお酒を飲まない人に比べると約6倍も口内癌の発生率が上がります。喫煙と飲酒の両方を行う人では、なんと36倍も危険度が上昇。

ストレスを緩和し人生を楽しくしてくれる嗜好品ですが、やはり癌について考えるなら諦める方がよいでしょう。

そして歯科での治療対象になる症状は、早めに対処してください。虫歯、歯周病、知覚過敏や歯ぎしりといった口内トラブルは、放置していると日常的に舌や口内への刺激になり、舌が癌化してしまう可能性があります

特に歯並びが悪く舌の同じ場所にいつも口内炎ができるとか、舌を噛むといった悪癖があるとかの人は注意が必要です。慢性的に刺激を受ける箇所は細胞が変化しやすく、癌になりやすい部分ですよ。

歯科と二人三脚で自分の口の中の異常にはいち早く気づく、それが舌癌の予防や早期治療にとって大切なことです歯科の定期健診を活用し、自分でできるケアも行っていきましょう


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監修・執筆

ハピネス歯科クリニックの院長、大久保 圭

ハピネス歯科クリニック 院長 大久保 圭

秋田市の歯医者。出身地:北海道。出身大学:岩手医科大学歯学部。 ハピネス歯科クリニックでは、歯の悩みが何もない健康を保っていただくために、予防歯科を特に大切に考えています。 本ブログを通して、あなたの健康づくりに役立つ質の高い情報発信を心がけています。

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