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ドライマウスとは? ドライマウスの原因・症状・対処法


ドライマウスとは? ドライマウスの原因・症状・対処法

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近年、日本ではドライマウスに悩む人が増えていると言われています。とはいえ、その呼び方から「単に口の中が乾くだけでしょう?」と軽く見られがち。実際にはドライマウスも病気の1つで、放置すると全身にさまざまな悪影響を及ぼします

ここではドライマウスとは何か、その主な症状や原因、対処法などを紹介します。

思い当たることが1つでもあれば、歯科を受診して相談してみてくださいね。

ドライマウス(口腔乾燥症)は放置すると危険! 対策が必要です

ドライマウスは日本語では「口腔乾燥症」と呼ばれる病気です。唾液の量が少なくなり、口の中が乾燥した状態を表します。

ただ口が乾くだけと思われる方もいるかもしれませんが、唾液は口内において大きな役割がある体液です。口内の消毒だけでなく、食べ物を飲み込みやすくしたり口臭を抑えたりとさまざまな役割を担っています

その唾液が少なくなるのですから、影響は甚大です。

ドライマウスを放置すると頻繁に水を飲むようになるだけでなく、口臭が出て会話に支障がでたり、虫歯や歯周病、口内炎といった口内トラブルも多発したりするでしょう。悪化すれば味覚障害になる可能性もあります。

口がいつも乾いている、口で呼吸しているという自覚がある方は、歯科を受診して対応するようにしてください。ドライマウスは、放置して自然に改善されるものではありません

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ドライマウスが起こる原因6つ

では、ドライマウスが起こる原因である以下の6つをみていきましょう。

  • ・他の病気
  • ・薬の副作用
  • ・ストレス
  • ・喫煙、飲酒
  • ・顎の筋力低下
  • ・口呼吸

順番に紹介します。

 

他の病気

他の病気が関係し、ドライマウスになっている可能性もあります。

たとえば、糖尿病や腎臓病、シェーグレン症候群などです。これらの病気によって起こる心身への変化にドライマウスがあります。

現在これらの病気の治療中であるという方以外の人は、このような病気が隠れている可能性もあると知っておきましょう。何等かの異変を感じたら、すぐに病院へかかることが大切です。

 

薬の副作用

病気を治療するために服用している薬の副作用も考えられます。

たとえば花粉症や抗うつ剤、アレルギーの薬、血圧降下剤などを服用していれば、唾液分泌を抑える成分が入っていることも。それが原因かわからないという場合には、担当の医師にドライマウスがあることについて相談をしてみましょう。

 

ストレス

人はストレスを感じると唾液分泌が減少します。そのため、ストレスが多い生活をしている場合には常に緊張しており、口内はいつでも乾燥気味になるでしょう。

加齢による唾液量の減少、薬の副作用、他の病気が考えられない方は、ストレスが大きくかかっていないか自分の生活を見直してみてください。

 

喫煙、飲酒

喫煙や飲酒もドライマウスの原因の1つ。

喫煙は交感神経に働きかけ、唾液分泌を減らしてしまう作用があります。ヘビースモーカーであれば頻繁に喫煙するため、よりドライマウスになりやすいでしょう。

また、飲酒は体の水分を奪い脱水状態へ導くため、口の中が乾きやすくなります。

 

顎の筋力低下

唾液の分泌量を上げるには、硬いものをしっかり噛むという行為が必要です。その理由は咀嚼をすれば唾液腺が刺激されるから。ところが現代では早食いや柔らかいものばかり食べている方が多いため、アゴの筋力が低下し唾液分泌が減っています。

 

口呼吸

通常、人が呼吸するのは鼻です。しかし何らかの原因があって口呼吸をしている場合には、乾燥した空気が直接口へ流れ込むため、ドライマウスになりやすいでしょう。

 

ドライマウスで発生する症状5つ

では続いてドライマウスで発生する症状を5つ紹介します。

  • ・虫歯や歯周病になりやすい
  • ・口内や舌に痛みが出て口内炎ができやすい
  • ・口臭
  • ・味覚障害
  • ・食事がしにくい

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虫歯や歯周病になりやすい

ドライマウスになると、虫歯や歯周病が発生しやすくなります。

人が食事をすると、一時的に口内は酸性になり、歯の表面は溶けます。しかし食後にアルカリ性になった唾液によってその溶けた表面は修復唾液中のリン酸やカルシウムによって、再石灰化が行われるのです。さらに歯磨きによって歯についた食べかすを掃除し、口内を守っています。

しかし唾液量が極端に少なくなると、再石灰化が行われません。その結果溶けた歯の表面に口内の細菌が侵入し、どんどん進行していきます。

特に歯と歯茎の境目に虫歯ができることが増えるため、毎日歯磨きをしているのに虫歯が次々にできるという方は、ドライマウスを疑いましょう。

歯周病も同じです。歯茎は唾液によって抵抗力を維持しています。そのためドライマウスだと抵抗力が弱まり、歯周病菌が活発になるのですね。

虫歯も歯周病も、自然治癒はしません。歯科での治療が必要です。

 

口内や舌に痛みが出て口内炎ができやすい

口内を保護しているのは唾液です。その唾液が少なくなれば、口内全体がむき出しの状態となり、少しの刺激にもピリピリと反応します。

同じ理由で、舌も痛みを感じる方が多いでしょう。舌が乾燥して表面が割れてきたり、硬い歯と直接触れ合うことで炎症を起こしたりするケースもあります。

また、口内に細菌が増え活発に活動するため、口内炎も頻発。同時に複数の口内炎ができることもあるでしょう。

 

口臭

邪魔な唾液が少なくなって口内が乾燥すると、細菌が活発化。細菌が活発化すればガスの排出も増えるため、口臭が発生します。きつい臭いが出て会話に支障をきたすこともあるでしょう。

 

味覚障害

ドライマウスを放置した結果、味覚障害を負う方もいます。人は味覚を舌の味蕾で感じていますが、それが乾燥によってダメージを受けるためです。

一時的な乾燥だけなら回復はありますが、常にドライマウスである場合、味覚障害へと発展する恐れがあります。

 

食事がしにくい

唾液は食物を喉の奥へと流し込む役割もあります。そのため、ドライマウスになってしまうと水分の少ない食事はしにくくなるのです。

 

ドライマウスへの対処法

ドライマウスにならないようにするため、以下の対処法で当てはまるものをやってみましょう。

  • ・補助アイテムで口の乾燥を防ぐ
  • ・喫煙や飲酒を減らす
  • ・食事中によく噛む
  • ・唾液腺のマッサージ
  • ・病院での対応

 

補助アイテムで口の乾燥を防ぐ

市販にはさまざまな補助アイテムが販売されています。たとえば、閉口テープはシールで物理的に口を閉じさせるもの。就寝中に無意識で口呼吸をしないようにできます。

他にも加湿マスクや口腔ジェルなど、口内に入る空気を湿らせたりジェルで潤わせたりする方法もあるため、自分に合った方法を探してみてください。

 

喫煙や飲酒を減らす

喫煙や飲酒はストレス発散になる嗜好品ですが、それそのものがドライマウスを引き起こす原因です。

ヘビースモーカーであるとか頻繁に飲酒をしている自覚があるとかの場合、まずは禁煙・禁酒に取り組んでみましょう。

もちろん禁煙・禁酒によるストレス発散のため、睡眠時間をたっぷり取ったりストレッチをしたりなどのケアも必要です。

 

食事中によく噛む

唾液腺を刺激したりアゴの筋肉劣化を防いだりするため、食事中はしっかり噛むことが大切です。硬いものでなくても1回につき30回ずつは噛むなど、自分でルールを決めてやってみてください。

 

唾液腺のマッサージ

唾液腺のマッサージを日ごろから行うこともとても有効な手段です。耳の下あたりやアゴの内側に、大きな唾液腺があります。手で拳を作ってそこをぐりぐりと刺激してみましょう。

 

病院での対応

他の病気が原因でドライマウスになっている場合、その病気を治すことが先決。また、薬の副作用である場合には、主治医と相談して薬を変更できないか試してみてください。

また、病院では人口唾液を使って症状を抑える処置をしてくれるケースもあります。

 

ドライマウスを放置して良いことはなし! 積極的に改善していこう

ドライマウスとは、唾液量が減って口の中が乾いた状態を言います。口が乾くことの影響は大きく、普段唾液によって守られている口内は細菌が活動を活発化し、さまざまなトラブルに見舞われるでしょう。

虫歯や歯周病だけでなく、口内炎や舌炎などひどく痛む症状も出てきます。

また、ドライマウスが長期間続けば味覚障害を引き起こすことも。本来は常時濡れているはずの口内が乾いているのは異常なことです。慌てる必要はありませんが、できるだけ早めに対応しましょう。

不安があれば歯科へ相談してください。原因を探し、必要な処置を受けることが大切です。


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監修・執筆

ハピネス歯科クリニックの院長、大久保 圭

ハピネス歯科クリニック 院長 大久保 圭

秋田市の歯医者。出身地:北海道。出身大学:岩手医科大学歯学部。 ハピネス歯科クリニックでは、歯の悩みが何もない健康を保っていただくために、予防歯科を特に大切に考えています。 本ブログを通して、あなたの健康づくりに役立つ質の高い情報発信を心がけています。

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