歯医者でもセカンドオピニオンは有効! 検討すべき事例や歯科の選び方とは?
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ご理解とご協力賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
歯科で治療を受けるうちに「この治療、なかなか終わらないけれど大丈夫かな?」とか「他にも方法はなかったのかな?」とかなどと悩むことがあるでしょう。そんなとき、多くの人は不満を飲み込んで、そのまま治療を続行します。
しかし不満は解決されないといつか大きく膨らんで、担当する歯科医へ不信感を抱くようになってしまいます。大小にかかわらず、治療は納得して受けたいものですよね。
そんなときに利用したいのが「セカンドオピニオン」。今回は、歯科におけるセカンドオピニオンについて紹介します。
治療には納得が必要! 歯科でもセカンドオピニオンを利用しよう
体のどの部位の治療であっても、患者本人が納得していない治療を受けた場合、不満や怒りが生まれてしまいます。治療には患者本人の理解や納得は必須。医師と一緒に病気や症状に対する知識を共有し、改善していきたいと多くの人が考えるはずです。
そんなときに利用できるのがセカンドオピニオン制度。客観的な意見を他の医師から聞き、患者本人が納得、選択して治療を受けられるようにすることですね。
歯科でもセカンドオピニオンはあります。
長期間歯の治療に通っているけれどどうにもよくならない、現在の治療法に不安がある、そんな不満を抱えている人はセカンドオピニオンを検討してみましょう。
セカンドオピニオンとは? メリット・デメリットを事前に知っておこう
歯科でのセカンドオピニオンとは、普段担当している歯科以外で治療方法や現在の口内状況などを相談、確認してもらうことです。
自分が現在受けている治療が正しいのかを別の医師によって客観的に判断してもらえます。
医師も人ですから、自分の得意不得意にのっとって治療方針を決めています。そのため、別の医師にかかると違う検査をし、違う治療法を提示されることがままあるのですね。検査の結果、自分の担当歯科医と同じ意見をいわれたとしても、「この歯医者さんもそう判断した」と思えば治療方針に納得しやすいでしょう。
では、セカンドオピニオンのメリットとデメリットを確認しましょう。
セカンドオピニオンのメリット
セカンドオピニオンを受けるメリットは次の3つです。
- ・中立的かつ客観的な意見を聞ける
- ・誤診のリスクが減少する
- ・自分で納得して治療を受けられる
【中立的かつ客観的な意見を聞ける】
セカンドオピニオンのよいところは、中立的かつ客観的な意見を聞けることです。
治療法についてよい面と懸念がある面をきちんと説明してくれるうえ、患者本人が納得するまで質問に答えてくれます。
担当医にはなかなか質問できなくても、初めて会った別の歯科医なら相談しやすいと感じる人にはセカンドオピニオンがおすすめです。
【誤診のリスクが減少する】
滅多にないことではありますが、誤診を受け間違った治療をされている可能性もゼロではありません。
セカンドオピニオンでは客観的な立場と目で現況を確認してくれるため、誤診を防ぐことが可能です。
【自分で納得して治療を受けられる】
歯科の治療は外科的な「切る」や「削る」を伴うことが多いため、治療を受ければ元には戻せません。そのため治療後に「本当にこれでよかったのだろうか」などと不安をもっていると精神的ストレスが大きくなります。
特に歯を削ったりインプラント治療などの大きな手術が必要だったりすると、不安なく治療をすすめたいと願うのは当然のこと。
セカンドオピニオンでは提示された治療法が違っても同じでも、自分で納得して治療を選択できるようになります。
セカンドオピニオンのデメリット
続いてセカンドオピニオンのデメリット2つです。
- ・状況がよくなるとは限らない
- ・費用が高い
【状況がよくなるとは限らない】
現在通っている歯科医と同じ診断をされる可能性もありますし、今よりも悪くなる場合もあります。つまり、セカンドオピニオンを受ければ必ず状況がよくなるわけではありません。
いつもの歯科と同じ診断を受けると「相談しにきたけれどお金の無駄だった」と考えてしまう人がいます。セカンドオピニオンは費用が高いため、なおさらもったいなく感じてしまうのでしょう。
しかし違う歯科でも同じ診断をされた場合、現在の治療法はベストである可能性が大。落ち込まず、結果を受け止めるようにしてくださいね。
まれに、セカンドオピニオンを聞いた歯科に乗り換えて治療を受けたらますます状況が悪くなったというケースもあります。しかしそれは、後述するセカンドオピニオンを受ける歯科の選び方を参考に、回避しましょう。
【費用が高い】
セカンドオピニオンには一定のルールがあるため、できるだけ守りましょう。大切なのは、自分の担当医にセカンドオピニオンを受けるむねを相談してから行動することです。
自分の医師に伝えてからセカンドオピニオンを受けると現在の状況に関する詳細な資料(レントゲン結果など)を渡すことができますが、勝手に別の歯科へいって診察を受けるだけでは細かい状況はわからず、検査をすべてやり直すこともありお金がかかります。
さらにセカンドオピニオンは基本的に医療行為ではないため、健康保険が使えず自費扱いです。そのため、一般的な歯科での初診よりは費用がかかると思ってくださいね。
歯科でのセカンドオピニオンはどんなケースに必要?
では歯科でセカンドオピニオンを受けよう、受けた方がよいと考えられるのはどんなケースでしょうか?たとえば、以下のような場合には検討してみましょう。
- ・根管治療が長引いているケース
- ・治療したのに痛みが取れない
- ・抜歯をすすめられたけれど不満
- ・銀歯を回避したい
根管治療が長引いているケース
虫歯で細菌が歯の神経まで到達した場合、根管治療と呼ばれる歯の神経を抜く治療をします。この根管治療は難しい内容で、マイクロスコープやレントゲンなどを使って細く複数ある根を確認しなければなりません。そのため失敗も多いのですね。
あまりに治療が長引くようであれば、根管治療の専門医にセカンドオピニオンを求めてみてください。
【関連記事】根管治療についての記事はこちら
歯医者で受ける歯の根っこの治療とは? 時間と手間がかかる理由・期間・痛みなどを解説
治療したのに痛みが取れない
治療は終わったのに、なかなか痛みが取れないことがあります。歯痛の原因はさまざまで歯が悪いわけではないことも。セカンドオピニオンで別のクリニックに行った結果、痛みの原因が判明する場合があります。
無駄に歯を削らないで済むように、あまり長期間痛みが続くのであればセカンドオピニオンを検討しましょう。
抜歯をすすめられたけれど不満
歯は残しておく方が、全身の健康のためにはよいとわかっています。そのため最近ではできるだけ歯を残そうとする歯科医が多いのですが、抜歯をすすめられることも当然あります。
その診断に不満があれば、一度別の歯科で意見を聞いてみるのもよいでしょう。抜歯をすすめられる場合は虫歯や歯周病がかなり進行していると考えられるため、同じ診断をされることも多いはず。しかし専門的な歯科では歯を残せるように治療してくれる可能性があります。
銀歯を回避したい
どうしても銀歯を口にいれたくはないけれど、現在通うクリニックでは銀歯しか選択肢がないケースもセカンドオピニオンが有効です。
健康保険内治療であっても銀歯以外に方法があるので、他のクリニックで相談してみてください。
セカンドオピニオンで選ぶべき歯科の特徴
セカンドオピニオンを求めるのであれば、的確な理由で客観的な意見をいってくれるところを選ぶようにしましょう。たとえば以下の特徴があるクリニックがおすすめです。
- ・CTレントゲンがある
- ・専門的治療ができる
CTレントゲンがある
歯科にあるCTレントゲンを使えば、診断の精度を高くできます。CTレントゲンは歯や顎を3次元で確認できるレントゲン装置。一般的な歯科に設置されているパノラマレントゲンでは確認できない部分もしっかりとわかります。
原因不明の痛みが長引いているとか、長期間にわたり治療が続いているとかいったケースでは、CTレントゲンによる検査がおすすめです。
専門的治療ができる
歯医者というくくりは同じでも、それぞれに「根管治療」「歯周病」「口腔外科」「矯正歯科」などの専門医がいます。一般的な歯医者は広く治療してくれますが、状況がよくならない場合にはその分野の専門歯科医に相談してみましょう。
ハピネス歯科クリニックでは
当院では患者さまがじっくり悩みを相談できるような体制を整えています。初期に行うカウンセリングだけでなく、診療中も気になることがあればお伝えください。
患者さまひとりひとりが自分の現在の状況を十分に理解し、納得して治療を受けられることが大切です。
スタッフ一同環境を整えていくので、気になることや不安なことがあればぜひ相談してくださいね。