歯ぎしりをやめたい方へおすすめのセルフケア方法! 歯科で受ける治療内容も紹介
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朝起きたら顎や歯が痛い、なんだか重いし、口周りが疲れている……。そんな症状があれば、寝ている間に歯ぎしりをしているかもしれません。
歯ぎしりは歯と歯を強い力でこすり合わせる現象を指しますが、寝ている間にするため本人は無自覚なことがほとんどです。しかし、口周りに痛みや重さが出たり、一緒に寝ている家族から「歯ぎしりの音がうるさい」と苦情が来たりすることもあり、何とかしたいと考える方はたくさんいます。
そこでこの記事では、歯ぎしりをやめることはできるのかについて解説します。そもそも歯ぎしりはなぜ起こるのか、歯科ではどのような治療を受けられるのか、自分でできるケアはあるかについて説明していきますので、ぜひ参考にしてください。
歯ぎしりはなぜ起こる? 6つの原因と体への悪影響を確認しよう
まずは歯ぎしりが起こる原因と、歯ぎしりをすることでどのような悪影響が体にあるかについて、みていきましょう。
歯ぎしりが起こる原因
一般的に、歯ぎしりが起こる原因は以下の6つです。しかしひとつの原因だけということは少なく、複数の原因が重なって発症している方がたくさんいます。
- ・ストレス
- ・歯並びや骨格
- ・習慣
- ・飲酒や喫煙
- ・薬の副作用
- ・睡眠時無呼吸症候群
なお、子どもが歯ぎしりをすることについては、乳歯が永久歯に変わるタイミングであれば成長の過程にでてくる一過性の問題と言えるため、ここでは省きます。
【関連記事】子どもの歯ぎしりについての記事はこちら
子供が寝てる時の歯ぎしりが気になる! 子供の歯ぎしりの原因と対策について
ストレス
最も多い歯ぎしりの原因は、ストレスです。
仕事や育児、勉強などで強いストレスが重なると、ストレスを解消するために人は奥歯を噛み締めます。つまり、寝ている間に強く歯を食いしばったり噛み合ってこすったりすることで、ストレスを発散しているのですね。
歯並びや骨格
歯並びが悪いことで噛み合わせに異常があったり、顎関節に問題があったりする場合、または治療した歯の詰め物や被せものの高さが合っていない場合などに、歯ぎしりが発生することがあります。
これは無意識に噛み合わせを正常な位置に戻そうとする動きです。
習慣
スポーツ選手など、瞬発的な強い力が必要な人は、力を出すために食いしばりが発生しやすくなります。日常的にその瞬間を迎える場合、食いしばりが癖や習慣になってしまい、睡眠時に歯ぎしりの症状が出ることがあります。
飲酒や喫煙
飲酒や喫煙は直接歯ぎしりの原因にはなりませんが、睡眠を浅くさせ、睡眠の質を低下させる要因になります。
睡眠が浅いと脳が休まずストレス発散へ動くため、歯ぎしりを誘発しているケースがあります。
薬の副作用
うつの薬を飲んでいる場合、薬の副作用で睡眠時に歯ぎしりが出てしまうケースがあります。歯ぎしりで顎が痛い、頭痛がするといった場合には、担当の医師に相談しましょう。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に何度も呼吸が止まり、低酸素状態が発生する病気が「睡眠時無呼吸症候群」です。呼吸が止まっている間、歯ぎしりをする方がいます。
歯ぎしりへの対処も必要ですが、根本的な睡眠時無呼吸症候群の治療も必要です。
歯ぎしりを放置することによる悪影響
歯ぎしりを放置することによる悪影響は、どのようなものがあるでしょうか。以下に代表的な症状を挙げます。
【歯】歯の摩耗・歯の破折・歯がしみる・噛むと痛い など
【歯周組織】歯肉炎・歯周疾患(歯槽膿漏など)
【顎関節】顎関節痛・開口障害・顎が鳴る
【全身】顔面痛・頭痛・肩こり・腕のしびれ・腰痛 など
歯ぎしりをやめたい! 歯科での歯ぎしり治療とは
歯ぎしりをやめる直接的な方法は、残念ながらありません。歯並びが悪いことが原因である場合は歯科矯正での治療をすることはありますが、基本的には以下2つの緩和方法で対処します。
- ・マウスピースの着用
- ・薬物療法
マウスピースの着用
「スプリント療法」と呼ばれる治療です。歯科でマウスピースを作ってもらい、寝ている間に装着することで歯ぎしりを抑制します。これは顎や歯への直接的な負担を緩和できます。
薬物療法
筋肉の緊張を少なくして和らげる薬を飲むことで、できるだけ余分な力が働かないようにする治療法です。
ただし、これらの治療で使われる薬には常習性や副作用があります。長期間の使用はできないため、歯科医と相談しながら処方してもらうようにしましょう。
自宅での歯ぎしりに対するセルフケア方法
歯科での対処は必要ですが、自宅にいながら自分でできるケアにも積極的に取り組むことが大切です。歯ぎしりに悩む方は、以下の方法を試してみてください。
- ・こまめにストレスを発散する
- ・起きているときは意識的に歯ぎしりを抑える
- ・歯茎や口周辺の筋肉をマッサージでほぐす
- ・枕の高さを調節する
こまめにストレスを発散する
適度なストレスは生きるために必要ですが、過度に溜まると心身を壊す原因になります。
ストレスの発散方法はいろいろありますが、おすすめなのは軽く体を動かすことです。通勤時に一駅分歩く、エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を上る、起きた時や寝る前にストレッチをする、などの軽い運動を始めてみましょう。
休日も長々と寝ることはせず、できるだけ外へ出て太陽の光を浴び、体を動かすことが大切です。
起きているときは意識的に歯ぎしりを抑える
通常、食事中か緊張時以外に上下の歯が噛み合うことはありません。そのため、日中は意識して上の歯と下の歯を離しておくようにしましょう。無意識に食いしばったと気づいたときは口の中の力を抜き、上下の歯をすぐに離すようにしてください。
歯茎や口周辺の筋肉をマッサージでほぐす
口周辺が緊張していると歯ぎしりが発生しやすくなります。指で口周辺の筋肉をマッサージし、固くなっている口周りをほぐしましょう。
また、指の腹で歯茎を優しくマッサージすることも効果的です。歯茎の血の巡りがよくなるため、歯茎の健康状態を良くすることにも効果があります。
枕の高さを調節する
寝ているときの歯ぎしり対策としては、枕の高さ調節が有効です。枕が高すぎると軌道が狭くなって呼吸しづらくなってしまうため、歯ぎしりが出やすくなります。低めの枕を選んで顎や首元への負担を軽減させてみましょう。
横向きで寝ることが多い方は、枕に頭をのせたときに背骨が真っ直ぐになっているかを確かめてください。高さを調節することで、睡眠時に適切な呼吸がしやすくなります。
歯ぎしりをやめたい場合はセルフケアを歯科医への相談を!
寝ている間に歯ぎしりをしていると、歯や歯茎、顎などへの影響だけでなく、全身に不快な症状が出る原因にもなってしまいます。また、家族や恋人の安眠を妨害することにもなるため、できるだけ改善したいですよね。
多くの場合、歯ぎしりには複数の原因が噛み合っています。そのため緩和方法としてマウスピースをはめて寝ることがおすすめですが、自分でもストレス解消を意識的に行うなど、改善のためにできることを増やしていきましょう。
マウスピースは歯科で作ります。歯ぎしりが気になるときは、まず歯科医へ相談してくださいね。