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虫歯になる原因とは? 3つの原因を知って虫歯予防に努めよう


虫歯になる原因とは? 3つの原因を知って虫歯予防に努めよう

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毎日ちゃんと歯磨きをしていても、虫歯ができてしまう方はいます。一度虫歯になると歯科に通わなければなりませんし、歯を削らなければなりませんから気持ちもうんざりしますよね。

実は、歯磨き不足だけが虫歯のできる原因ではありません。そのため、他の原因によって虫歯になっている可能性もあるのです。

ここでは虫歯の原因や、虫歯になるメカニズム、自分でできる虫歯予防などを紹介します。まずは知識を身に着けて、虫歯から自分の歯を守りましょう。

虫歯は原因が重なって発生! 大切なのは細菌の活動を活発にしないこと

虫歯は、口内にいる細菌が出す酸で歯が溶けている状態を指します。しかし、細菌をなくせばOKなのかと言えばそういうわけではありません。

後で説明しますが、虫歯になるには3つの要因があります。そしてそれらが重なった結果、時間をかけて虫歯が発生します。つまり、ひとつの要因を潰せばOKということにはならないのですね。最初に述べたような「歯磨きはきちんとしているのに虫歯になりやすい人」がでてくるのはそのためです。

人は口の中に数億とも言われる数の細菌を持っています。最終的にはその細菌が出す酸によって歯が溶けることで虫歯になるため、大切なのは細菌の量を減らし活動が活発化しないようにすること。虫歯にならないためには、細菌の活動を抑える行動を継続していく必要があります。

 

虫歯ができる3つの原因

虫歯ができる原因は、以下の3つです。

  • ・細菌
  • ・糖質
  • ・歯の質

 

細菌

虫歯の原因になる細菌はミュータンス菌です。ミュータンス菌は約1/1000mmの小さな球状の菌で、糖分を餌にして活動します。歯垢になって歯の表面に付着するため、歯ブラシによるブラッシングで除去することが大切です。

 

糖質

食べ物に含まれている糖質は、ミュータンス菌の餌になります。特に砂糖は菌の大好物です。

そのため、甘いお菓子が好きな方や砂糖が多く入った飲み物などをよく飲む方は注意しましょう。甘いものを好む人は、あまり甘いものを摂取しない人に比べ、ミュータンス菌が糖質を餌にして出す酸に歯がさらされる時間が多くなります。

 

歯の質

歯は誰でも同じものを持っているわけではありません。歯が作られる成長過程での環境の違いなどによって個人差があり、エナメル質や象牙質の状況によっては虫歯になりやすい方もいます。

多くの「虫歯になりやすい人」はそのつらさから徹底した歯磨きをしていますが、それでも頻繁に虫歯になってしまうのです。

歯の土台はタンパク質ですから、肉や魚、卵といった食材をしっかり食べましょう。バランスの良い食事を心がけ、歯科でフッ素塗布をしてもらうなどガードを固めることが大切です。

 

虫歯ができるメカニズムとできやすい場所

では、虫歯ができるメカニズムやできやすい場所を確認しましょう。

虫歯菌(ミュータンス菌)は歯の表面にバイオフィルムを作り出します。バイオフィルムとは菌膜とも呼ばれるもので、固体や液体の表面に付着した微生物が作り出す生物膜のこと。口内細菌が作り出すバイオフィルムは歯垢(プラーク)と呼ばれます。

この歯垢の中で、人が飲食した糖分を虫歯菌が取り込み、酸を生成。作り出された酸が歯の表面を溶かし続けることで、虫歯になります。

それをストップさせるのが唾液です。

通常、食事中に口内に出てくる唾液によって虫歯菌が出した酸は中和され、歯を修復(再石灰化)して守ります。ただし、ダラダラと食べて口内が酸性に傾く時間が長かったり、歯磨きによる食べかすの掃除がなかったりした場合、唾液がしっかり出ていたとしても虫歯にはなりやすくなるでしょう。

 

虫歯ができやすい場所

虫歯ができやすい場所は、以下の3つがあります。

  • ・歯と歯の間
  • ・歯の根元
  • ・以前治療した詰め物と歯の隙間

歯間や歯の根元は歯ブラシではなかなか磨きにくいところですよね。そのため、どうしても虫歯が発生しやすくなります。

そして以前治療した歯の詰め物との隙間については、唾液で銀歯が溶けたり噛むことで詰め物がすり減ったりし、経年劣化で隙間ができることが原因です。隙間から細菌が侵入して治療した下の歯に感染し、新しく虫歯を作り出します。

 

大人は虫歯の再発が多い

現代は「虫歯になる前に虫歯にさせない口内環境を作る」という予防歯科が浸透しつつあるため、子供の虫歯は減っています。しかしながら、大人の虫歯は減らないままです。

その理由は、以前治療した歯が再度虫歯になるから。

一度でも治療した歯は前述したように虫歯菌の侵入を受けやすいうえ、詰め物の下で虫歯になるので痛みが出るまで発見されにくいという特徴があります。歯は一度削ると、二度と元には戻りません。

また、詰め物が自然の歯とぴったりとくっついたままでいるのは非常に困難で、特に保険治療で使われる銀歯は隙間ができやすい素材です。

詰め物も経年劣化することを理解し、早めに歯科で点検を受ける必要があります。

【関連記事】虫歯がない人の特徴についての記事はこちら
虫歯がない人の特徴3つとは? 真似したい生活習慣4つも紹介

 

虫歯をなくそう! 自分でできることは?

虫歯は自然治癒しないうえに、一度治療を受けた歯は再度虫歯になる可能性が高くなります。痛みが出るだけでなく、治療には時間もお金も必要です。

自分にできることをして、虫歯予防に努めましょう。

  • ・正しい歯磨き
  • ・フロスや歯間ブラシの使用
  • ・食べ方の改善
  • ・定期健診の受診

 

正しい歯磨き

多くの人は、正しい歯磨きの仕方を知りません。子供のときには親に仕上げ磨きをしてもらいますが、磨き方をしっかり教わったという方は少ないでしょう。

まずは、正しい歯磨きの仕方を覚えることが大切です

  • ・ブラシはペンを持つように軽く持つ
  • ・歯磨きに力は不要、箒で床をはくように軽く撫でるようにする
  • ・歯には垂直にブラシが当たるようにする
  • ・歯茎と歯の境目には毛先が真直ぐ当たるよう、斜めにしてブラッシングする
  • ・1本ずつを全方向から磨く意識で行う

特に、汚れを取るためにとゴシゴシ磨いている方は、力を抜くようにしてください。歯の表面を力を入れて磨くと、エナメル質が剥げて冷たいものや熱いものがしみる知覚過敏になります。

力は要りません。マッサージをするようなイメージで優しく磨きましょう。

 

フロスや歯間ブラシの使用

歯ブラシで取れる歯の汚れは、全体の約6割であるとされています。一生懸命磨いていても虫歯になってしまうのは、そもそも歯磨きだけでは汚れがきちんと取れないからでもあるのですね。

歯磨きのあとは、歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯間や歯周ポケットの汚れもかきだしましょう

また、寝ている間は唾液の分泌が少ないため、口内細菌の活動が活発化します。細菌を抑えるために、眠る前の歯磨き後にはマウスウォッシュの使用もおすすめです。

 

食べ方の改善

前述した通り、ダラダラと食べ物を口にいれていると口内が酸性からなかなか戻りません。歯はそのたびに溶けやすくなってしまうので、食事をするときは時間を決めて集中して食べ、終わらせるようにしましょう。

とは言え、早食いは胃腸に負担をかけます。しっかり噛んで腹八分目までにすることは大前提で、ダラダラとつまみ食いをすることはやめるようにしてください。

 

定期健診の受診

歯磨きで取れる汚れは全体の約6割、そこに歯間ブラシやフロスを利用してやっと約8割にまで清掃率を挙げられますが、やはり完璧にはなりません。

そこで、3カ月〜半年ごとに歯科検診を受けることが大切です。歯科検診では歯の揺れや粘膜の異常チェック、虫歯チェック、歯周病チェックをしてくれるほか、クリーニングで口内環境を改善してくれます。

歯科検診にかかる時間は30分程度です。もしトラブルが見つかっても早期発見であれば対処も簡単に済ませられるため、年に2回は受診して口内の健康維持につとめましょう。

 

虫歯になってからでは遅い! 原因を理解して予防に努めよう

一度虫歯になってしまえば、自然治癒することはありません。できるだけ早く歯科を受診して治療しましょう。

そして、そもそも虫歯ができないように努力する必要があります。

虫歯ができる3つの要素が重なることで虫歯は発生するため、歯磨きの仕方や食事の仕方など、自分の習慣を振り返ってみてくださいね。

歯磨きの仕方は歯科で指導を受けられます。わからないことなどがあれば、ぜひ歯科医に相談してみましょう。


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監修・執筆

ハピネス歯科クリニックの院長、大久保 圭

ハピネス歯科クリニック 院長 大久保 圭

秋田市の歯医者。出身地:北海道。出身大学:岩手医科大学歯学部。 ハピネス歯科クリニックでは、歯の悩みが何もない健康を保っていただくために、予防歯科を特に大切に考えています。 本ブログを通して、あなたの健康づくりに役立つ質の高い情報発信を心がけています。

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