歯茎が痛いときの歯磨きはどうする? 歯茎が痛む原因や歯磨き時に気を付けたいことを解説
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歯磨きをしている最中に、歯茎が痛い! そんな経験をしたことがあるという方はたくさんいます。歯ブラシを当てたら歯茎から出血したり、ピリッとした痛みが走ったり……思わず歯磨きが怖くなってしまうかもしれません。
しかし、歯茎が痛いのであれば、それは口内トラブルが発生しているサインです。より丁寧にしっかりと歯磨きをする必要があります。
この記事では、歯茎が痛む原因やその際の歯磨き方法、注意することについて解説します。痛みを早く解消できるよう、ぜひ参考にしてください。
歯茎が痛いときの歯磨きはどうすればいい?
歯は痛くないのに、歯磨きをしているときに歯茎が痛いと苦しんだことは、誰でも一度はあるものです。どこであれ、痛みがあることはつらいですよね。
歯茎が痛む原因はいろいろありますが、いずれにせよ「痛みがある」ということは「トラブルがある」ということにほかなりません。まずは出血の有無を確認し、歯磨きのやり方を見直してみましょう。
歯磨きを丁寧に優しくし始めて1週間ほど経ったあと、まだ痛みや出血が解消されていない場合は、歯科の受診をおすすめします。トラブルは早期に解消し、痛みから解放されましょう。
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歯茎が痛くなる6つの原因
歯茎が痛くなる代表的な原因は、以下の6つです。
- ・歯周病
- ・ブラッシングの強さによる圧力
- ・虫歯
- ・口内炎
- ・食片圧入
- ・親知らずの炎症
歯周病
歯周病は日本人の国民病とも呼ばれるほど、成人の罹患率が高い口内トラブルです。
歯周病菌が歯茎の内側へ侵入すると、体はそれに抵抗するために炎症を起こします。歯茎はぶよぶよと柔らかくなり、歯磨きなどの刺激で割れ、出血するのですね。
歯茎からの出血は、歯周病菌を体外へ出すために必要なものですが、歯磨きをする際に痛みが出ることもあります。
ブラッシングの強さによる圧力
歯磨きをしている力が強すぎる場合、歯茎が傷付いてすり減り、痛みが出たり出血したりすることがあります。
しっかり歯を磨こうと考える方の中には、力強くゴシゴシと磨くことで「ちゃんと磨いている」と勘違いしてしまう人がいますが、本来、歯磨きに力は不要です。強く磨くことで歯茎や歯の表面が傷んで擦り切れ、知覚過敏や歯茎からの出血などの症状を引き起こします。
虫歯
虫歯がある場合も、歯磨きでの刺激や歯磨きの際の水がしみて、歯茎が痛むことがあります。
口内炎
口内炎は、何らかの原因で口内の粘膜に傷ができ、そこに口内細菌が入りこむことで炎症を起こしたものです。口内のいたるところにできるもので、もちろん歯茎にもできます。
最も多いアフタ性口内炎は特に治療の必要はありませんが、治るまでに10日程度かかるでしょう。
食片圧入
歯間に食べ物が詰まり、歯茎が押されて痛みが出ることがあります。ポップコーンの欠片など硬い皮のように尖っている場合は、歯茎に突き刺さり中々取れません。
親知らずの炎症
奥歯付近の歯茎に痛みが出る場合は、親知らずが原因のこともあります。特に斜めに突き出た親知らずの場合は歯ブラシできれいに磨くことは難しく、細菌に感染して炎症を起こしやすいもの。歯茎全体が腫れ上がることもあります。
歯茎が痛いときに歯磨きで気を付けたいこと
では、歯磨きをするときに歯茎が痛い場合の、対処法をみていきましょう。
- ・より丁寧に優しく歯磨きをする
- ・歯ブラシは「柔らかめ」を選ぶ
- ・傷口はできるだけ触れないようにする
- ・歯科で虫歯や歯周病の治療を受ける
より丁寧に優しく歯磨きをする
歯茎にトラブルがあるときも、歯磨きは必ず毎日するようにしましょう。食べかすなどの汚れを除去することが、口内細菌の数を減らしたり活動を抑制したりするのに役立ちます。
ただし、いつもより丁寧で優しく磨くことが大切です。特に強いブラッシングによって歯茎が傷付いている場合や、歯周病などで歯茎が炎症を起こして柔らかくなっている場合などは、強く磨くと悪化します。
歯周病で歯茎から出血がある場合は、歯ブラシを丁寧に正確にすることで徐々に出血が治まってきますよ。
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歯ブラシは「やわらかめ」を選ぶ
通常、口内に異常がない場合の歯ブラシは「ふつう」の柔らかさを選びます。しかし歯茎にトラブルがあるときは「やわらかめ」を選び、床を箒で軽く撫でるように磨きましょう。
歯肉に毛先が当たらないように注意し、歯と歯茎の境目はブラシを斜めに向けて毛先を集中させましょう。
傷口はできるだけ触れないようにする
口内炎などの傷口がある場合は、なるべくその箇所は触らないようにしてください。歯茎に大きな口内炎ができた場合は磨きにくいとは思いますが、歯茎のマッサージは諦めて歯だけ、歯間だけを狙って磨きましょう。
傷口は刺激すると治りが遅くなります。
歯科で虫歯や歯周病の治療を受ける
歯茎が腫れて炎症を起こすには、細菌感染が理由として挙げられます。そのため、必ず歯科を受診し、歯周病や虫歯になっていないかの点検を行いましょう。
特に歯周病は初期症状がほとんどありません。気が付いたときにはかなり歯周病が進んでおり、歯茎が痩せて歯が長く見えたり、歯がグラグラと浮くようになったりします。歯周病は、最悪の場合は顎の骨が溶けて歯が抜け落ちるため、3カ月に1回程度で歯科検診を受け、歯周病の有無や進行を確認するようにしてください。
歯茎が痛くならないように日常生活で気を付けたいこと
以下は、毎日の中で歯茎に痛みが出ないようにできることです。
- ・こまめに水分補給をする
- ・できるだけ鼻呼吸をする
- ・マウスウォッシュを使う
- ・タフトブラシや舌ブラシを使う
こまめに水分補給をする
口内細菌の活動が活発化するのは、歯に食べかすが残っているときだけではありません。唾液の分泌が少なく、口内が乾燥しているときも細菌は活動を活発化させます。
人は年を重ねるにつれて、唾液の分泌量は徐々に減っていきます。喉の渇きを感じないときでも、口内を湿らせる目的でこまめに水分補給をしてくださいね。
できるだけ鼻呼吸をする
口呼吸も口内が乾燥する原因になります。
人はそもそも鼻呼吸が正しい呼吸方法ではありますが、鼻詰まりや鼻炎、歯並びが悪く口が開きっぱなしになるなどの理由から、口呼吸が習慣になってしまっている方もいます。
口呼吸に気付いたらできるだけ口を閉じ、鼻呼吸を意識的にするようにしましょう。
マウスウォッシュを使う
高齢者や口内手術をした方など、口の中の粘膜が硬くなって思うように口が開かない方もいます。歯磨きがしにくくなるため口内清掃がおろそかになりがちなため、マウスウォッシュを使って汚れや細菌を洗い流すことがおすすめです。
タフトブラシや舌ブラシを使う
タフトブラシとはヘッドが小さくなった歯ブラシのこと。舌ブラシとは、舌の表面を磨く専用のブラシのことです。
歯磨きにはさまざまなアイテムがありますので、奥歯の隙間や舌苔(舌の表面にある細菌の白い塊)をきれいにして口内細菌の数を減らすため、使ってみてくださいね。
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歯磨きの際に歯茎が痛いのはトラブルのサイン! 丁寧な歯磨きを
歯磨きをする際に歯茎に痛みを感じる場合は、何らかの口内トラブルが発生していると考えられます。歯茎の出血はきちんと歯磨きをしているうちに解消されてきますが、歯茎の怪我に細菌が入って炎症している場合は、できるだけ傷口を触らないようにして歯磨きしましょう。
痛みはトラブルのサインであると考え、早めに歯科を受診することが大切です。プロに診断、治療をしてもらい、健康な歯茎を取り戻してくださいね。