口臭が気になるなら歯科へ! 口臭の原因や歯医者で行う口臭治療の内容は?
この度の新型コロナウィルスに罹患された方々、並びに感染拡大による影響を受けている方々に、心よりお見舞い申し上げます。当院では患者さまとスタッフの安全確保を実施しています。
<当院の感染拡大防止について>
- 手洗い・アルコール消毒・うがいの徹底
- ドアの開放、空調を強めに設定する 等、定期的に室内換気を行っております
- 次亜塩素酸水を使用し、空間除菌を行っております
- 感染リスクの高い来院者さまへの受診の自粛のご依頼、又はご予約日の変更のお願いをしております
ご理解とご協力賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
マスクをしたときやちょっとした瞬間に、「あれ? もしかして口がくさい?」と感じることはありませんか? 誰でも年齢を重ねると体臭や口臭がでてくるものですが、それが我慢ならない臭さであったり、人から指摘されるようになったりすれば困りますよね。
- ・口臭にはどんな原因がある?
- ・歯医者ではどんな口臭治療をするの?
- ・自分でもできる口臭対策はある?
- ・病的口臭
- ・生理的口臭
- ・食べ物や飲み物、嗜好品による口臭
- ・ストレス
- ・心理的口臭
- ・虫歯や歯周病
- ・歯垢・歯石・舌苔
- ・歯科治療痕
- ・歯科で習った正しい歯みがきを毎日欠かさず続ける
- ・起床後などに舌ブラシを使った舌みがきを行う
- ・歯間ブラシ・デンタルフロスを併用する
- ・食後・起床後には必ずうがいを行う
- ・消化によい食べ物を口にするようにする
- ・ストレスをためないよう心掛ける
このような悩み、疑問を持つ方のために、ここでは口臭の治療と予防について紹介していきます。
口臭は2種類! 病的口臭は歯医者で改善&予防ができる!
自分だけでなく周囲にも大きな影響がある口臭。できるだけ早めに対処したいですよね。口臭は、生理的口臭と病的口臭の2種類があります。そのうち病的口臭については、歯医者で治療が可能、そして予防ができます。
口臭の原因は、何とその約9割が口の中。つまり歯科がその専門ですよね。原因を取り除いたあとには予防方法などの指導も行ってくれますので、口臭が気になる方はとにかく歯科へ行って相談しましょう。
口臭はどうして起きる? 原因は5つ
まずは口臭の原因について紹介します。以下の5つですね。
病的口臭
一般的な口臭は、ほぼこの病的口臭です。口だけでなく、鼻や胃、腸などの内臓消化器系の病気が原因になることもあります。しかし、最も口臭の原因となりやすいのは口の中、特に歯周病です。病的口臭については、のちほど詳しく説明しますね。
生理的口臭
誰にでもある口臭です。たとえば朝起きたときに口が匂うなと思うのは、生理的口臭。そのほかにも空腹時や緊張したときになどに、唾液の分泌量が減って口臭が出てきます。これは自然なものなので治療の必要はありません。
食べ物や飲み物、嗜好品による口臭
にんにくやネギなどの匂いが強い食品を食べたあと、もしくはお酒やタバコなどを楽しんだあと、そういうときの口臭です。これも一時的なもので時間の経過とともに軽減しますので、治療の必要はありません。食後すぐに口臭をなんとかしたい場合には、市販のタブレットやうがい薬などを試してみましょう。
ストレス
ストレスも口臭の原因になりますが、これも生理的口臭と同じくストレスによって唾液の分泌が減ることによるもの。できるだけストレスをなくす努力をするか、ガムなどを噛んで唾液を分泌させたり、ストレスを減らしたりするようにしてください。
心理的口臭
実際には口臭はないにもかかわらず、本人が「口が臭い」と思い込む症状です。口臭はないため、物理的な治療ではなく心理的な治療が必要になります。
病的口臭とは? 口腔内が原因のものと他の病気が原因のもの
病的口臭とは、体に何らかの異常があって口臭という形で出てきているケース。その9割程度は口の中が原因ですが、他の臓器などが原因となっていることもあります。では、具体的にはどんなことが口臭を引き起こしているでしょうか。
口腔内が原因の口臭
口の中が原因の口臭では、以下の3つが考えられます。
1、虫歯や歯周病
虫歯や歯周病が進行すると、細菌が繁殖し、強烈な悪臭を放つようになります。多くの口臭は歯周病菌が原因。日本人の成人で何と約8割がかかっているともいわれている歯周病ですが、あまり自覚症状がないため気が付かないままでどんどん進行していきます。
2、歯垢・歯石・舌苔(ぜったい)
虫歯や歯周病の原因になるのが歯垢と歯石です。細菌のかたまりであり、温泉のガスのような独特な臭さがあります。また、歯や歯茎だけでなく舌の表面についた苔のようなものも臭いの原因に。舌苔もケアの必要があります。
3、歯科治療痕
プラスチックの義歯はそれ自体に臭いがつくこともあります。さらに古い金属製の詰め物やかぶせ物が劣化して、そこにできた隙間に口の中の細菌がたまると悪臭を放ちます。
口腔内以外が原因の口臭
まれにですが、口の中以外の疾患が関係していることもあります。たとえば副鼻腔炎や咽頭炎、気管支拡張症や肺結核、肝疾患、糖尿病などです。
歯科で何らかのトラブルが発見できない場合には、内科や呼吸器科、消化器科などの病気を疑って検査する必要があります。
歯医者で行う口臭治療・対策とは?
虫歯や歯周病など口の中の汚れが原因で口臭があると判断された場合、歯科での治療・対策方法は次のようになっています。
1、症状に合わせた治療
歯科医や歯科衛生士が状態を確認し、必要と思われる治療を行っていきます。特に歯周病は自覚症状が少なくなかなか自分でも気づきにくい病気。しかし放置すれば最終的には歯が抜け落ちてしまうという怖い病気ですので、きちんと治療しなくてはなりません。歯垢や歯石を除去し、歯肉をマッサージするなど、その人の状態に合わせた治療を行います。
2、口腔内のクリーニング
治療後に口内の清掃を行います。歯・歯茎・歯肉・舌の表面などを徹底的に掃除し、細菌と細菌の繁殖場所を除去。歯の表面を研磨し、新しい汚れがつきにくくなるようになどの処置を施していきます。
どのくらいの費用がかかる?
口臭治療では保険が適用されます。そのため、初診時は3割負担で3,000円から5,000円程度が目安になるでしょう。ただし、検査項目や使う機器によっては保険が適用されない場合もあるため、30,000円から50,000円程度かかることも。歯科では自由診療になるのであればその旨話してくれますが、心配なときは先に相談してみましょう。
家庭で行う口臭対策とは?
歯科でいくらキレイにしてもらっても、それが持続するのは残念ながら1日程度のこと。あとは本人の努力が必要です。以下は、家庭でできる口臭予防です。
歯科で習った正しい歯みがきを毎日欠かさず続ける
歯科ではしっかりと磨けていないと判断された方は、歯磨き方法の指導を受けます。自宅ではその教えを丁寧に実践してみましょう。そして毎日、できれば毎食。特に夜眠る前の歯磨きは念入りに行なってください。基本は、歯磨き! しっかり行うかどうかで、虫歯や歯周病などの口内トラブルの多さは変わってきますよ。
起床後などに舌ブラシを使った舌みがきを行う
口臭がひどいと感じる方は、歯磨きだけでなく舌磨きも行ってください。舌の表面についている白や黄色のものは、歯垢と同じく細菌のかたまり。これをなくすだけでかなり口臭が消えるケースも多いですよ。
なお、舌の表面を磨くときには舌専用のブラシを使ってくださいね。歯ブラシで歯と同じように磨くと刺激が強く、舌表面が傷ついてさらに細菌がつきやすくなってしまいます。
歯間ブラシ・デンタルフロスを併用する
口内ケアの基本は毎日の歯磨き、それは間違いではありません。しかし、実は歯磨きでは約6割の汚れしか取ることができていません。それを8割程度まで上げるのが、デンタルフロスや歯間ブラシ。歯と歯の間にたまる歯ブラシではとれない食べかすを、しっかりとかきだしてくれます。夜眠る前の歯磨きのあとはフロスも行い、唾液が少なくなって細菌が繁殖しやすい睡眠中に備えましょう。
食後・起床後には必ずうがいを行う
口臭の原因は、細菌です。これは必ずいるものでなくすことはできませんが、できるだけ活動を活発化させないように、洗い流すことはできます。前述しましたが、睡眠中は人間の唾液は少なくなり、口の中では細菌が活発化します。そのため、眠る前にはうがいをして洗い流す、起きたときにもうがいをして洗い流す、ついでに口の中の乾きをうるおすということをしてください。
消化によい食べ物を口にするようにする
これは胃腸が不調のときにでる口臭への予防方法です。とても熱いもの、とても冷たいものは胃腸に負担をかけますので、できるだけ常温に近いものを食べると良いです。それと同時に、消化によいものを口にすることも大切。特にさほどエネルギーを必要としない夜のご飯は、控えめ、消化に良いものにしていきましょう。
ストレスをためないよう心掛ける
人間が生きていくためにはストレスは不可欠です。しかしそれも程度によりますよね。口臭ケアのためだけでなく、心身の健康のためにもストレスはできるだけためないようにし、都度発散させてくださいね。ストレスがたまると食いしばるためアゴに負担がかかって顎関節症になってしまったり、唾液の分泌が減って口臭が発生したりします。
口臭が気になったら歯医者に相談
口臭は、歯科で治療・予防ができます。病的口臭でないことも歯科で分かるケースが多いので、口臭に悩んでいるならまずは歯科で診察・カウンセリングを受けましょう。治療であれば健康保険が使えますし、口内の異常や不具合も発見でき、悪化する前に治療に入れますよ。