口臭改善に効果のある食べ物・口臭の原因となる食べ物は? 食後の口臭対策も!
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何だか口が臭うかも…。そう気にする方は、一度食べている物を見直してみましょう。口臭の原因はいろいろとありますが、食べ物も大きな一因です。ただし、食べ物の中には口臭を改善する物もあるので、両者をうまく利用していくことがおすすめ。
- ・食べ物で口臭を改善できる?
- ・食事後の口臭ケア対策は?
- ・口臭の原因になる食べ物を知っておきたい
ここではそんな悩みにお応えして、口臭の原因となる食べ物、そして口臭改善が期待できる食べ物や対策方法を紹介していきます。
口臭を改善したいなら食べ物を見直そう!
口臭の原因は複数ありますが、食べ物による悪臭発生も原因の1つ。病気などが原因の口臭はすぐに対応できなくても、食べ物はパッと変えることができますよね。
食べ物には悪臭を生む物と、ニオイを軽減させてくれる物があります。もしも好きでたくさん食べる物が口臭を発生させていれば、食べる頻度を見直したり食後に口臭ケアをしたりするとニオイが気にならなくなりますよ。
食べ物は人間の体を作るため、体臭や口臭にも大きく影響します。食べ物を見直すことで、口臭の悩みから解放されましょう。
そもそも口臭の原因は? 大きく分けると4つある
まずは口臭の原因を確かめましょう。一言で口臭と言っても、原因別に次の4つに分類できます。
- ・食べ物や嗜好品
- ・生理的口臭
- ・病的口臭
- ・心理的口臭
口臭の原因①食べ物や嗜好品
食べ物やたばこ、アルコールなど口に入れる物が原因で発生する口臭です。誰にでも起こる一時的な症状ですが、中には強烈な悪臭を発する食物もあります。
特徴は摂取した物によってニオイが違うこと。自然現象で一時的な症状であるため、歯科などでの治療は必要ありません。
口臭の原因②生理的口臭
生理的口臭も、食べ物や嗜好品などと同じく生きていれば誰にでもある口臭です。大きな原因は唾液が少ないこと。
生理的口臭が出やすいのは、朝起きたときや緊張をしているとき、空腹を感じているときなどです。これらはすべて唾液が少ない状態で、口が乾いてしまっているとき。口が乾くと人の口の中にいるさまざまな細菌が活動を活発化するため、悪臭が出てきてしまいます。
水を飲んだり食事をしたりして口の中を潤わせるとすぐに解消されるので、歯科などでの治療は必要ありません。
なお、ストレスを強く感じるときも唾液が減少して口臭が発生しやすくなります。上手にストレスを発散させ、解消していきましょう。
簡単な運動をしたり大声で歌ったり、水を飲むなどがおすすめです。
口臭の原因③病的口臭
病的口臭はニオイの原因が病気のため、病院での治療が必要です。見分け方は、時間帯に関係なく口臭がするかどうか。食べ物や生理的口臭のように一時的なニオイではなく、常に口から悪臭がします。
病的口臭の9割の方は、口の中のトラブルが原因です。日本人の国民病と呼ばれている歯周病や虫歯、舌の汚れ、入れ歯にこびりついた汚れなどが悪臭の原因となるのですね。歯科で治療を受けましょう。
ただし歯科で治療をしても口臭が改善されなければ、内臓や他の部位の病気が隠れている場合が考えられます。不安を感じたら、歯科医に相談したり内科などを受診してみたりしてください。
口臭の原因④心理的口臭
本当はニオイがないにも拘わらず、本人は「口臭がある」と思いこむことが心理的口臭。原因は口臭を気にし過ぎていることです。
この場合は専門機関で検査を受けることがおすすめ。実際に口臭を測る検査を受け、数値でニオイがないことを確認していく作業が必要です。患者本人が頭で理解・納得ができるようにサポートを行っていきます。
口臭の原因となる食べ物の種類とその理由
食物や嗜好品による口臭は病院での治療の必要はありませんし、いずれも一時的な症状です。しかし食後に強烈な悪臭を出したくなければ、ある程度食べ物を選ぶことがおすすめ。
食べるとニオイを発生する代表的な食物を紹介します。
【ニンニク】
食べたあとに息が臭くなる食べ物で有名なのは、ニンニク。葱やニラなどと同じく、ニンニクにはアリシンという悪臭の元となる成分が多く含まれています。
アリシンは悪臭を生みますが、血糖値の上昇を抑えたり疲労回復が期待できたりなど多くのメリットがありますよ。
【脂質の多い肉】
脂質が多い肉類も口臭の原因。脂質は食べると体内での分解時に悪臭を発生させます。
ただしすべての肉類が悪臭を生むわけではなく、鶏肉のササミや牛ヒレ肉など脂質が少ない部位であれば大丈夫です。口臭が気になるけれどお肉が食べたいという方は、少しでも脂質が少ない部位を食べるようにしましょう。
【納豆やキムチ】
納豆やキムチは発酵食品ですね。発酵とはつまり、菌を利用して腐らせること。たとえば納豆では、菌が発酵するときにアンモニア成分が発生してニオイを作ります。元々強いニオイを発生させているため、食べるとそのニオイが口に残ってしまいます。
【コーヒー】
コーヒーの粒子は歯や舌にひっつきやすいうえ、砂糖やミルクを入れていればそれらが口内の細菌活動を活発化させてしまいます。
またコーヒーや紅茶は利尿作用が多い飲み物です。トイレに行く回数が増えて体が脱水症状を起こすため、口の中も乾燥してやはり細菌の活動が活発化してしまいます。細菌が活発化すれば悪臭が発生。口臭が酷くなります。
口臭改善に効果が期待できる食べ物とその理由
口臭改善が期待できる食べ物を紹介しましょう。上で述べた口臭の原因となる食べ物とうまく組み合わせることで、口臭の減少も期待できますよ。
【フルーツ】
口臭を抑えたり改善したりするフルーツはいろいろありますが、有名なのは「キウイ」や「リンゴ」、「パイナップル」です。
キウイはお肉を食べた後にデザートとして食べることがおすすめ。キウイに含まれる成分「アクチジニン」が胃腸の働きを改善し、タンパク質の消化をサポートしてくれます。
またリンゴにはリンゴポリフェノールという成分が含まれており、これが口臭の原因とされるメチルメルカプタンの発生を抑えます。硬いリンゴをかじることで歯の表面についた汚れを落とすこともできるうえ、よく噛むことで唾液も出てきます。
パイナップルは舌の上を掃除してくれる食物として有名です。タンパク質を分解する酵素が含まれているため、舌の上を掃除してニオイの元をなくしてくれるのですね。
ただし熱処理をしているとパイナップルの酵素は失われるので、缶詰ではなく生のパイナップルを食べるようにしましょう。
【緑茶】
緑茶に含まれるカテキンは、口内の細菌が増殖することを抑えて口臭を防ぎます。
しかし緑茶もコーヒーや紅茶と同じく利尿作用があるため、飲み過ぎると体が脱水状態になり口が乾いてしまいます。そうなれば細菌が元気になってしまうので、適量を飲むようにしましょう。
【酸味がある食物】
レモンや梅干しといった酸味がある食物は、唾液をよく出すのでおすすめ。細菌の活動を抑えて口臭を予防します。
またレモンはビタミンを豊富に含むため、特に積極的に食べたい食物です。お肉にレモンをかけたりご飯には梅干しを乗せたりして食べ、唾液の分泌を促してくださいね。
食べ物による口臭を改善できる対策3選
ニオイのきつい食べ物は、多くの場合人間の体によい影響がある食物。そのため食べたあとすぐに口臭を改善できる対策も知っておきましょう。次の4つがおすすめです。
- ・歯磨きをする
- ・水を飲む
- ・ガムを噛む
1、歯磨きをする
オーソドックスですが即効性がある方法が、歯磨きを行うこと。
歯の裏側や奥歯の側面も丁寧に磨き、口臭の元となる食べカスをしっかりと取り除きましょう。もし時間がないというときは、マウスウォッシュを使うだけでも口臭改善が期待できます。
【関連記事】正しい歯磨きの方法についての記事はこちら
歯の正しい磨き方とは? 磨くときのポイントや部分別に気を付けること
2、水を飲む
何度も書いてきたように、唾液が少なくなって口の中が乾くと口臭が出やすくなります。またニオイのきつい食物のカスを洗い流すためにも、食後に水を飲むことがおすすめ。砂糖が大量に含まれるジュースではなく、お水やお茶にしておきましょう。
3、ガムを噛む
ガムを噛むと唾液が分泌されるうえ、噛むことによるリラックス効果も期待できます。口の中が潤うので細菌の活動を抑えられ、口臭の減少が望めますよ。
食べ物は口臭の原因にも改善の手段にもなる
食べ物は強烈な悪臭を生むことがあれば、それを改善し、ニオイを減少させてくれることもあります。食べ物によってニオイは変わるため、口臭に悩んでいる方は食事内容を見直してみましょう。
普段から唾液がよく分泌される食物や食べ方をすれば、口臭に悩むことは減っていくはずです。そして食後の歯磨きはできるだけ行い、病的口臭の大きな原因となる歯周病や虫歯を予防してくださいね。