痛い歯医者を避ける方法はある? 痛くない・削らない歯医者を選ぶ3つのポイント
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ご理解とご協力賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
歯医者さんと言えば「痛い」「こわい」といったイメージをお持ちの方も多いと思います。
麻酔の針を刺す「チクッ」とした痛み、歯を削る「キィーン」という不快な音。過去に通っていた歯医者さんで、ひどく痛い経験をして足が遠のいてしまった方もいるかもしれません。
技術が進歩した現代の歯科は「痛みが少ない」「削らない」治療が主流になってきています。それでも治療に伴う痛みに対して不安を抱えている患者さまも少なくありません。
- ・なぜ歯医者の治療は痛いのか?
- ・痛い歯医者(=治療)を避けるためには?
- ・痛くない、削らない歯医者さんはどう選べば良いのか?
なぜ歯医者の治療は痛いのか?
歯の不具合が自然に治ることはありません。痛みが出てきたら、歯医者での治療が必要になります。
その痛みを取り除く(=不具合を治す)ための治療にも痛みが伴います。
「歯を削る」「歯の神経を抜く」「抜歯」といった施術ですね。
麻酔が効いているので基本的に痛みはほとんど感じないのですが、例えば歯の神経をしっかりと取り除けていなかったり、施術の刺激が骨に伝わったりすると非常に痛いです。
また、治療の痛みを抑えるための麻酔自体の痛みもあります。注射針を刺す痛み、麻酔液を注入した患部の圧迫による痛み。
もっというと、歯ぐきが弱っていたり、患部が強く痛む場合は麻酔が効きにくい傾向がありますし、下の奥歯は神経まで麻酔液が浸透しにくく、麻酔が特に効かない箇所です。
下の奥歯の虫歯治療を経験した方であれば「下の奥歯だけはもう二度と虫歯にならないように気を付けよう!」と心に固く誓う方もいらっしゃるのではないかなと思います。
このように、歯医者は痛い治療を行うことが多いのも確かです。
でも「なぜ痛い治療が必要になるのか?」という根本的な理由を見過ごしている方も多い気がします。
痛くない治療と、痛い治療を分けるもの
「痛い」「削る」とイメージの結び付きが強いむし歯を例に上げてみますね。
むし歯には5段階の進行状態があります。
- C0:脱灰
- C1:エナメル質のむし歯
- C2:象牙質のむし歯
- C3:神経のむし歯
- C4:歯根のむし歯
むし歯は早期発見と、早期治療が大切です。
C0・C1の初期段階でむし歯を発見することができれば、削らずに改善することも可能です。
C2に進行していたとしても、早期発見ができれば削る部分は最小限に留められます。
しかし、C3・C4と進行するに従って治療は大がかかりになり、痛みを伴いやすくなります。
このことから分かるのは「痛くない治療」と「痛い治療」を分けるのは「症状の進行状態による」ということ。
つまり「歯医者=痛い」をもう少し具体的に言うと「症状が進行した状態に施す治療は痛い」ではないのかなと思います。
「痛くない歯医者さん」を探すのも1つの手段かもしれませんが、それよりも痛い治療を必要としない段階に足を運んでいただく方が肝要です。
【関連記事】虫歯の進行別治療内容についての記事はこちら
虫歯の治療はどうやる? 進行別に治療内容を紹介
秋田県民は治療せずに放置してる人が多い?
日ごろから歯の健康意識を持っていれば痛い治療は必要ありません。
しかし、症状が進行してから歯科医院に駆け込んでしまうと、痛い治療が必要になってしまう場合もあります。
早期発見→早期治療→完治のステップが大切なのですが、日本人はまだまだその辺の意識が充分でないのかなと感じます。
ここで秋田県民、ひいては日本人の歯の健康意識を見てみたいと思います。
全国保険医団体連合会の実施した「歯科医療に関する市民アンケート」を簡単にまとめてみました。
出典:歯科医療に関する市民アンケート調査結果(最終)| 全国保険医団体連合会
歯の健康は大切だと思いますか?
「歯は全身の健康にとって大切だと思いますか?」という質問があります。
「とても大切だと思う」と回答した人は全国平均で95%にも上っていて、みなさん歯の健康意識は高いように思います。秋田が含まれる東北地方は94%となっていて、全国平均と大差ありません。
治療せずに放置していますか?
しかし「治療せずにそのまま放置しているところがありますか?」への回答を見ると、「ある」と答えた割合が全体の36%を占めていました。地域別に見ると、東北地方は全国トップで46%となっています。歯の健康が大切だと分かっているのに、放置しているという事実。では次に「なぜ放置しているのか?」の理由を見てみましょう。
治療しない理由は?
「治療しない理由」のトップ3(全国)は以下のとおりです。
- 時間がない(52%)
- 費用が心配(35%)
- 治療が苦手(32%)
東北地方は「時間がない」が全国トップで61%となっています。
秋田県だけで見ると1.時間がない(48%)→2.費用が心配(24%)→3.治療が苦手(20%)という結果になっていました。
その他の治療しない理由は?
アンケートにはその他の理由も色々とまとめてあるのですが、個人的に気になったのは以下の理由です。
- ・痛くならないとついほっておく
- ・痛みが、今のところ無いから・・・
- ・痛いとか不具合を感じない
- ・痛みが有る時に行く
「痛みがないので必要性を感じない」といった回答を散見します。歯の健康を維持できていて「痛みがないから行かない」なら御の字です。
しかし、治療の必要性があると診断されているのに「痛みがないから行かない」というのは、問題の先送りに過ぎないと思います。
- 治療が必要
- 痛くないから行かない
- 痛んできたから行く
- 痛い治療が必要になった
1の段階で治療しておかなければ、痛みとずっと付き合っていくことになります。なぜなら、歯の不具合は歯医者に行かないと治らないからです。
裏を返せば「ご自身との向き合い方一つで、痛い歯医者(=治療)は避けられる」ということですね。
秋田市で痛くない、削らない歯医者を選ぶ3つのポイント
定期的にメンテナンスに通い歯の健康を維持できている方は、痛みを伴う治療がほとんど必要ありません。しかし、既に歯が痛んでいる方であれば、できるだけ治療の痛みがない歯医者さんを選びたいですよね。
では、痛くない、削らない歯医者さんを選ぶポイントについて考えてみたいと思います。
「痛くない・削らない治療」を方針に掲げている
治療方針に「痛くない」「削らない」と掲げている歯医者さんが、もっとも近いと思います。
より新しい医療機器を取り入れていることもありますし、専門的な技術や知識があると考えられます。
そして、患者さまが抱く「痛み」の不安に寄り添い、配慮している姿勢を感じ取れることも大切だと思います。リラックスしてもらえるように患者さまに合わせた対応があるのとないのとでは、痛みの感じ方も変わってくるのではないでしょうか。
しっかりと説明をしてくれる
- ・現在の歯の状態
- ・どんな治療が必要なのか
- ・どういう選択肢があるのか
- ・どういうリスクがあるのか
- ・どのくらいの治療期間がかかるのか
こういった基本的なことのほか、質問にしっかりと答えてくれる先生が良いと思います。
先生やスタッフが気兼ねなく相談に応じる環境が整っていれば、患者さまは安心して治療を受けることができます。
予防歯科を大切に考えている
痛い治療をしたのに、むし歯が再発してしまうと元も子もありません。
繰り返し痛い治療をしなくても済むように、患者さまの今後を考えた予防歯科を大切にしている医院は良い歯医者さんと言えると思います。
歯医者さんが登場せず、歯科衛生士のケアで歯の健康を保ち続けられることが、患者さまにとっての理想の状態ではないでしょうか。
【関連記事】予防歯科についての記事はこちら
歯医者の予防歯科とは? 歯の健康に予防歯科が不可欠な理由
痛む前に歯医者へ行けば、削らなくても済むことも多い
痛い歯医者を避ける方法として、気に留めていただきたい意識の部分にフォーカスしてみました。
どの医院さんでも、痛みに配慮することや、できるだけ削らないことを大切にしていると思います。
症状が進行して大掛かりな治療せざるを得ない状況になる前に、歯科医院へ足を運んでいただきたいと思います。
当院では、なるべく削らず、痛みには細心の注意を払って治療を行っております。
大切な歯を長く維持していただくため、むし歯の完治、再発防止、予防に全力を注いでいます。
治療に伴う痛み、できるだけ削らない治療方針など、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。