前歯の歯並びが悪いことによるデメリット5つ! 具体的な状態や治療方法を紹介
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歯並びが揃っていないと、鏡を見る度にため息が出てしまいますよね。歯並びの乱れは見た目だけでなく、歯磨きがしにくくて口内トラブルが起きやすいなど、さまざまなデメリットがあります。
しかし、矯正をするとなると時間もお金もかかるため、中々一歩を踏み出せない方も多いでしょう。そんな中でも前歯だけでもどうにかしたいと考えたことはありませんか?
ここでは歯並びが悪いとはどのような状態であるのか、前歯の歯並びが悪いことによるデメリット、そして治療方法などを紹介します。ぜひ確認していただき、治療に踏み出す一歩にしてくださいね。
前歯の歯並びが悪いとはどんな状態を指すか
では、歯並びが悪いとは、具体的にどのような状態を指すのでしょうか。代表的なものは次の6つがあります。
- ・歯の乱れ
- ・出っ歯
- ・すきっ歯
- ・上下の歯がかみ合わない
- ・上の歯が下の歯を覆っている
- ・受け口
歯の乱れ
一般的に乱ぐい歯や八重歯などと言われる状態です。歯並びがでこぼこしており、ガタガタに生えていることを指します。
大きな原因のひとつは、顎の骨が小さいこと。生えてくる歯が大きくて顎の中に納まりきらず、重なって乱れた状態になるのですね。歯磨きが難しく食べかすが残りやすいため、口内トラブルが発生しやすい歯並びです。
出っ歯
いわゆる「出っ歯」は、上顎前突のことです。上の歯が下の歯よりも6ミリ以上前に出ている状態を指し、前歯が極端に外へ出ている場合や、前歯が邪魔で口を閉じられない状態が該当します。
デメリットは口元の見た目が悪くなりやすいうえに、前歯をものにぶつけやすいことです。
すきっ歯
すきっ歯とは空隙歯列のこと。歯と歯の間が大きく開いた状態で、多くの原因は顎の大きさに対して歯が小さいことです。人によっては歯の本数が生まれつき少ない場合、もしくは舌で前歯の裏側を押す癖がある場合などにすきっ歯になりやすいでしょう。
笑ったときの見た目を気にする方が多く、サ行の発音がしにくいという問題もあります。
上下の歯がかみ合わない
上下の歯がかみ合わない状態が「開咬」です。歯を噛み合わせても上下の前歯には隙間ができるため、オープンバイトとも呼ばれています。
前歯でものを噛み切ることが難しく、麺類などの食事でも噛み切るときに奥歯を使わなくてはなりません。また、本来は歯全体にかかる力がすべて噛み合わせられる奥歯に集中するため、奥歯の負担がとても強くなります。
上の歯が下の歯を覆っている
笑顔になったときに、上の歯が下の歯を覆い隠している状態を過蓋咬合(かがいこうごう)と呼びます。上の歯が下の歯を必要以上にかくしてしまうため下顎が動かしにくくなり、顎の骨に負担がかかって顎関節症につながってしまうといったデメリットがあります。
ひどいケースでは上の歯が下の歯茎に刺さってしまい、歯茎が傷ついて炎症を起こすことも。口内炎などの口内トラブルも多いでしょう。
受け口
前歯3本以上の歯の噛み合わせが上下逆になっている状態です。しゃくれとも呼ばれます。
前歯が内側に傾いている場合と顎の骨が前に出ている場合がありますが、受け口は遺伝的な傾向が強いもの。特徴的な顔つきになるため、強いコンプレックスを持っている方がたくさんいます。
前歯の歯並びが悪いことによるデメリット5つ
前歯の歯並びが悪いことによるデメリット5つを確認しましょう。
- ・見た目がコンプレックスになる
- ・虫歯になりやすい
- ・歯周病が進行しやすい
- ・歯茎が下がりやすい
- ・顎関節症になりやすい
見た目がコンプレックスになる
日本ではまだあまり影響がないかもしれませんが、多くの先進国では歯並びの良さが恋愛や就職に大きく関係します。特に乱ぐい歯などは「ぐちゃぐちゃの口元」といったように見られ、きちんと磨いていても清潔感がないと思われることもあるでしょう。
歯並びを気にするあまり、人前で口を開けて笑えなくなってしまう人もたくさんいます。
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虫歯になりやすい
きっちりと揃った歯はブラシで磨きやすいですが、これが乱れていたら大変です。重なって生えている歯などは一生懸命磨いても汚れが残りやすく、虫歯になりやすいもの。また、せっかく治療をしても再度虫歯になることが多く、治療を繰り返すことになります。
歯周病が進行しやすい
若いころは免疫力も高く防げていても、30代を超えたあたりから歯周病になる方が増えてきます。
中でも特に、前歯の歯並びが悪い方は歯周病の進行が速い傾向にあります。歯が重なっていることで歯を支える骨が薄かったり、乱れた歯の根と根がぶつかることで骨がない部分もあるのですね。
そこに歯周病菌が入り込むと、簡単に歯周病に感染して歯の揺れが起こります。
歯茎が下がりやすい
人は年を重ねるごとに歯茎が下垂し始めます。しかし歯並びが悪い場合は、顎の中に歯が収まり切れないことがあり、歯が飛び出すような形になって歯茎が下がりがちです。
歯茎が下がると歯が伸びたようにも見えるうえに、歯が揺れやすくなります。
顎関節症になりやすい
歯並びが悪いことで歯と歯が押し合った状態になり、噛み合わせが安定せず悪くなっていきます。そこに加齢が重なると顎の筋肉や関節が耐えきれなくなり、顎関節症につながるのです。
前歯の歯並びが悪い場合の治療法
では、前歯の歯並びの治療法をみていきましょう。
- ・全体矯正
- ・部分矯正
- ・セラミック治療
- ・マウスピース矯正
全体矯正
全体矯正とはいわゆる「矯正」のこと。すべての歯を確認し、歯並びと噛み合わせを正しく治していく治療です。
一般的にはブラケットと呼ばれる矯正器具を歯に固定し、ワイヤーで歯を少しずつ移動させて整えていきます。その期間は人によりますが、およそ2年間。ただし事前検査やブラケットを外してからの検診、経過観察を含めると、3年ほど時間がかかります。
特に、まだ骨が柔らかく顎も歯も成長中の子供には適した矯正です。
部分矯正
部分矯正は、一部の歯だけに矯正器具を付ける方法です。たとえば奥歯は触らず、前歯だけ直したいといった方にはぴったりですね。
必要な期間は半年から1年ほどで、痛みや違和感も少ないこと、自分でのケアがしやすいこと、費用が全体矯正に比べると半分ほどになることから人気があります。
ただし、全体的に噛み合わせが悪い方や骨が曲がっているといった方はできないうえに、あくまでも歯並びをきれいにするだけで、噛み合わせを整えることはできません。
セラミック治療
乱れている前歯を削り、セラミックの被せものをつけることで歯並びをきれいにする方法があります。セラミックは歯科用の陶器で、天然歯に似た自然な白さと光沢があり、強度も頑丈な素材です。
元の歯並びの状態によっては、抜歯や神経を抜く処置が必要なこともありますが、治療に必要な期間は1カ月程度。セラミック治療は受けるクリニックによって費用が異なり、健康保険は使えません。1本10万円程度が目安とされています。
マウスピース矯正
自分の歯型に合わせた透明なマウスピースを装着し、徐々に歯を動かしていく方法です。
ブラケット矯正器具のように歯をがっちり固めたりはしないため、痛みや違和感が少なく歯磨きも普通に行えという特徴があります。ただし、定期的に歯科に通って歯の形に合わせた新しいマウスピースを作るため、費用はブラケット矯正よりは高め。また、ブラケット矯正に比べると期間も長くなります。
複雑な不正咬合には適応しませんが、金属アレルギーを持つ方など金属製のブラケットをつけられない方にはおすすめです。
前歯の歯並びが悪いと心身ともに影響がある! 治療を検討しよう
前歯は人から見てとても目立つ部位です。そのため、そこの歯並びが悪いと印象も悪くなってしまいがち。強いコンプレックスを抱く方も多く、掃除がしにくいことや口内トラブルが多いことなどから心身両方に大きな影響があります。
矯正治療やセラミック治療にはお金がかかりますが、全身の健康や口内トラブルの減少、見た目がよくなることで気持ちも明るく変わるため、できれば歯並びは治す方が良いでしょう。矯正歯科ではまずカウンセリングが行われ、丁寧に説明してくれます。
気になる方は、ぜひ一度、相談と現状の確認にいってみてくださいね。