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入れ歯安定剤は必要? 入れ歯安定剤のメリット・デメリットや入れ歯の調節について紹介


入れ歯安定剤は必要? 入れ歯安定剤のメリット・デメリットや入れ歯の調節について紹介

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  2. ドアの開放、空調を強めに設定する 等、定期的に室内換気を行っております

  3. 次亜塩素酸水を使用し、空間除菌を行っております

  4. 感染リスクの高い来院者さまへの受診の自粛のご依頼、又はご予約日の変更のお願いをしております

スタッフ一丸となって、新型コロナウイルスの感染拡大防止に善処致します。
ご理解とご協力賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。



テレビでのCMを頻繁に目にするため、入れ歯を使っていない人でも入れ歯安定剤はご存じの方が多いでしょう。しかし実際には、入れ歯安定剤を使っている人は少ないのです。理由は歯科で推奨されていないから。では、それは一体なぜでしょうか。

ここでは入れ歯安定剤が必要かどうかについて説明します。入れ歯安定剤のメリットやデメリット、入れ歯安定剤を使わずに済む方法など、合わせて参考にしてください。

本来入れ歯に安定剤は不要! あくまでも一時的なサポートと考えよう

入れ歯安定剤は、本来は入れ歯には不要です

入れ歯安定剤の目的は、入れ歯と顎や歯ぐきを密着させ入れ歯が動かないようにすること。食べているときに痛みが出たり、食べかすが隙間に入ったり、発音がしにくかったり、所かまわず外れたりしては困るからですね。つまり入れ歯安定剤を使うということは、入れ歯に対して不安があったり、実際に取れて生活に影響がでたりしているということでしょう。

しかしそれは、そもそも入れ歯が使用者にぴったりと合っていないことが原因です

市販の入れ歯安定剤は便利ですが、あくまでも一時的なサポートに過ぎません。常用すると手入れが大変なうえにお金もかかってしまうなど、デメリットも多くあります。

そのため、入れ歯が使用者に合うように調節することが大切です。入れ歯安定剤を常用する前に、まずは歯科に行き自分に合うようにしてもらいましょう。

 

入れ歯安定剤のメリットとデメリット

では、入れ歯安定剤のメリットとデメリットについて紹介します。

困る人がいるから、製品は考案されて商品化されるのです。サポートとして使うことはもちろん悪くありません。ただし使う前に、どんな良い面と悪い面があるのかは知っておきましょう。

 

入れ歯安定剤を使うメリット

入れ歯安定剤を使うメリットは、次の3つです。

  • ・入れ歯が落ちないように安定させる
  • ・歯ぐきとの間に食べかすが入りにくくなる
  • ・食べ物の対象範囲が広がる

入れ歯安定剤を使えば、歯ぐきやアゴなど自分の体と入れ歯がしっかり密着します。そのため何かの拍子に入れ歯が外れてしまったり、食事中に食べかすなどが入れ歯の隙間に入り込んだりしにくくなります。

また、一般的に入れ歯を使っているとくっつきやすい食品は食べられませんが、入れ歯安定剤を使えばそれも大丈夫です。心配なく食べられる食品の対象が増えます。

入れ歯が入っていることを気にせずに今まで通りの生活を送れるため、入れ歯安定剤を使うことで使用者のストレスは軽減されるでしょう。

 

入れ歯安定剤を使うデメリット

入れ歯安定剤を使うことによるデメリットは、次の5つです。

  • ・噛み合わせの高さが変わる
  • ・歯ぐきや骨が痩せる
  • ・掃除に手間がかかる
  • ・口内トラブルのリスクがある
  • ・口臭の原因になる

入れ歯安定剤を入れ歯とアゴの間に使うと、その分厚みが出てしまいます。その結果、噛み合わせの高さが変わってしまうのですね。違和感からつい食いしばってしまう方もいるでしょう。噛み合わせが違えばアゴに負担がかかり、顎関節症などを引き起こすリスクがあります。

また、入れ歯安定剤を使っているうちに歯ぐきやアゴが圧迫され、薄く痩せていきます。医師から指示された場合など短期的なら大丈夫でも、安定剤を長期で使うとなれば問題です。

入れ歯安定剤は後述しますが、3つの種類があります。それぞれしっかり入れ歯と体をくっつけるため、掃除が大変で手間もかかります。

しかも入れ歯安定剤は取れにくく、口内に成分が残っていると虫歯や歯周病の原因になってしまうことも。他にも磨き残しがあると菌の繁殖が活発化し、カビの温床になるケースもあるのです。

清掃が甘ければ、残った入れ歯安定剤が口臭の原因にもなりますよ。

 

入れ歯安定剤にはどんな種類がある?

入れ歯安定剤は次の3つのタイプが販売されています。

  • ・クリームタイプ
  • ・パウダータイプ
  • ・クッションタイプ

いずれも手入れは歯ブラシによるブラッシングと水洗いです。毎日やるとなるとそれなりに面倒ですが、清掃を奇麗にしないと入れ歯が傷み、口内トラブルの原因となるので注意しましょう。

 

クリームタイプ

テレビCMでよく見かけるのがこのクリームタイプ。塗りやすく、唾液や水分を含むと粘着性が増すため、安定性も抜群で人気があります。接着面に薄くクリームを塗って口に入れ、しばらく固まるのを待ちましょう。厚く塗ってしまうと噛み合わせがずれてしまうため、注意が必要です。

 

パウダータイプ

パウダータイプは入れ歯にくっつける面を少し濡らし、その上に振りかけて使います。振りかけたあとに逆さにして余分な粉を落とし、口に入れて唾液などで安定させます。

 

クッションタイプ

クッション性に富んだ安定剤で、他の2つよりも厚みがあるタイプです。入れ歯で噛むと痛みがあるとか、隙間があるとかの方は、安定剤をクッションにして隙間を埋めるために使います。

ただし、クッションタイプは人工の歯ぐきを一部金属で作った入れ歯には使えません。素材がしっかりしており、一度使うと3日くらい連続で使用可能です。

 

入れ歯安定剤を使わずに済むように入れ歯を見直そう

歯科が入れ歯安定剤の使用を進めないのは、そもそも入れ歯が本人に合っていないため。合っていないものを無理に使っていると、ストレスになるうえに口内にも影響があります。

そこで、入れ歯安定剤が必要なほどに困っている方は、まず歯科を受診しましょう。歯科で行われるのは以下のようなことです。

  • ・型取りをやり直す
  • ・空気が入らないようにする
  • ・噛み合わせを調節する
  • ・入れ歯の粘膜面を変える
  • ・入れ歯の厚みを変える

 

型取りをやり直す

入れ歯をすると痛くて噛めないという場合は、入れ歯と歯肉が合っていない可能性が大きいでしょう。そのため、型採りからやり直しです。

慎重に型採りをして、入れ歯が接着面にフィットするようにしていきます。

 

空気が入らないようにする

喋ったり歌ったり泳いだりすると入れ歯が外れるという悩みを持つ方は、入れ歯に空気が入ることが原因です。

そのため、後ろの部分から空気が入らないように、ダムのような堤防を作ります。

 

噛み合わせを調節する

入れ歯を装着するだけなら問題はないけれど、食事を噛むと痛みが走るという場合は、噛み合わせが合っていないのかもしれません。

このケースでは入れ歯装着後の噛み合わせの調節を行います。これで改善されなければ、入れ歯の作り直しが必要です。

 

入れ歯の粘膜面を変える

食べ物を入れると入れ歯と歯ぐきの隙間から食べかすが入って痛い、そのような場合には、入れ歯の粘着面を変えます。

健康保険を使って入れ歯を作ると、粘膜や筋肉とのバランスを考えずに作られていない場合が多いのですね。これではぴったりとくっつかず、隙間ができやすくなってしまいます。

そのため、粘膜調整剤を使い粘膜や筋肉の動きを印記。入れ歯の粘膜面を調節して、使用者にびったりくっつくようにするのです。

 

入れ歯の厚みを変える

入れ歯を装着すると発音しにくいという場合には、入れ歯の厚みを調節すれば改善することが多いでしょう。

発音しにくいというのは、特に入れ歯を初めて使う人に多いもの。慣れないことも原因です。しかし入れ歯によっては極端に厚いものや薄いものがあります。その影響も考えられるため、いつまでも慣れず改善されない場合には厚みの調節が必要です。

 

安定剤が必要ない入れ歯を作ろう

食べるときに痛みを感じたり、人前で入れ歯が外れてしまったりするのは、本当に困りますよね。そんなときに、市販の入れ歯安定剤が活躍します。

ただし、本来は入れ歯安定剤がなくても日常生活には困らないはず。つまり入れ歯安定剤が欲しいと感じるのは、入れ歯が自分に合っておらず動いたり取れたり隙間が空いたりするからです。

入れ歯安定剤は便利なものですがデメリットも複数あるので、あくまでも一時的なサポートと考えましょう。根本的な解決のためには、歯科で入れ歯の調節が必要です。

人は年齢を重ねるにつれ、筋肉が衰え口内も変化していきます。そのため入れ歯は使用に問題がなくても3年程度で作り替えるものです。

歯科を受診することは面倒くさいかもしれませんが、入れ歯によって生活の満足度は変わるはず。自分に合うように調節してもらいましょう。

なお、当院には歯科技工士が常駐しています。歯科医師と技工士が直接打ち合わせを行うため、患者さまのお口にしっかりと合う精巧な入れ歯を仕上げることができます。

当院の入れ歯に関する情報はこちらをご参照ください。


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監修・執筆

ハピネス歯科クリニックの院長、大久保 圭

ハピネス歯科クリニック 院長 大久保 圭

秋田市の歯医者。出身地:北海道。出身大学:岩手医科大学歯学部。 ハピネス歯科クリニックでは、歯の悩みが何もない健康を保っていただくために、予防歯科を特に大切に考えています。 本ブログを通して、あなたの健康づくりに役立つ質の高い情報発信を心がけています。

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