前歯はオールセラミック治療がよい? その理由5つと治療の流れ
<当院の感染拡大防止について>
手洗い・アルコール消毒・うがいの徹底
ドアの開放、空調を強めに設定する 等、定期的に室内換気を行っております
次亜塩素酸水を使用し、空間除菌を行っております
感染リスクの高い来院者さまへの受診の自粛のご依頼、又はご予約日の変更のお願いをしております
スタッフ一丸となって、新型コロナウイルスの感染拡大防止に善処致します。
ご理解とご協力賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
虫歯や衝撃による欠け、歯並びが良くないなど前歯に治療が必要なとき、どうせ治療するなら奇麗にしたいと考える人は多いでしょう。
前歯の治療なら、オールセラミックがおすすめです。これはセラミックでできたクラウンを被せ、見た目と機能をともによくする治療。自由診療のため費用は高いのですが、さまざまなメリットがあります。
ここではなぜ前歯はオールセラミックにしたほうがよいのか、メリットやデメリット、治療の流れなどを紹介。ぜひ参考にしてください。
オールセラミックの前歯はメリットが多数ある
前歯をオールセラミックにするメリットはたくさんあります。
そもそも前歯は奥歯のように噛みしめるための歯ではないうえ、人からみて最初に目に入る位置にある歯。そのため、見た目を大きく左右する歯ですよね。
何らかの原因で前歯の治療が必要となったとき、見た目だけでなく機能性もよいのはオールセラミック。自然の歯がもつような白さ、透明さを長期間表現でき、歯並びの改善も可能です。
保険治療で使う銀歯や歯科用プラスチックは、噛むといった最低限の機能は復活できます。しかし治療跡がはっきりとわかるうえ、歯茎が黒ずんだり金属アレルギーを発症する原因となったりすることも。
セラミック治療は保険を使えないため費用がかかりますが、メリットは大きいといえるでしょう。とりあえずで保険治療をする前に、担当の歯科医と相談してセラミックを検討してみてください。
オールセラミックとは?
セラミックはつまり陶器のこと。元々自然界に存在するものではなく、人間が作り上げる人工物です。そのため、色を変えたり透明度を高くしたりといったことが自由にできます。
セラミック治療にも金属やプラスチックを混ぜるものなどさまざまありますが、オールセラミックとはすべてセラミックで作られたクラウンを被せる治療のことです。
たとえば前歯にはさほど強度は必要ありませんが、見た目にはこだわる必要があるので白さや透明感を優先。そして奥歯には見た目より強度が必要なので、強度を高くしたセラミックを使うといったことが可能です。
金属を使わないため、金属アレルギーのリスクを避けたい人やすでにアレルギーを持つ人でも使えますよ。
【関連記事】セラミック治療についての記事はこちら
歯のセラミックとは? 歯科医師がセラミックをおすすめする理由
前歯を整えるならオールセラミックがおすすめ! その理由5つ
では前歯の治療にはオールセラミックがよいという理由、以下5つを説明します。
- ・見た目が奇麗だと自信がつく
- ・透明感があるうえに白さを選べる
- ・歯茎が黒ずまない
- ・金属アレルギーの心配がない
- ・長期間維持できて虫歯にもなりにくい
見た目が奇麗だと自信がつく
人の歯は顔の中で数少ない白い部分。そのため、口を開ければ真っ先に目がいく場所です。
多少歯並びが悪くても真っ白な歯をしていれば、清潔感がある人だとよい印象を受けますよね。さらに歯並びがよければよい印象はそのままで、笑顔も美しく奇麗になります。
口元が奇麗になると全体の印象も変わり、人から褒められることが増えて自信がつくでしょう。いつの間にか堂々できるようになり、より良い印象を人に与えることができます。
透明感があるうえに白さを選べる
前述したように、セラミックは人間がいろいろと調節できる素材。歯科用プラスチックのようにべったりとした不自然な白ではなく、透明感があります。
自然の歯はもともと少し透明感があるため、セラミック治療をすると不自然さがなく周囲の歯と溶け込みます。
また、白さを好きに選べるのもポイント。周囲の歯の色に合わせたり前歯だけはもう少しだけ白くしたりと、自分の好みも反映させられますよ。
歯茎が黒ずまない
オールセラミックは金属を使いません。そのため、金属クラウンにありがちな経年劣化で金属が流れだし、歯茎が黒ずんでしまうこともありません。
金属で一度黒くなってしまった歯茎は刺青のようにしみ込んでしまい、被せ物を変えても色が戻らないのです。そのためとても目立つ前歯では、治療に金属を使うことはおすすめしません。
金属アレルギーの心配がない
オールセラミックは金属を使わないため、アレルギーの心配もなしです。
保険治療で使われる銀歯は頑丈で安いのですが、金属のため水分がある場所ではイオン化し、成分が溶けだします。人は溶けだした金属成分を唾液と一緒に飲み込み続け、気が付いたら金属アレルギーになっていたというケースも多いのですね。
アレルギー体質の人でなくても、蓄積した金属イオンによってアレルギーを発症することも。そのため、口内にはできるだけ金属を入れない方がよいとされています。
すでに現在金属アレルギーであるという方でも、オールセラミックなら安心です。
長期間維持できて虫歯にもなりにくい
セラミックは陶器。頑丈で変色や劣化がなく、長期間美しい状態を保てます。
そして、現在のオールセラミッククラウンはコンピューターで設計された精度が高いもの。自分が持つ歯とぴったりくっつけられ、細菌の浸入もしにくくなっています。
もちろん他の歯と同じく普段のケアは必要ですが、劣化しにくく虫歯になりにくいため安心ですね。
オールセラミック治療を受ける際の注意点
ただし、オールセラミックにも注意点があります。治療を受ける前に以下3点について、確認しておきましょう。
- ・健康な歯を削ってしまう
- ・歯の神経を取る場合がある
- ・一般的には7年から10年後に再治療が必要
健康な歯を削ってしまう
オールセラミック治療は、歯を大きく削ってそこに冠としてはめ込み、見た目や歯並びを改善する方法です。そのため歯によっては元々悪いところがない健康な状態でも、削る必要がでてきます。
歯は人体の中で最も硬く、生きていくのに必要なもの。歯を一度削ると二度と戻らないため、悪くない歯を大きく削ることに関してはしっかり理解しておきましょう。
歯の神経を取る場合がある
また、歯によっては神経を取らなくてはならないケースがあります。しかし歯の神経を取るというのは、その歯を死なせてしまうということ。神経がなければ歯には水分や養分が行き渡らず、カスカスになってしまいます。他の健康な歯に比べてどんどん弱り、その歯の寿命を確実に短くするのです。
見た目には奇麗でも土台となる歯には栄養分などがなく、ある日根元から取れてしまうことも考えられます。
一般的には7年から10年後に再治療が必要
セラミックは頑丈で、長期間美しさを保てます。とはいえ、やはり一度いれれば未来永劫メンテナンスが必要というわけではありません。
オールセラミックも一般的には寿命が7年から10年。その辺りで一度再治療が必要だといわれています。
しかしこの期間は、普段の手入れによって伸ばすことも可能です。口内を常に丁寧に掃除して環境を良くしておけば、寿命を倍や3倍にもできますよ。
前歯をオールセラミックにするときの治療の流れ
前歯をオールセラミックにするときの治療の流れをみていきましょう。歯によっては神経を削ることも必要ですが、ここでは神経を取らない場合の流れを説明します。
【初回】
初診相談では、現在の歯についての悩みを相談します。本人が希望する色や形などを詳しく話し、見積りを提出。おおよその金額やイメージが分かったら、レントゲン撮影などをして診査・診療をします。
仮歯を作るために現在の歯型を取り、終了です。オールセラミック治療をするところに虫歯や歯周病などのトラブルがあれば、まずその治療をします。
【2回目】
大体1週間後に2回目の予約を取ります。
1回目で取った歯型から、歯並びを整えた模型を作って確認。本人が納得したら、必要な歯を削って形を作る作業です。
その後再度歯型を取り、仮歯を入れます。セットした仮歯の形を参考にして、色や形など好みを詳しく聞き取り、それを元にして歯科技工士がセラミックのクラウンを作成。理想に近づけます。
【3回目】
10日ほどでセラミックの歯が出来上がるので、それを入れます。ある程度時間を置くのは、歯科技工士の作業時間だけではなく、仮歯を歯と歯茎に馴染ませるため。後からいれるセラミッククラウンが入りやすくするための準備期間でもあります。
最終セラミックを入れたら噛み合わせなどの違和感がないかを確認し、終了です。数週間後に再度受診し、セラミックが歯茎と馴染んだか、他のトラブルが起きていないかなどを確認します。
前歯の治療を考えるならオールセラミックを検討しよう
何らかの原因で前歯を治療するのであれば、見た目にも機能的にも優れているオールセラミックがおすすめです。
保険治療ではないため費用はかかりますが、頑丈で見た目にも美しいセラミックはメリットが大。金属アレルギーリスクを心配する人にもぴったりですね。
ただしデメリットもあるため、費用とともに担当医としっかり相談してください。納得いくまで話すことが大切ですよ。