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歯石除去時に痛みがある理由とは? 痛みへの予防策とセルフケア方法を紹介


歯石除去時に痛みがある理由とは? 痛みへの予防策とセルフケア方法を紹介

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歯科にいくと、お口のクリーニングとして歯石除去をしてもらいますよね。歯石は簡単に言うと「細菌の巣」であるうえに自力では取れない硬いものなので、プロによる除去は必須です

しかし、歯石除去をするといつも歯が痛くなるから嫌だと、しり込みしてしまう方も珍しくありません。痛みがあると積極的に受け入れられないのは仕方ないことですが、ではなぜ痛みが出るのでしょうか。

この記事では歯石除去で痛みが出る原因や、それでも除去しなければならない理由、痛みを最小限に抑えるためにできることなどを紹介します。

歯石除去で痛い目に! それでも歯石除去は必ずしなければなりません

歯科で歯石除去を受けると、多くの方が「痛い」とイメージするようです。しかしながら、実際に歯石を取るという行為自体に痛みはありません。つまり痛みが出るということは、その人の口内に何らかのトラブルがあると考えられるのです。

歯石は、石のように硬くなった細菌の塊です。そのためたとえ痛みがあったとしても、放置すべきものではないのですね。除去をしなければ、やがて虫歯や歯周病が発生して悪化し、最悪の場合は歯がなくなったり顎の歯を支える骨が溶けたり、全身に細菌が回る原因になってしまいます。

歯石除去時の痛みは緩和できます。痛みの緩和についてはぜひ歯科医に相談しながら、定期的に歯石を取るようにしてくださいね。

 

歯石とは? 発生過程と除去が必要な理由

前述したように、歯石は「細菌の塊」「細菌の巣」です。

磨き残した食べかすを餌にした口内細菌が、まず歯垢(プラーク)を作ります。歯垢は細菌が出したネバネバの薄い膜に、さらに細菌がくっついたもの。歯垢1㎎の中には数億の細菌がいるとわかっています。

その歯垢がさらに歯磨きなどで除去されない場合、唾液中のミネラルと結合して、石のような硬さを持ち始めます。これが歯石ですね。歯石は細菌の温床であり、歯周病の大きな原因です

一度歯石になってしまえば、歯ブラシなどでは取れません。自然治癒もしないため、必ず歯科で機械による粉砕が必要です。

 

歯石除去時に痛みがある理由

歯石除去で痛みがあるのは、何らかのトラブルが口内にあるからだと前述しました。たとえば、以下のようなトラブルが考えられます。

  • ・虫歯になっている
  • ・歯周病になっている
  • ・知覚過敏になっている

ちなみに、歯科衛生士の技術や使う道具によって痛みの有無が決まることはほぼありません。健康な歯茎を維持できていれば通常痛みは感じませんので、歯石除去で痛みがある方は、まず元のトラブル解決を目指しましょう

 

歯石除去時の痛み①虫歯になっている

虫歯は虫歯菌(ミュータンス菌)が出す酸で、歯が溶かされる病気です。虫歯菌によって歯の表面を守るエナメル質が溶かされていると、歯石除去時の衝撃や水の冷たさで痛みが出ます。

 

歯石除去時の痛み②歯周病になっている

歯周病になると、歯茎の炎症から始まって歯を支える骨が徐々に少なくなっていきます。

歯石を取るときは歯茎と歯の境目を機械や器具で触れるため、歯茎が炎症していると痛みが出ます。つまり、ケガしているところに機械で触れ、同時に冷たい水で洗い流すことによる痛みなのです。

歯茎が炎症していなければ痛みは感じません。しかし歯周病の原因は歯石であるため、歯石除去が優先です。

 

歯石除去時の痛み③知覚過敏になっている

歯石除去時に虫歯や歯周病以外で痛みをよく感じるのは、知覚過敏です。

知覚過敏は、歯の表面を覆うエナメル質がさまざまな理由によってすり減ることで発生します。温度刺激で感じる一過性の痛みで、特に冷たいものに痛みを感じるでしょう。

歯石を取るときは機械から出る熱を冷やすため、冷たい水で流しながら施術します。知覚過敏で象牙質が露出している場合は、この水に反応して歯がひどくしみるのです。

【関連記事】知覚過敏についての記事はこちら
知覚過敏は治る? セルフでの改善法と歯科での治療法

 

歯石除去時の痛みを最小限に抑えるためにできること

健康な口内を維持するためには、歯石は必ず取らなければなりません。とは言え、痛みが強いことは誰でもやりたくありませんよね。

では、歯石を除去してもらうときの痛みを、最小限に抑えるにはどうすればいいでしょうか? あまりに痛みが強いという方は、以下の対策をしてみてください。

  • ・歯茎の腫れが収まってからにする
  • ・歯石が柔らかいうちに取る
  • ・麻酔をかけてもらう

 

歯茎の腫れが収まってからにする

鏡で見て歯茎が腫れている、押すとぶよぶよしていて、歯磨きをすると出血する、そのような場合には歯茎の腫れを改善してから歯石除去しましょう。歯茎が腫れたままだと歯石を歯茎が覆って見えなくなるうえに、除去するときに腫れている歯茎が刺激されて強く痛みます。

歯茎の腫れを抑えるため、正しい歯ブラシをし、デンタルフロスなどで歯間の汚れも書きだして、歯茎を引き締めてください。歯茎を引き締めると、歯石が隠されずに出てきて除去時の痛みが抑えられます。

 

歯石が柔らかいうちに取る

歯石は固いものですが、時間が経過すればするほどよりこびりつきが強くなり、取るときに痛みが出やすくなります。まだ歯石が柔らかいうちに除去すると、痛みが少なくて済むでしょう。

おすすめなのは3〜4カ月おきに歯石を除去すること。またはもう少し短い期間で歯科に通うと、歯石になる前に汚れをしっかり取れるため、痛みは感じないはずです。

 

麻酔をかけてもらう

歯茎の奥まで歯石が入っている場合や、虫歯、歯周病が進行している場合にはどうしても痛みが発生します。痛いからと除去が少なくなるよりは、麻酔をしてしっかり歯石を取った方が口内健康のためになります。また、施術後の腫れや出血も抑えられるでしょう。

痛みが強い場合には我慢せず、歯科医や歯科衛生士に相談して麻酔してもらってくださいね。

【関連記事】歯科の麻酔についての記事はこちら
歯医者の麻酔はいつまで効いている? 麻酔の種類や注意点を紹介

 

歯石除去後におすすめのセルフケア

歯石を取ったあとにも、歯が痛いと感じる方がいます。これは歯石を取るときに機械で刺激を与えたからや、歯石がなくなったことで歯の根元が露出して知覚過敏が発生したことなどが理由に挙げられます。

通常、これらの痛みは時間の経過とともに改善されます。とは言えできるだけ痛みを抑えるため、歯石除去を受けたあとは、以下のことに気を付けることがおすすめです。

  • ・刺激物の摂取は避ける
  • ・歯磨き&フロスを優しく行う
  • ・歯磨き粉を選ぶ

 

刺激物の摂取は避ける

歯石に覆われていたところがむき出しになっており、刺激にはとても敏感になっています。そのため、炭酸水や冷たいもの、辛いものといった刺激物の摂取は控えましょう。

 

歯磨き&フロスを優しく行う

刺激を避けるため、歯磨きやフロスといったアイテムでの清掃も普段よりは優しくしてみましょう。力を抜き、1本ずつを丁寧に磨きます。このときゴシゴシとこするのではなく、歯の表面を撫でるイメージです。

また、歯ブラシも普段よりは毛が柔らかいものを使うと良いかもしれません。

 

歯磨き粉を選ぶ

歯石除去の負担や歯の露出によって知覚過敏になっている場合は、知覚過敏用の歯磨き粉を使いましょう。使うことで歯の表面をコーティングしてくれるため、刺激から歯の神経を守りやすくなります。

 

歯石除去で痛みがあるのは口内トラブルのサイン! 早めに歯科を受診しよう

歯石除去そのものは、本来痛みが発生するような行為ではありません。健康な歯と歯茎を持っている方は、刺激を感じることはあっても痛みはないものです。そのため、歯石除去時にもし痛みがある場合は、虫歯や歯周病、知覚過敏などのトラブルが発生していると考えてください。

たとえ痛みを伴うとしても、歯石除去は絶対に必要なものです。痛みを軽減する方法を試しながら、毎日の清掃をしっかり行ってトラブルそのものをなくしていくようにしましょう。


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監修・執筆

ハピネス歯科クリニックの院長、大久保 圭

ハピネス歯科クリニック 院長 大久保 圭

秋田市の歯医者。出身地:北海道。出身大学:岩手医科大学歯学部。 ハピネス歯科クリニックでは、歯の悩みが何もない健康を保っていただくために、予防歯科を特に大切に考えています。 本ブログを通して、あなたの健康づくりに役立つ質の高い情報発信を心がけています。

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