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歯磨き粉はいらない? 歯磨き粉を使わないメリット・デメリットと口内ケアで大切なこと


歯磨き粉はいらない? 歯磨き粉を使わないメリット・デメリットと口内ケアで大切なこと

この度の新型コロナウィルスに罹患された方々、並びに感染拡大による影響を受けている方々に、心よりお見舞い申し上げます。当院では患者さまとスタッフの安全確保を実施しています。

<当院の感染拡大防止について>


  1. 手洗い・アルコール消毒・うがいの徹底

  2. ドアの開放、空調を強めに設定する 等、定期的に室内換気を行っております

  3. 次亜塩素酸水を使用し、空間除菌を行っております

  4. 感染リスクの高い来院者さまへの受診の自粛のご依頼、又はご予約日の変更のお願いをしております

スタッフ一丸となって、新型コロナウイルスの感染拡大防止に善処致します。
ご理解とご協力賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。



歯磨きをするときに歯磨き粉を使うかどうかを悩むことがありますか?

ほとんどの人は悩まずに歯磨き粉を使っていますよね。子供の頃からの習慣で使う人が大半でしょうし、歯磨き粉のパッケージに書いてある機能が欲しくて使っている人もいるでしょう。

しかし世の中には歯磨き粉は不要だという意見があります。ではどんな理由からそのように言うのでしょうか。

ここでは歯磨き粉はいらないものなのか、そう言われている理由や使わないことのメリット・デメリットを紹介します。

歯磨き粉はいらない? まずは磨き方に注意してみよう

歯磨き粉がいらないと述べている世の中の記事やコメントには、歯のプロである歯科医や歯科衛生士が書いたものであることが多数です。そのため、プロがそう言っているのだから歯磨き粉は不要なのだろうと使わなくなる人もいます。

しかし結論から言えば、歯磨き粉はあってもなくてもどちらでも構いません大切なことは歯磨きを使う・使わないということではなく、正しく歯磨きができているかどうか

歯科や歯科衛生士による「歯磨き粉は使っていない」という意見は、そもそも歯を正しくしっかりケアできる人たちだからと言えます。

歯磨き粉はどんなものでも使いたければ使って構いません。薬剤の効能も得られるうえ、爽快感などが味わえます。

しかし正しい磨き方ができているかどうかを意識するようにしましょう。口内トラブルを未然に防ぐには、どれだけ歯の汚れが奇麗になくせるかにかかっています。

 

歯磨き粉を使わないことによるメリット4つ

ではまず、歯磨き粉を使わないことによるメリット4つをみていきましょう。メリットは以下の4つです。

  • ・泡に誤魔化されず真剣に磨ける
  • ・刺激が少ない
  • ・経済的
  • ・歯の表面が削られない

 

泡に誤魔化されず真剣に磨ける

商品にもよりますが、多くの歯磨き粉はつけて磨くと泡がたくさん立ち、爽快感が得られますよね。これは歯磨き粉の中に発泡剤や爽快感を与えるための成分が配合されているからです。

泡立ちがよいため歯磨きを始めてすぐに口の中が泡でいっぱいになり、まだ汚れが残っていても磨けたような気になってしまうのですね

歯磨き粉を使わなければ、そのように泡立つことがないため泡に惑わされずにしっかりと磨けます。

 

刺激が少ない

歯磨き粉の中には薬剤による刺激の強いものがあります。それが好きというかたもいますが、人によっては口の中がしみてつらいことも。

特に敏感なかたや口の中を怪我している場合には、歯磨き粉では刺激が強いこともあるでしょう。歯磨き粉を使わなければ刺激はほとんどないため、ゆっくりしっかり磨けます。

 

経済的

家庭によって使用量は変わりますが、歯磨き粉を買わないと出費を抑えられます。歯磨き粉は100円ショップで買えるものから何千円もする高価な商品まであり、少しでもよいものをと買っていると家計には響きます。

歯磨き粉を一切使わなくなると、その分を食費など他の項目に回せますよ。

 

歯の表面が削られない

歯磨き粉には研磨剤が含まれているものが多く、研磨剤によって歯の表面が削られます。もちろん研磨剤が入っていない歯磨き粉も販売されているうえ、そもそもゴシゴシと力を入れて磨けば歯ブラシだけでも歯や歯ぐきは痛むもの。

工夫の仕様はありますが、研磨剤によって歯の表面が削られると知覚過敏になり冷たいものなどの刺激がしみるようになってしまうのです

歯磨き粉を使わなければ、この心配はなくなります。

 

歯磨き粉を使わないことによるデメリット3つ

続いて歯磨き粉を使わないことによるデメリット、以下の3つです。

  • ・歯磨き粉の薬剤効果を得られない
  • ・歯の着色が落ちない
  • ・口臭対策ができない

 

歯磨き粉の薬剤効果を得られない

市販の歯磨き粉には「フッ素塗布」「虫歯予防」「歯周病予防」などたくさんの薬用成分が含まれています。

歯磨き粉を使わなければ、これらの薬剤効果は得られません

大人になると加齢によって誰でも歯ぐきが下がってきます。露出した歯の根元は特に細菌の侵入を受けやすく、虫歯や歯周病になりやすい場所。治療後に詰めた金属やレジンなどの境目から細菌が入って再び虫歯になることも多いため、虫歯効果がある歯磨き粉はとても役立ちます。

また、知覚過敏がでている人は歯の表面に成分で膜を作るような歯磨き粉を使うと痛みが減少しますよ。

歯が健康であれば歯磨き粉の薬剤効果は不要ですが、何か不具合があるかたは歯磨き粉を使うことで症状がマシになるでしょう。

【関連記事】知覚過敏についての記事はこちら
知覚過敏の予防方法はない? 痛みの原因や治療・ケア方法を解説

 

歯の着色が落ちない

普通に暮らしていれば、歯が着色される機会はたくさんあります。コーヒーや紅茶、ワインなどの飲料物、タバコ、ガムなどさまざまなものが原因で、歯は黄色く染まっていきます。

歯磨き粉でホワイトニング効果が含まれているものは、毎日つく着色を落としてくれます。白い歯は健康的で清潔感を演出するもの。歯磨き粉を使わなければ汚れは落ちても着色を取ることはできないため、ケアをしていても歯の黄ばみが気になってしまうかもしれません

 

口臭対策ができない

口臭対策も歯磨き粉を使えば可能です。そのため、薬剤効果を得られない歯磨き粉なしの歯磨きでは、口臭ケアができません

食べたものだけでなくさまざまな原因で人の口臭はでてきます。自分で対策することは少々大変ですが、歯磨き粉を普段から使っていればある程度の対策が可能。

そのため、歯磨き粉を使わない人は別に口臭対策をする必要があります。

【関連記事】口臭対策についての記事はこちら
朝起きた時の口臭にショック! 口臭の原因と対策・治療法は?

 

大切なのは磨き方! 歯磨き粉の使用の有無はどちらでもOK

歯磨き粉を使わないメリット・デメリットから考えると、基本的には「歯磨き粉は使った方がよい」と言えるでしょう。

ただし、それは大前提として「正しく磨いている」があります。歯磨き粉を使っていても使っていなくても、歯の汚れが落ちていなければ結局虫歯や歯周病などトラブルは起こります。

発泡剤は少なめの商品がおすすめですが、複数の効果がある歯磨き粉を上手に使い、口内ケアをしっかりとしていきましょう

 

正しい歯磨きの仕方

歯磨きの仕方を習ったことがある人は、実はあまりいません。そのため間違った磨きかたをしている可能性も高いので、一度確認しておきましょう

正しい歯磨きのポイントは次の通りです。

①1カ所を20回以上、力を入れずに磨く
②歯ブラシの毛先は垂直に歯の面に当てる
③おもりにのせれば150~200g程度の軽い力で動かす
④歯ブラシは5mm程度に小刻みに動かす
⑤奥歯は歯ブラシを斜め横から入れ、細かく動かし1本ずつ磨く
⑥歯と歯ぐきの境目は歯ブラシを斜めにして毛先を当てる
⑦前歯の裏は歯ブラシを立てて優しくこする

なお、やってみたけれどこれでいいのかわからないという場合には、歯科で指導を受けられます。歯科に行き相談してみましょう。

また、どれだけ丁寧に磨いても歯ブラシで取れる汚れは全体の約6割程度です。残りの4割を奇麗にするため、歯ブラシのあとはデンタルフロスや歯間ブラシを使い、仕上げにマウスウォッシュでうがいをしてくださいね。

歯ブラシは1カ月程度での交換がよいとされています。もし歯ブラシの毛先が開いてきたら、それは磨くときに力が入っている証拠。毛先が開かないように力を抜き、優しくなでるような気持で磨きましょう。

なお、1カ月後には毛先が開いていなくても交換してください。口の中には細菌が数億存在しています。歯ブラシは消耗品と割り切り、1カ月を目安にして交換しましょう

 

歯は正しく磨こう! 歯磨き粉は好みに合わせて使ってもよい

歯を奇麗にするためには、歯磨き粉を使うかどうかはあまり重要ではありません歯磨きの目的は歯の汚れを落とすことなので、ブラシを使って正しく磨くことが最も大切です

とはいえ歯磨き粉には多くの薬効があるため、自分が欲しいと思う効果がある場合は積極的に使うといいでしょう。ただし使う場合には泡や爽快感に惑わされないようにして、3分間を目安にしっかりと磨いてくださいね。

歯磨きの方法など、疑問点があれば歯科へ相談が近道です。口内トラブルが起こらないように、歯科の定期健診にも通うようにしてくださいね。


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監修・執筆

ハピネス歯科クリニックの院長、大久保 圭

ハピネス歯科クリニック 院長 大久保 圭

秋田市の歯医者。出身地:北海道。出身大学:岩手医科大学歯学部。 ハピネス歯科クリニックでは、歯の悩みが何もない健康を保っていただくために、予防歯科を特に大切に考えています。 本ブログを通して、あなたの健康づくりに役立つ質の高い情報発信を心がけています。

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