秋田市の歯医者さんは急患対応してくれない? 歯科医院の急患対応について
歯に痛みを感じるタイミングはさまざまです。元々違和感があったり、小さな痛みが徐々に大きくなってきたり、何の前振れもなく突然激痛が生じる場合もあります。
突然の痛みが生じたときや、我慢できないほどの激痛があった場合は、今すぐにでも何とかしたいですよね。
歯科医院は基本的に予約制です。それでも急患対応してくれる歯医者さんがほとんどだと思いますが、秋田市でも急患対応できない医院さんもあるようです。
というのも、当院でも当日にお電話をいただくケースがあるのですが「何件も電話したがどこも受け入れてくれなかった」というお話を患者さまから聞いたことがあるからです。
急に歯が痛んで歯医者へ行かなければならない状況は、患者さまにとっても、歯科医院にとってもできるだけないようにしたいものですが、どうしても急を要する事態はあるものです。
- ・突然歯が痛んだときはどうすればよいのか?
- ・歯科医院の急患対応事情はどうなっているのか?
本記事ではこの2点についてお伝えいたします。
歯科医院は急患対応が難しい医療機関
前述した通り、歯医者は予約制が原則となっています。これは秋田市に限った話ではなく、基本的には全国共通です。
予約はその患者さまのために時間を設けています。あらかじめ患者さまの予約で埋まっている日に予約なしでご来院されると、急患対応は物理的に難しい。この状況は理解していただけると思います。
対応できるとなっても、長い時間お待たせしてしまう場合が多いです。事前にスケジュールを調整してご来院してくださる患者さまを後回しにするわけにはいきません。
予約制を採用し、急患対応が難しい背景には歯科医院特有の事情があります。
なぜ、歯医者は急患対応が難しいのか? 診療に時間がかかる3つの理由
歯医者で急患対応が難しい大きな理由は「時間」です。診療にはある程度の時間が必要です。
では、なぜ歯科医院の診察は時間がかかるのか? 3つの理由をお伝えいたします。
歯科はそもそも時間のかかる医療
内科と比較すると分かりやすいと思うので、風邪で例えてみましょう。
風邪と思わしき症状の診察は、早ければ3分程度で終わりますよね。その後は診断結果をもとにした薬を処方してもらう流れです。内科医が1人の患者さまの診療に費やす時間は短くて済むケースも多いです。あなたも風邪をひいたとき、診察がすぐに済んだ経験があると思います。
一方の歯科は、歯科医師の診察・診断・治療が短時間で済むことはありません。軽度なむし歯であっても、歯を削ったり、つめものやかぶせものの処置には時間が必要です。歯を抜かなければならない治療の場合、もっと時間がかかります。歯科はそもそも時間のかかる医療なのです。
治療時間を計画的に配分しなければならない
歯科医院では、診療科目が多岐に渡ります。当院ですと、むし歯治療、歯周病治療、小児歯科・矯正、審美歯科、ホワイトニング、予防歯科、入れ歯があります。それらの科目ごとに必要な時間は異なりますし、もっというと患者さまごとに状況は異なります。時間のかかる治療も少なくありません。
1人の患者さまに歯科医師が付きっきりになる治療を加味すると、日々の診療は計画的な時間配分がかなり重要になってきます。限られた時間内でより多くの患者さまのお悩みを解決するため、私たちは時間に対してシビアでなければならないのです。
準備を整えるのに時間がかかる
歯科診療は、準備を整えるのに一定の時間を必要とします。
<歯科診療に必要な準備>
- ・基本的な器具を準備する
- ・患者さまの症状に応じた器具を準備する
- ・治療が終わったら片付けを行う
- ・器具の消毒や滅菌処理を行う
毎回この作業が必要です。
衛生管理を徹底しなければ、感染症のリスクが高まります。院内感染は絶対にあってはならないことですので、時間がかかっても準備を怠ることはできません。
一刻も早く痛みを取り除きたい! 歯医者に行けないときの応急処置
予約制が原則になっているといっても、急患対応してくれる医院の方が多いはずです。
ただ、ひどい痛みを伴ったタイミングが深夜だったり、変更できない予定が入っていたり、近くの医院が休診日だったりと、歯医者へ行きたくても行けない状況もあるかもしれません。
「今すぐ痛みをどうにかして欲しい! けど歯医者に行けない・・・」
こんなときに役立つ応急処置をご紹介したいと思います。
痛み止めを飲む
歯医者に行くまでの間、痛み止めを飲んでやわらげましょう。
処方薬がある場合はそれを飲めばいいですし、手元にない場合はドラッグストアで購入できます。
市販の鎮痛剤は、歯の痛みに利く以下の成分が含まれている薬を選ぶと良いでしょう。
<歯痛に効果的な成分>
- ロキソプロフェン
- イブプロフェン
- アセトアミノフェン
効き目(強さ)は1~3の順になっています。1は最も効果が高く、3はお子さまでも飲めるような副作用の少ない薬ですが、その分効き目は弱め。ご自身の体質に応じて選ぶと良いでしょう。
アイシングする
痛みを感じる部分を、保冷剤や氷などで冷やしてあげると痛みがやわらぎます。
<アイシングによる効果>
- ・血管を収縮させ血液の流れを抑える
- ・痛感神経をマヒさせる(麻酔のようなイメージ)
アイシングは氷を用いて患部を冷やす治療を指しますが、読んで字のごとく氷を使うことが大切です。水、湿布、冷却シートのようなものでは痛みをやわらげる効果は望めません。
注意が必要なこと
応急処置とは呼べないかもしれませんが、歯痛があるときは普段の生活で注意した方がよいものがあります。
<避けた方がいい行為>
- ・運動(血圧の上昇)
- ・入浴(血行が良くなる)
- ・飲酒(血行が良くなる)
- ・喫煙(唾液の自浄作用が下がる)
血行を良くする行為は、そのまま痛みに直結するので避けた方がいいです。
<避けた方が望ましい食事>
- ・硬いもの(痛みに響く)
- ・砂糖を多く含むもの(神経を刺激しやすい)
- ・酸味の強いかんきつ類(神経を刺激しやすい)
このような食べもの自体が痛みに直結することのほか、食べカスや磨き残しといったお口の衛生状態が痛みにつながる原因となります。フロスを使い、ていねいに歯磨きをし、優しくうがいをする。お口の中を清潔に保つよう心がけましょう。
秋田市で急患対応できる歯医者をお探しなら当院まで
急患対応が難しい歯科特有の事情と、急に歯が痛んだときの応急処置についてお伝えしました。
今すぐ痛みを取り除きたいほど患部が病む状態は、歯の不具合が進行している可能性が非常に高いです。歯に違和感がある段階でも遅いくらいですが、少しでも気になる症状があれば早めに歯科医院を受診してください。
ただ、とても歯が痛いのに長い時間待たされるのは大変ですし、重症化してからの治療は苦労します。急患で来院しなくても済むように、日々の予防を大切にしていただきたいというのが歯科医師としての見解です。
当院は急患対応も受け入れております。予約で埋まっているときでも、なんとか患者さまを診れるように努めています。基本的には1時間程度でご案内できるケースが多いです。(※もちろん状況によって異なります)
事前予約なしでご来院される際は、まずはお電話にて状況を教えてください。患者さまの状況と、当日のご予約状況を考慮して適切にご案内させていただきます。
急患でご来院いただいた患者さまの歯の不調が、しっかりと解決できるような治療計画を立てますのでご安心ください。