歯が欠けたらどうする? 原因と対処法から治療方法まで解説
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口元に何らかの衝撃があったとき、そもそも口内に問題を抱えているとき、歯が欠けることがあります。
わたし達の歯は栄養摂取やコミュニケーションになくてはならないもの。あるときいきなり歯が欠けると焦りますし、どうすればいいかと悩みますよね。
この記事では、歯が欠ける原因とそのときできる応急処置方法、欠けた歯のサイズ別治療法などを解説します。歯が欠けると驚きますが、慌てずに対応していきましょう。
歯が欠けた!? できるだけ早く歯科を受診しよう
歯が欠けたとき、人から見えない場所だからOKと放置する方がいます。奥歯の手前や上の歯の、見えにくい場所などが欠けた場合ですね。痛みもないし食材も噛めるし、忙しくて歯科に行く時間がないからと、そのままにしてしまうのかもしれません。
しかし、歯が欠けると以下のようなトラブルを引き起こします。
- ・噛み合わせが悪くなって他の歯も抜ける
- ・欠けがさらに大きくなり、中身がむき出しになって歯がしみる
- ・汚れが溜まりやすくなり、虫歯ができやすくなる
いずれもすぐに発生はしないかもしれませんが、いずれは起こるトラブルです。
欠けたサイズにはよるものの、欠けた歯を歯科に持っていけばすぐにつけてくれることもあります。放置して他のトラブルを誘発すれば、時間やお金がよりかかるうえに、痛みに苦しむことも考えられます。ぜひ早めに歯科を受診してくださいね。
歯が欠ける4つの原因と対処法・応急処置
健康な歯は、食事で欠けるようなことはありません。そのため歯が欠けたとすると、以下のような原因があったと考えられます。原因とそれぞれへの対処法・応急処置をみていきましょう。
- ・虫歯
- ・歯ぎしりや食いしばり
- ・外傷
- ・酸蝕歯
虫歯
虫歯は、入口に開いた穴から中に細菌が入って大きく広がっていきます。これは歯の外側のエナメル質が硬く中の象牙質の方が柔らかいため、先にそちらが虫歯菌の出す酸で溶けてしまうからです。
そのため、硬い歯の表面部分だけが残ります。そこへ食事などがきっかけになって力がかかった結果、歯が欠けてしまいます。
虫歯が原因の歯の欠けへの対応
一刻も早く歯科を受診しましょう。まだ痛みなどの自覚がでていない場合、神経を取らずに済む可能性があります。欠けた歯が見つかれば、念のために歯科へ持参してください。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりは歯を強くこすり合わせることで歯に強い負荷をかける悪癖のこと、食いしばりは上下の歯を強く噛み締めて歯や根、顎に強い負荷をかける悪癖のことですね。いずれも多くの場合、起きているときより寝ているときに無意識にしてしまいます。
特に、一度虫歯の治療で神経を抜いている歯はもろくなっているため、強く噛み締めることによって欠けや破折が発生してしまうこともたくさんあります。
歯ぎしりや食いしばりが原因の歯の欠けへの対応
欠けてしまった歯を持ち、歯科を受診しましょう。欠けた歯へ対応をしたあと、歯ぎしりや食いしばりから歯を守るマウスピースを作ってもらうことをおすすめします。
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寝る時のマウスピースって? 効果・メリットとデメリット・作り方などを紹介
外傷
外からの強い衝撃によって、歯が欠けたり割れたり折れたりすることがあります。激しくぶつかるスポーツや、自転車に乗っていての転倒、子どもなら鉄棒に顔をぶつけるなどです。
外傷が原因の歯の欠けへの対応
歯が大きく欠けてしまった場合には、破片を拾ってなくさないようにしてください。大きな破片であれば歯科で接着できることがあります。小さな欠けであれば歯科用プラスチックのレジンを使い、欠け部分を歯の形に合わせて治療するといった形になることが多いでしょう。
もしもぶつけた衝撃で根ごと抜けてしまった場合などは、牛乳や学校にある保存液(ティースキーパー ネオ)などに入れ、歯を保存しましょう。歯科で歯を抜けた部分に戻し、固定します。神経は死んでしまうこともありますが、多くの場合歯は残せます。
酸蝕歯
歯の表面は硬いエナメル質に包まれていますが、飲食物によって歯が酸性に傾いた結果、エナメル質が柔らかくなります。その状態で歯ぎしりや食いしばりをすると、歯が削られ欠けることもあるのですね。
特に砂糖がたくさん入っている清涼飲料水やスポーツドリンクを頻繁に飲む方は、口内が酸性に傾きやすいため注意してください。
酸蝕歯が原因の歯の欠けへの対応
歯科で欠けた歯の治療をしてもらいましょう。その際に虫歯が見つかれば、その治療も必要です。
また、口内が酸性に傾く頻度を下げるため、食生活を見直すことも考えてみてくださいね。
欠けた歯のサイズ別治療法とは?
歯の欠けがどの程度かによって、治療法が異なります。サイズ別の治療法を解説します。
- ・欠けが小さいとき
- ・欠けが中くらいのとき
- ・欠けが大きいとき
- ・歯が破折したとき
欠けが小さいとき
欠けた部分が小さいとき、つまり表面的な損傷で済んでいる場合には、歯科用レジンを使って補修します。レジンは歯と似たような色に調整できるため、見た目が自然です。さらに健康保険が利用可能で費用を抑えられるうえに、余計に歯を削る必要もないため短時間で治療が終了します。
欠けが中くらいのとき
歯がほどほどに欠けてしまって歯の内部まで達してしまっている場合は、詰め物や冠を使った治療が必要です。
健康保険を使った場合は金属のフレームの上にプラスチックが多いでしょう。奥歯であれば強度を上げるため、銀歯を使います。
自由診療では、セラミッククラウンを使うことが一般的です。自由診療は保険診療と比べて費用がかかりますが、見た目が自然なうえに安全性が高いため、審美治療として選ぶ人が増えています。
欠けが大きいとき
大きく欠けてしまった場合、その歯に神経が残せるのであれば全体に冠を被せる治療をします。しかし神経が露出している場合は、根管治療をしなければなりません。
神経を取って根の治療をし、土台を入れて強度を出すために被せものをします。
歯が破折したとき
欠けというよりは破折となった場合でも、多くの場合はまず根管治療が必要です。歯の根を治し、そのうえで欠損部を補うために詰め物や被せものをします。
歯が欠けたときの注意ポイント
歯が欠けたら誰でも驚きますが、口内の健康を維持するため、以下のポイントを守るようにしてください。
- ・痛みがなくても歯科を受診する
- ・欠けたところを舌や指で触らない
- ・欠けた部分を保存する
痛みがないからといって問題がないわけではありません。前述したように、歯が欠けるという事実自体がトラブルです。歯科の予約がスムーズに取れない場合もありますが、まずは歯科へ電話をし、受診予約を取るようにしてください。
欠けたところは柔らかい象牙質がむき出しになっている可能性が高いもの。細菌感染から守るため、欠けた箇所をできるだけ触らないようにしましょう。人が考えるより、手の指や口内は細菌がたくさんいます。
そして、もしも歯が完全に抜け落ちた場合や欠けた部分が大きい場合は、それを持って歯科へいきましょう。
歯が欠けた場合は早めの修復が必要
健康で問題のない歯が食べ物などで欠けることは、通常はありません。そのため、スポーツや転倒で顔を強く打つなどの理由がなく歯が欠けた場合、歯は何か他のトラブルを抱えている可能性があります。
歯が欠けたときは痛みがないからと放置はせず、早めに歯科を受診しましょう。見た目を奇麗にできるだけでなく、隠れているトラブルを発見・治療ができますよ。