歯医者の麻酔はいつまで効いている? 麻酔の種類や注意点を紹介
<当院の感染拡大防止について>
手洗い・アルコール消毒・うがいの徹底
ドアの開放、空調を強めに設定する 等、定期的に室内換気を行っております
次亜塩素酸水を使用し、空間除菌を行っております
感染リスクの高い来院者さまへの受診の自粛のご依頼、又はご予約日の変更のお願いをしております
スタッフ一丸となって、新型コロナウイルスの感染拡大防止に善処致します。
ご理解とご協力賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
歯科で歯を削る際には麻酔を使いますが、麻酔には種類があり、それぞれに使い方や効果時間が違います。治療した部分だけでなく唇まで痺れることがあり、どのくらいで元に戻るのかと心配する方もいますよね。
また、麻酔が効いている間に食事をしないように言われ、どうしてかと不思議に思う方もいるでしょう。
ここでは歯科で使う麻酔の種類や麻酔が切れるまでの注意点、麻酔がきれたあとに痛みが出る理由などを紹介します。安心して治療を受けられるよう、また、不要に口内を傷つけることがないように、麻酔について知っていきましょう。
歯医者の麻酔で痛みなし! ただし、施術後は行動に注意しよう
歯科での治療を怖がる方は多いですが、実際に治療を受けると思っていたより痛みがなかったと驚きますよね。それは歯を削るような治療をするとき、多くの場合、麻酔をかけて痛みをなくすからです。
麻酔は神経を痺れさせ、一時的に刺激を感じさせないようにするもの。そのため治療中は痛みを感じることなくスムーズに施術できるのですが、麻酔をしているときは噛んだり火傷をしたりといったことにも痛みがなく気づきません。つまり、麻酔が効いている間は口内をケガしたとしても気付きにくいのですね。
麻酔を使うことで痛みなく治療を受けられますが、効果があるうちは食事をしないでおきましょう。治療後に担当歯科医から麻酔が切れる目安時間を伝えられるので、それまでは患部にできるだけ触れず安静にしておく必要があります。
歯医者で使う麻酔の種類と効き時間
歯科医で使う麻酔の種類と効果時間について紹介します。歯科では以下の3つを使い分けますが、効果時間は大人か子どもかによっても異なるもの。大体の目安時間を知っておくと安心ですよ。
- ・表面麻酔
- ・浸潤麻酔
- ・伝達麻酔
ちなみに麻酔には全身麻酔と局所麻酔がありますが、歯科では一部だけに効く局所麻酔を利用します。上記の3つも一部だけが痺れるため、体の他の部分に作用せず、比較的安全性が高い麻酔です。
表面麻酔
塗ったところだけを痺れさせる麻酔です。歯茎に麻酔薬を塗り、歯茎の表面だけの感覚を痺れさせます。これを使うのは主に子どもや痛みに敏感な人に対してです。
歯を削るためには歯に効果がある麻酔注射をしなければなりませんが、そもそもその注射が痛いとその恐怖で治療開始ができません。そのためまず注射をする歯茎の表面を痺れさせ、注射器が刺さっても痛みを感じないようにします。
表面麻酔だけであれば、効果は10分程度で終了。長くても20分程度で効果が切れるでしょう。
浸潤麻酔
歯科で受ける麻酔で最も多いのが、浸潤麻酔です。治療する歯の周囲の歯茎に麻酔を注射します。
大変よく効くために、虫歯の治療や親知らずの抜歯まで利用されている麻酔ですね。
持続効果は約2時間。子どもは大人の半分以下の量を使うため、1時間程度で効果が切れることもあります。
伝達麻酔
伝達麻酔は麻酔が効きにくい場所や、広い範囲に痺れをもたらしたいときに使います。脳から出てきた神経の途中部分に麻酔を効かせ、それより先の感覚を痺れさせる方法です。
広範囲に効かせられること、持続時間が長いことが特徴で、麻酔が効くまでに時間がかかります。人によって効果が切れるまでに時間がかかることもあり、半日近く痺れが残るケースも。したがって、麻酔後の行動はより慎重にしなければなりません。
持続効果は大人で6時間程度、骨が薄い子どもであれば半日程度効果が残ることもあります。効果がなかなか消えない子どもの場合には、その間の飲み物はストローを使って痺れていない方から飲ませるなどの工夫をしましょう。
麻酔が切れるまでの注意点
麻酔効果が切れるまでは痺れているため、普段通りの動きがしにくいだけでなく刺激に鈍感になっており痛みに気付きません。
以下3つの注意点を確認しましょう。
- ・麻酔が切れてから食事にする
- ・ホット飲料を飲まない
- ・患部を触らない
麻酔が切れてから食事にする
麻酔効果があるうちに食事をすると、痺れて痛みがないために唇や口内を噛んでしまうことがあります。大きく腫れるため何度も同じ場所を噛んでしまったり、思わぬ力で強く噛んでしまったりすることで、傷口になって出血。そこに細菌が侵入して口内炎になることもあります。
危険なので、麻酔が効いている間の食事はしないようにしましょう。
ホット飲料を飲まない
前述したように食事中に噛んでしまうことと同じく、痛みに鈍くなっているため火傷にも気づきません。麻酔が効いている間は熱さがわからず、普段なら飲まない熱い飲食物を摂取してしまう可能性があります。
さらに唇などが痺れて腫れていることもあり、うまく動かせず飲みにくくなっているでしょう。水などをこぼすケースが多いため、飲食物は麻酔が切れてからにすることがおすすめです。
患部を触らない
麻酔が切れるときにはかゆみや違和感を覚えることがあります。ついつい気になって爪でひっかいてしまえば、そこが傷になることも。感覚がないため傷口が大きくなるリスクもあるので、患部を触らないようにしましょう。
麻酔が切れると痛みが出る理由と対処法
麻酔が切れるととても痛くて、泣きそうなほどだったという経験をした人もいるでしょう。多くの場合、麻酔が切れたあとは多少なりとも痛みがあります。
では、麻酔が切れると痛みが出る理由と治療後にNGな行為、痛みが出た場合の対処法についてみていきましょう。
麻酔が切れると痛みが出る理由
歯科治療は多くが外科的治療です。たとえば虫歯治療ではダイヤモンドがまぶされたドリルを高速回転させながら歯を削ります。当然、相当の刺激が歯には加わっているのですね。
麻酔が効いている間は大丈夫でも、麻酔が切れて感覚が戻ってくると刺激を受けた結果の痛みも戻ってきます。
麻酔を使う歯科治療は、見えないだけで比較的大きなケガをしていることと同じなのです。特に歯を大きく削る治療を受けたときなどは、痛みはあると考えておいてください。
治療後にNGな行為
麻酔を使った歯科治療の後にやってはいけないことは、「激しい運動」や「飲酒・喫煙」です。
【激しい運動】
治療をした日にスポーツや格闘技などを行うと、血流がよくなるうえに傷口が開くリスクもあり、完治が遅くなります。
当然強い痛みが出ることも考えられるため、治療後は数日間、安静にするようにしましょう。
【飲酒や喫煙】
飲酒や喫煙も傷口の治りが遅くなる原因です。
飲酒は血流を促進するため出血したり痛みがひどくなる可能性がありますし、喫煙ではタバコの有害物質が歯茎から吸収され歯茎に十分な酸素がいかなくなります。
また、痛み止めなどの薬を飲んでいる場合、薬の成分を阻害することも考えられるでしょう。治療後の飲酒・喫煙はNGです。
痛みが出た場合の対処法
痛みが出たら、歯科で処方された痛み止めを飲むか、市販の痛み止めを飲んでください。患部をほほの外側から冷やすことも有効です。
また、噛んでケガをしたところがあれば、痛みが出るまでに口内炎の塗り薬やシールタイプの張り薬を使いましょう。痛みが出る前に対処しておくことで、口内炎にならずに済む場合があります。
麻酔後に効果がある間は注意が必要! 口の中をケガしないよう安静に!
歯科では多くの場合、まずは歯茎の表面だけに効果がある塗るタイプの表面麻酔をしたのちに、浸潤麻酔を注射して使います。そうすることで注射の痛みも軽減できるからですね。
麻酔は術後、大人で約2時間程度、子どもなら約1時間程度は効果が残ります。その間に飲食をすると、感覚がマヒしているためにほほの内側を噛んだり熱さに気付かず火傷をしたりなど、口内をケガする恐れがあるのですね。
ケガをするとそちらが治るまで、やはり飲食に苦労することになります。そのため、麻酔が完全に切れるまでは飲食しないようにしましょう。
また、治療した歯はわたし達が思ったよりも負担を受けています。治療後すぐに激しく動いたり体を温めたりする行為は控えるようにしてくださいね。