ハピネス歯科ブログ

歯並びがいびき問題を引き起こす? 歯並びがいびきに影響する原因と治療方法


歯並びがいびき問題を引き起こす? 歯並びがいびきに影響する原因と治療方法

<当院の感染拡大防止について>
手洗い・アルコール消毒・うがいの徹底
ドアの開放、空調を強めに設定する 等、定期的に室内換気を行っております
次亜塩素酸水を使用し、空間除菌を行っております
感染リスクの高い来院者さまへの受診の自粛のご依頼、又はご予約日の変更のお願いをしております

スタッフ一丸となって、新型コロナウイルスの感染拡大防止に善処致します。
ご理解とご協力賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。



中高年の男性や女性に多いというイメージがあるいびきですが、小さな子どもでもいびきをかくことをご存じでしょうか。実はいびきの原因には、歯並びの悪さもあるのです。

この記事では、いびきと歯並びの関係について解説します。歯並びが悪いとなぜいびきをかくのか、日本人に歯並びが悪い人が多い理由やいびきをかくリスク、歯並びが原因のいびきへの対処法などについても説明しますので、ぜひ参考にしてください。

いびきの発生原因のひとつは歯並びの悪さ!

いびきをかくのは太っている人という認識を持っている人がたくさんいますが、脂肪が多いことはあくまでも、いびきをかく原因のひとつです。

実際に、欧米人よりはるかに肥満体形が少ない日本人でも、いびきをかく人の数はさほど変わらないそうですその理由としては、日本人に多い歯並びの悪さがあげられます

正常な歯並びや顎の人間はいびきが少ない傾向があり、不正咬合の場合はいびきをかきやすいのです

日本人は昔から歯並びをあまり重視しておらず、最近こそ口元をきれいにする方は増えてきましたが、歯科矯正が必須というわけではありません。そのため、いびきをかく人が多いと言われています。

 

歯並びが悪いといびきをかく理由

歯並びが悪いといびきをかく理由は、舌の位置にあります。

本来、舌は上顎にくっついているのが正しい位置で、下に落ちたままであったり下の前歯を押したりはしないものです。しかし歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなるため舌が正しい位置におらず、寝ている間に舌根が喉へと落ちて気道を狭くしてしまうのです。

そして仰向けで寝ると下顎が重力で後ろへ下がるため、さらに気道は狭くなってしまいます。

【関連記事】舌の正しい位置についての記事はこちら
舌の位置が歯並びに影響を与える!自分の舌は正しい位置にある?

 

日本人の歯並びが悪くなる理由

日本人の歯並びが悪くなりやすいのは、種族的に、顎が小さい人が多いからです。

欧米人に比べ、アジア系は元々体格が小さく細くなりがちで、顎も小さいことがわかっています。顎が小さければ歯がすべてきれいに並びきれないため、結果として、日本人は歯並びが悪い人が多くなってしまいます。

さらに食文化の変化によって食べ物が柔らかくなり、昔に比べて噛む回数が減っていることも顎が小さくなっている一因です。

「噛む」動きが少ないと歯を伝って顎の骨への刺激が減少するため、顎の骨が発達しづらくなります。顎が未発達だと歯がきれいに並ぶ隙間がなく、歯並びが悪くなってしまうのです

 

いびきのリスクを知っておこう!

では、いびきをかくとどのようなリスクがあるのかについても説明します。いびきは自然のことと放置していると、知らぬ間に健康を損なうことになりかねません。

いびきが持つリスクで代表的なものは、次の3つがあります。

  • ・睡眠の質の低下
  • ・睡眠時の騒音
  • ・睡眠時無呼吸症候群

 

睡眠の質の低下

いびきをかくということは、その瞬間に十分な呼吸ができていないということです。呼吸が浅いと脳や全身へ酸素がしっかり行き届かないため、脳は深く眠れません。

睡眠の質が低下すると記憶の定着や心身の修復、各種ホルモンの分泌などが正常に遂行できなくなってしまいます。

 

睡眠時の騒音

いびきは寝ている間の騒音となり、周囲の人間の安眠を妨害します。誰でも眠れないことはつらいので、いびきのひどさが人間関係を悪化させてしまうこともあるでしょう。

 

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に10秒以上の無呼吸や低呼吸が1時間に5回以上繰り返される状態を指す、命にかかわる病気です。

無呼吸や低呼吸が繰り返されることで睡眠中は低酸素状態になるのですが、それが毎晩繰り返されることで心身に大きな負担がかかります。

日中も強い眠気が何度も襲ってくるため、電車やバスでの通勤中など少しの時間でもすぐに眠ってしまうほど。運転中に眠気で意識を失うこともあるため、非常に危険です。

そして睡眠時無呼吸症候群を持つ方は、高血圧、脂質異常、高血糖、動脈硬化、脳卒中や脳梗塞などの病気を発症しやすくなります。

睡眠時無呼吸症候群の方は睡眠中にかなり大きないびきをかくため、家族や恋人、友人に指摘された場合などは、早急に病院で診察を受けましょう。

 

歯並びがいびきの原因になっている場合の治療方法

歯並びの悪さが原因でいびきをかく場合の歯科での治療法は、次の2つがあります。

  • ・歯列矯正治療
  • ・マウスピース治療

 

歯列矯正治療

歯列矯正治療で下顎を前方へと移動させたり、歯列を拡大させて舌を適切な位置でキープできるようにしたりします

歯科矯正治療は、成人よりも成長期の子どもの方が骨の適応が早く、治療が終了するまでのスピードも早くなります。そのため、小児歯科で歯並びについて指摘を受けた場合には、できるだけ幼いうちから矯正を受けることがおすすめです

 

マウスピース治療

睡眠中にマウスピース(スリープスプリント)を装着することで、下顎を前方の位置で固定し、舌が喉の奥に入りにくくする方法です。

マウスピースで上下の歯を固定するため睡眠中でも空気の通り道が確保できるようになり、いびきが発生しにくくなります。

 

歯並びをきれいにすることによるいびき解消以外のメリット

歯並びを歯科矯正できれいにすると、いびきが解消されることの他にもたくさんのメリットがあります。

【歯の清掃が楽】

歯が整っていると歯ブラシでの清掃がしやすく、食べかすがついたままになる可能性が少なくなります。清掃に時間がかからなくなるうえに、清潔な状態を保ちやすくなるでしょう。

 

【口内トラブルが発生しにくい】

きれいに歯磨きができることから、虫歯や歯周病といった口内トラブルも発生しにくくなります。

 

【笑顔がきれいで清潔感がある】

歯並びがきれいだと笑ったときに美しく並んだ歯が見えるため、笑顔がきれいに見えるほか、清潔感も演出できます。

歯並びが整っていることで「育ちの良さ」や「知性」といった印象を相手に与えられるため、面接やオーディションなどで好印象を持ってもらいやすくなります。

 

【顔の左右バランスが崩れにくい】

噛み合わせの悪さは、顔の筋肉に歪みをもたらします。それは左右によって噛む力の強さが変わったり、乱ぐい歯で唇の内側に歯が刺さりやすく、その痛みから筋肉の動きが変化するためですね。

目の高さや輪郭、口の開き方などがはっきりと左右非対称である場合、歯科矯正をすると徐々に筋肉が動き、改善される場合があります。きれいな歯並びだと顔の左右バランスが崩れやすくなるため、より見た目の印象をよくすることも可能です。

 

歯並びを直していびきを解消しよう!

いびきの原因には肥満や加齢、お酒、喫煙、仰向け寝などさまざまなものがありますが、実は、歯並びもその原因のひとつです。

歯並びの悪さは顎が小さいことによって発生しますが、歯並びが悪いと舌を正しい場所に置けず、睡眠中に喉の奥へ落ちて気道を邪魔してしまいます。つまり、歯並び由来のいびきを治療するためには歯並びを直すか、舌が奥へ落ちないようにしなければなりません

歯科では矯正治療やマウスピース治療を行います。いびきに悩んでいる方は、まずは担当の歯科医に相談するようにしてくださいね。


関連記事

監修・執筆

ハピネス歯科クリニックの院長、大久保 圭

ハピネス歯科クリニック 院長 大久保 圭

秋田市の歯医者。出身地:北海道。出身大学:岩手医科大学歯学部。 ハピネス歯科クリニックでは、歯の悩みが何もない健康を保っていただくために、予防歯科を特に大切に考えています。 本ブログを通して、あなたの健康づくりに役立つ質の高い情報発信を心がけています。

マップ&診療時間

〒010-0062 秋田県秋田市牛島東7-10-1

018-874-9094 初診WEB予約はこちら
診療時間
9:00~12:30 ×
14:30~19:00 × × ×

△・・・9:00~13:00
休診日:第2水曜日・月末最終水曜日・日・祝祭日・GW・年末年始・お盆

各種クレジットカードでのお支払いに対応しております。
(但し、クレジットカードは「自費診療」の場合のみとなっております)

ページトップへ