歯がなくなるとどうなる? 起こるトラブル5つと治療法3つ
この度の新型コロナウィルスに罹患された方々、並びに感染拡大による影響を受けている方々に、心よりお見舞い申し上げます。当院では患者さまとスタッフの安全確保を実施しています。
<当院の感染拡大防止について>
- 手洗い・アルコール消毒・うがいの徹底
- ドアの開放、空調を強めに設定する 等、定期的に室内換気を行っております
- 次亜塩素酸水を使用し、空間除菌を行っております
- 感染リスクの高い来院者さまへの受診の自粛のご依頼、又はご予約日の変更のお願いをしております
ご理解とご協力賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
さまざまな理由で歯を失った結果、人の体がどうなるのかをご存じでしょうか? 面倒くさいし痛くないからそのまま放置しておこうと考えると、後々大きな影響が全身に現れます。
ここでは歯がなくなると人はどうなるのか、歯が抜けてしまったあとはどんな治療の選択肢があるかとその内容、そして歯を失わないために日ごろからできることを紹介します。
当院での治療内容についても説明しますので、参考にしてください。
歯がなくなってからの放置は危険! 必ず何らかの治療を受けよう!
歯がなくなってしまったとき、最もしてはいけないことが「放置」です。なくなってしまったものは仕方ないからそのままにしておこうとか、何かしなくてはと思うけれど痛くはないし時間もないからこのままでとかなどと考える人は要注意。
人の体は何かを失うとさまざまな箇所でバランスを崩し、多くの不具合が出てしまいます。
そのため、大切なことは歯がなくなったら歯科にて治療を受けること。時間を捻出し、またしっかりと噛めるように早期対応していきましょう。それが全身の健康を維持することにつながりますよ。
歯がなくなるとどうなる? 抜けたままにすると起こること5つ
歯がなくなると、具体的にはどのような悪影響が出てくるのかを見ていきましょう。次の5つの不都合が起こります。
- ・見た目が悪くなる
- ・噛み合わせが悪くなる
- ・輪郭が歪みだす
- ・顎骨に異常が起こる
- ・機能面に障害が出る
見た目が悪くなる
最もわかりやすい不都合は、見た目が悪くなること。
歯に限らず存在するはずのものがあるべきところにないと、見た人は即座に違和感を覚えます。良いか悪いかは別として、人は自分と違うものに対して警戒心を抱いてしまう生き物です。笑顔になったときに歯がなければぎょっとする人が多いはず。特に前歯を失うと、その影響は大きいでしょう。
また本人もそれがわかり、だんだんと口元を隠すようになるのですね。歯がないと徐々にうまく笑えなくなるうえ、頬や口元には張りがなくなってシワが目立ちだします。
噛み合わせが悪くなる
歯をなくすことで早期に起こる症状には、噛み合わせの悪化もあります。本来噛み合っている歯の片方がなければ、もう片方が伸びてくることも。そうなれば伸びてきた歯には矯正が必要になります。
さらに長期間にわたって治療しない場合、噛み合わせの悪化は全体へと広がっていきます。噛み合わせが悪くなると、咀嚼がうまくできなかったり顎関節に異常を来したりすることも。痛みも発生するので、日常生活に支障をきたすでしょう。
輪郭が歪みだす
左右対称の顔を持つ人は滅多におらず、誰でも右か左に偏っているものです。しかし歯がなくなってからそのままにすると起こる噛み合わせの悪化により、輪郭がどんどん歪みだします。片方頬が腫れているように見えたりアゴが左右どちらかへずれているように見えたりするのですね。
これも見た目に関わりますが、化粧などではごまかせないためコンプレックスになり精神的に落ち込んでしまう人もいます。
顎骨に異常が起こる
歯がなくなると、その下にある骨が部分的に下がっていきます。するとインプラント治療などをしようと考えたとき、すでに骨が下がっていてそのまま治療に入れないというケースも。
骨が下がっていればまず人工の骨を継ぎ足してからの治療となり、お金や時間がさらにかかってしまいます。
機能面に障害が出る
歯には複数の機能があり、それらがうまく使えなくなることも。たとえば人は歯でものを噛み小さくして飲み込むことで消化しますが、1本歯がないだけでその工程が難しくなります。あまり小さくできずに飲み込んでいくと胃腸にも負担がかかり、消化吸収に支障が出るでしょう。
また部位によっては発音に障害が発生してしまうこともあります。自分では普段通りに話しているつもりでも、スース―と息が漏れる音が混じって不明瞭になるのですね。
会話が億劫になり人と話すことを避けだせば、徐々に顔の筋肉が衰えていきますます悪循環になります。
歯がなくなったあとの歯科的選択肢3つとメリットデメリット
では歯がなくなってしまったら、どうすればいいのかについて見ていきましょう。歯科を受診して欠けた歯に代わるものを入れる治療を受けるのですが、選択肢は次の3つです。
- ・インプラント
- ・ブリッジ
- ・入れ歯
インプラント
インプラントは人工の歯根をアゴの骨に入れて結合させ、その上に人工の歯を被せて噛み合わせを戻す治療方法です。
【メリット】
- ・自然の歯とほほ変わらない噛みやすさがある
- ・見た目にも本人にも違和感がない
- ・見た目が自然できれい
- ・他の歯を削ったり、他の歯に負担がかかったりしない
インプラント治療で、なくなった歯が負担していた噛む力の約9割を取り戻せます。たとえば奥歯の場合、噛むときにかかる力は1本あたり60㎏。歯がなくなってしまえばその力は他の歯で負担し合わなければなりません。そうなれば他の歯への負担が強く、本来の寿命より短くなってしまう可能性が高くなります。
【デメリット】
- ・保険適応外のため治療費が高額
- ・治療期間が長い
- ・ブリッジや義歯などとの応用がしにくい
保険が使えない自費治療のため、治療費が高額。治療費はクリニックによって違いますが、費用相場は1本30万円程度です。
また治療期間も長く、一般的にインプラント治療にかかる期間は4カ月以上。これは外科的手術が必要になるからですが、人工骨を足す場合にはさらに長期間になります。
ブリッジ
ブリッジとは英語で「橋」を意味しますが、歯科的ブリッジも橋のイメージ。歯がないところの隣り合わせである前後の歯を削り、被せ物に器具をつけて橋渡しのようにつなげる方法です。
【メリット】
- ・自然の歯と似たような感覚で噛める
- ・異物感はなしで発音なども明瞭
- ・治療期間が短い
- ・健康保険が使える
インプラントのような外科的手術は絶対にしたくないという人は、保険も使えるブリッジか次で紹介する入れ歯がおすすめです。装着しても違和感はなく、治療期間も1カ月程度と短め。発音などにも影響はありません。
【デメリット】
- ・左右の歯を削る必要があるうえに負担が重い
- ・手入れが難しい
- ・歯の部位を選ぶ
ブリッジはなくなった歯の両側に位置する歯を削って金属をひっかけ、2本の歯で3本分を支えています。そのため両側の歯には負担がかかりやすく、寿命が短くなる恐れも。
またブリッジの手入れは簡単ではなく、手抜きをすれば虫歯や歯周病になることがあります。
入れ歯
入れ歯は他の歯にバネをひっかけて人工の歯を装着する方法。他の歯が残っているケースでは部分入れ歯、歯の多数がなくなっている場合では総入れ歯になります。
【メリット】
- ・治療期間が短い
- ・健康保険が使える
- ・清掃が簡単
- ・周囲の歯をあまり削らずに済む
- ・さまざまなパターンに対応できる
部分入れ歯の場合の治療期間は一般的に1カ月から2カ月程度、他の歯を削る必要はありません。また取り外しができるため掃除も簡単です。健康保険が使えるので費用も安く抑えられますよ。
【デメリット】
- ・部位によってはバネが目立つ
- ・硬いものは噛みづらい
- ・違和感がある
- ・バネをかける歯の負担が大きい
入れ歯の場合は他の治療法と違い、口の中に違和感があります。装着時には痛みを訴える人もいるので、調節が必要です。また健康な歯の半分以下の力しかないため、硬いものは噛みづらいでしょう。
【関連記事】入れ歯についての記事はこちら
入れ歯が気になって仕方ない! 違和感のない入れ歯を作ることはできる?
当院の行う歯を失ったときの治療法
当院では保険で治療ができる入れ歯(義歯)治療をしております。
多くの人が装着時の違和感を訴える入れ歯では、ひとりひとりのお口にしっかりと合うものを作ることが大切。そのため当院では、まるで本物の自然な歯のように噛める入れ歯を用意しています。
当院には歯科技工士が常駐しているので、いつでもスピーディーな対応が可能、最短で即日対応です。
さらに歯科医と技工士が直接打合せをするため、精巧で患者様にあった入れ歯を作れます。調節のために何度も歯科へ通わなければならないというわずらわしさを排除しました。
歯がなくなってしまったら早めの対応が必要です。ぜひ当院にご相談ください。
歯を失うと大変! 日ごろからできるケアをしよう
歯がなくなるとまずは噛み合わせから影響が出始め、食事の取りにくさや見た目の悪さなど、多くの悪影響を及ぼします。正しくものを噛むことは全身の健康にとってとても大切。歯がなくなればすぐに何らかの治療を受けて、噛み合わせを回復させましょう。
また、そもそも歯がなくならないように自分でケアすることは必須です。毎日の歯磨きをきちんと行い、定期的に歯科検診を受けて口のトラブルを早期解決させてくださいね。