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【根尖病巣】歯の根っこに膿が溜まる原因や症状・治療法とは?


【根尖病巣】歯の根っこに膿が溜まる原因や症状・治療法とは?

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歯茎に違和感があり歯科へ行くと「歯の根っこに膿が溜まっています」と言われることがありますよね。多くの場合は痛みなどの自覚症状がなく、レントゲンを撮って膿が溜まっているとわかるケースもあります。

ではなぜ歯の根っこに膿が溜まるのでしょうか? ここではその原因や症状、治療方法などを紹介します。

どこの部位であれ、膿が発生することは体が出す異常信号です。口内に違和感があれば、早めに歯科を受診しましょう。

歯の根っこに膿!? 早めの歯科受診が大切

歯の根っこに膿が溜まった状態を、根尖病巣(こんせんびょうそう)、もしくは歯根嚢胞(しこんのうほう)と呼びます。根尖病巣は病気の巣が歯の根元にあるという意味。そして歯根嚢胞は、歯の根の先に薄い皮に包まれた膿の袋そのものを指す言葉です。

歯の根に膿が発生して溜まっていくのは、細菌感染がその原因。口内に存在する億単位の細菌がさまざまな理由から歯の根に侵入し神経が死亡、炎症を起こして膿が生まれます。

ところが歯の根は硬い周囲に阻まれて、自然に膿を排出できません。その結果袋状に溜まっていき、さらに多くの悪影響を口内のみならず全身に及ぼすのです。

根尖病巣(歯根嚢胞)は自然治癒しません。そのため放置していればどんどん悪化し、最悪の場合骨を溶かしたり全身に菌が回って他の病気を引き起こしたりするでしょう

自覚症状がない慢性根尖病巣の場合は自分では気づきにくいため、歯科の定期健診を受けることが大切。また、歯茎などにちょっとした違和感でもあれば、すぐに歯科を受診するようにしてくださいね。

急性根尖病巣の場合は激しい痛みがあるはずです。時間を作って歯科へ行きましょう。

 

歯の根っこに膿が溜まる根尖病巣(歯根嚢胞)の原因

根尖病巣の原因は細菌の侵入による感染です。ではなぜ守られているはずの歯の根に、細菌が侵入するのでしょうか。

その原因は、次の3つです。

  • ・重度の虫歯
  • ・不十分な根管治療
  • ・歯の破折

 

重度の虫歯

根尖病巣を引き起こす原因で多いのは、重度の虫歯です

虫歯を放置した結果、細菌が歯の内部まで進行し、歯の神経に感染します。その状態のときは激しい痛みがあって夜も眠れないほど。しかし、歯の神経が死んでいるのでやがて痛みは嘘のようになくなります。

そこで虫歯が治ったと勘違いしさらに放置すると、その間に細菌は歯の根まで到達、炎症を起こすのです。歯の神経が死んでしまっているため痛みなどがなく、本人はなかなか気づけません。

 

不十分な根管治療

虫歯によって神経が細菌感染をすると、神経を取り出す「根管治療」を受けます。この根管治療は非常に難しい処置で、熟練の歯科医でも成功率は約8割と言われるものです。人の歯の根は複雑に入り組んでおり、そのすべてをしっかり除菌することが難しいのですね。

そのため、不完全な根管治療になってしまうと、残った細菌が活動を再開し、歯の根まで侵入します。

このケースでは一度治療を終えているための油断もあり、神経がないことで痛みもないため、やはり自分では歯の根に膿が溜まっていることに気づきにくくなります。

【関連記事】根管治療についての記事はこちら
歯医者で受ける歯の根っこの治療とは? 時間と手間がかかる理由・期間・痛みなどを解説

 

歯の破折

激しいスポーツや何らかの衝撃、そして神経がなくなってもろくなった歯が折れると、細菌がそこから歯の根へ侵入します。

また歯にある突起を中心結節と呼びますが、ここが折れてしまうと同じように細菌が神経に侵入して感染。この中心結節の破折は小学生くらいで起こるケースもあり、まだ歯の根が完成していない子供でも根尖病巣ができることがあります。

 

歯の根っこに膿が溜まるとできる症状

歯の根っこに膿が溜まると、次のような症状が出てきます。

  • ・できもの
  • ・歯茎の腫れ
  • ・噛んだときの痛み
  • ・歯の揺れ
  • ・副鼻腔炎
  • ・骨髄炎
  • ・他の部位の湿疹

 

できもの

根の先に膿が溜まって袋状になったものが歯根嚢胞です。歯根嚢胞は膿が増えるにつれて大きくなりますが、出口がないので体は歯茎の表面に穴を開けて膿を排出しようとします。

そのため、歯茎に白いニキビのような外見のできものがあれば、それは膿が詰まった袋である可能性が大きいでしょう。

口内炎や白いニキビに見えるできものを「フィステル」と呼びます。これを見つけても自分で穴を開けて膿を出そうとはしないようにしましょう。さらに悪化する可能性があるため、処置は歯科でしてもらってくださいね。

 

歯茎の腫れ

根尖病巣は急な腫れを引き起こすことがあります。タイミングとしては、体の抵抗力が低下したとき。たとえば風邪や疲れがたまっているときなどに、歯茎がひどく腫れだします。痛みも出るでしょう。

根尖病巣が原因の腫れでは顔の形が変わったり、口が開けられなくなったりする人もいます。

 

噛んだときの痛み

歯の根っこに膿が溜まった歯で噛むと、違和感や痛みが出ることがあります。これは歯の根の周囲にある歯根膜が炎症した場合です。

歯根膜は人がものを噛んだときに硬いものか柔らかいものかを判断する器官で、根尖病巣によってここが炎症を起こすために痛みが出るのですね。

 

歯の揺れ

根尖病巣が進行して膿の袋が大きくなれば、歯を支えている骨を溶かし出します。そうすると歯が浮くようにかんじたり、グラグラと揺れたりするでしょう。

 

副鼻腔炎

根尖病巣が上の歯にできた場合、歯の根っこが鼻の細い管(副鼻腔)に近いため、細菌が鼻へ侵入して副鼻腔炎を引き起こします。

副鼻腔炎になるとひどい鼻づまりや頭痛、顔面痛などが発生。口臭もでてきて、日常生活に大きな悪影響を与えます。

【関連記事】副鼻腔炎による歯の痛みについての記事はこちら
副鼻腔炎で歯が痛すぎる! 症状の特徴や痛みを軽減する方法を紹介

 

骨髄炎

下の歯に根尖病巣が出来た場合には、骨髄に細菌が侵入して感染し、骨髄炎になることがあります。

髄膜炎になるのは、あまりに根尖病巣が大きくなってしまったときや、風邪や過労で免疫力・抵抗力が落ちてしまっているときなど。一度髄膜炎になると病院へ入院しての治療が必要です。

 

他の部位の湿疹

口内の細菌が歯の根まで到達すると、血管を通して菌は全身へと回ります。根尖病巣内の細菌がアレルギー物質として全身に回った結果、手足に湿疹が発生。これは掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)と呼ばれるもので、アレルギー反応の1つです。

 

歯の根っこに膿が溜まったときの治療法

では、歯の根っこに膿が溜まったときの代表的な治療法を3つ紹介します。

  • ・根管治療
  • ・歯根端切除術
  • ・歯根端切除術と歯の再植術

 

【根管治療】

歯の根の治療です。死んだ神経を取り除いて菌を奇麗に洗い流し、薬を神経が通っていた管に詰めて蓋をします。

根管治療専門の歯科もあるため、何度も同じ歯の根管治療をしているという方は専門病院の受診がおすすめです。

 

【歯根端切除術】

前述したように根管治療は非常に複雑で、うまくいかないケースがあります。そのため、根管治療で改善されない根尖病巣の治療は外科的手術です。

歯茎から切って根尖病巣を取り出し、歯の根の一部を切り取ってから根の先に蓋をします。

 

【歯根端切除術と歯の再植術】

歯根端切除術ができるのは、前歯や上顎に限られます。これは骨が薄いため、簡単に根尖病巣が取り出せるからです。

しかし下の奥歯など骨が厚くて病巣を取り出しにくい場所であれば、まずは根尖病巣を持つ歯の抜歯が必要です。その上で病巣を取り出し、抜き出した歯を再植していきます。

 

歯の根っこにたまった膿は自然治癒しない! 早めの歯科受診が大切

軽度の虫歯であれば、口内環境を整えれば再石灰化で自然治癒することもあります。しかしその他の歯のトラブルは、基本的に自然治癒はしません

歯茎に白いニキビや口内炎のようなものがあったり、ものを噛んだときに痛みや違和感があったりすれば、できるだけ早めに歯科を受診してください。

根尖病巣は放置すれば細菌がどんどん増えて大きくなり、やがて歯や骨を溶かして全身に菌が回ってしまいます

根尖病巣は気づかないケースも多いため、大切なのは3、4カ月に一度の歯科定期健診を受けること。最低でも半年に1度は検診を受け、口内環境の確認をしてもらってくださいね。


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監修・執筆

ハピネス歯科クリニックの院長、大久保 圭

ハピネス歯科クリニック 院長 大久保 圭

秋田市の歯医者。出身地:北海道。出身大学:岩手医科大学歯学部。 ハピネス歯科クリニックでは、歯の悩みが何もない健康を保っていただくために、予防歯科を特に大切に考えています。 本ブログを通して、あなたの健康づくりに役立つ質の高い情報発信を心がけています。

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