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虫歯を放置するとどうなる? 放置リスクと早期治療のメリットを解説


虫歯を放置するとどうなる? 放置リスクと早期治療のメリットを解説

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虫歯ができていることがわかっていても、仕事が忙しかったり子供の預け先がなかったりなどの理由から、中々歯の治療に行けない方もいるでしょう。

鎮痛剤を飲みながら耐えていたらある日突然痛みがなくなり、歯医者に行かずに済んだと考えるかもしれませんね。

しかし、虫歯の放置は厳禁です。

この記事では、どうして虫歯を放置するといけないのかについて解説します。虫歯の進行段階と症状や、虫歯の放置で起こるリスク、早期の虫歯治療によって得られるメリットなども説明しますので、歯に痛みがある方はぜひ参考にしてください。

虫歯を放置しても自然治癒はしない! リスクが大きくなる

虫歯は自然治癒しません。初期の虫歯が再石灰化などによって問題ない状態に戻ることはありますが、少しでも進行してしまうと治療なしでは歯の健康が戻ることは絶対にないと考えてください。

虫歯は最初、少し痛みがあったり冷たい水がしみる程度です。しかしその状態を放置すると、段々痛みは激しさを増し、やがて夜も眠れないほどの激痛に見舞われます。

それでも鎮痛剤を飲んで我慢していると、ある日突然歯痛がなくなることがあります。しかし、これは自然に虫歯が治ったわけではなく、歯の神経が細菌に感染して死んでしまったために痛みがなくなっただけのこと。つまり、より悪化した状態なのです。

ひどい痛みがなくなったことで安心してしまう方もいますが、放置すると虫歯菌は歯だけでなく全身に悪影響を及ぼしだします。

そのため、少しでも歯に違和感があるなら、すぐに歯科を予約するようにしましょう。

【関連記事】虫歯のレベルや初期にできることについての記事はこちら
虫歯は自力で治せる? 虫歯のレベル5段階や初期虫歯に自分でできることを紹介

 

虫歯の進行段階と症状

虫歯には5つの段階があります。

レベル1・C0:初期虫歯。歯の表面部分が少々溶けた状態で、痛みなどの自覚症状はない。

レベル2・C1:歯の表面を覆うエナメル質が感染した状態。痛みはないが、甘いものや冷たいものがしみることがある。

レベル3・C2:象牙質まで感染した状態で、ずきずきとした痛みがある。

レベル4・C3:神経にまで達した状態。何もせずとも激しい痛みがある。

レベル5・C4:歯がほとんど残っていない状態。一時的に痛みがなくなるが、その後強烈な痛みに襲われる。

レベル5まで進んでしまった虫歯には、治療の麻酔もあまり効きません。歯を残すことも難しく、抜歯になることが多いでしょう。

 

虫歯の放置で起こるリスク

治療しない限り、虫歯菌はずっと体内で生き続けますむしろ、歯をぼろぼろにして以降に、虫歯菌の本当の怖さを実感することになるのです。虫歯を放置すると、以下のようなリスクが発生します。

  • ・歯の根の先に膿が溜まる
  • ・副鼻腔炎になる
  • ・菌血症になる
  • ・骨髄炎になる

 

歯の根の先に膿が溜まる

歯の神経が死ぬと、歯の中でそれが腐ります。そして歯の根の先から細菌がどんどんとあふれ出てくるようになります。

体は細菌による感染を防ぐため、細菌を覆うための袋を作って細菌を中に閉じ込めようとしますが、細菌が増えるため袋はどんどん巨大化することに。その結果、袋が隠れている歯茎は腫れ上がり、痛みも発生します。

歯の根の治療や、大きく膨らんだ膿の袋を取り出す外科的治療が必要です。

 

副鼻腔炎になる

副鼻腔炎とは、細菌が鼻の粘膜に感染して炎症を起こす病気です。副鼻腔炎がひどくなると「蓄膿」になり、鼻呼吸がしにくく、口臭や顔面痛なども出てくるようになります。

上顎は鼻の副鼻腔に近いため、虫歯を放置すると細菌が鼻に侵入し、炎症を起こすのですね。

副鼻腔炎の治療では、抗生物質を長期間飲まなければなりません。また、原因となった歯の治療も必要です。

【関連記事】虫歯が原因の副鼻腔炎についての記事はこちら
虫歯が原因で副鼻腔炎になる? 治療方法と予防方法

 

菌血症になる

菌血症とは、臓器あるいは組織のどこかに細菌感染巣があり、その病巣から細菌が血液中に流出している状態のことです。免疫力が下がったときに、この菌血症が動脈硬化を引き起こします。

動脈硬化は脳梗塞や心筋梗塞につながることもあるため、虫歯菌が全身に回ることで命にかかわる大きな病気を引き起こす原因になるのです。

 

骨髄炎になる

骨髄炎とは、骨に炎症が起こった状態です。虫歯を放置した結果、虫歯菌が顎の骨にまで広がり、顎の骨が腐ることを指します。

顎の骨が骨髄炎を起こすと、激しい痛みや発熱、しびれ、膿の排出などがでてきます。この場合、治療は長期間にわたることになり、入院が必要なケースもあります。

 

虫歯を放置せず治療することで得られるメリット

では、虫歯を放置せず、できるだけ早く歯科を受診して治療を始めるメリットは何があるでしょうか?

以下3つのメリットを確認しましょう。

  • ・痛くない
  • ・時間もお金も抑えられる
  • ・歯を失わずに済む

 

痛くない

まだ痛みがない初期虫歯の場合、口内清掃と歯の表面にフッ素を塗布するだけで終わることもあります。少し進んだ虫歯でも、歯の表面を一部軽く削るだけといったこともあり、治療中と治療後に痛みはほぼありません。

 

時間もお金も抑えられる

同じく初期虫歯の場合は、その日の内に治療が完了してしまうため、通院の必要もないだけでなく支払いも1回で済みます。

虫歯はレベルに応じて治療が複雑になり、時間も費用もかかるようになります。当然痛みもでてくるため、できるだけ早い段階での治療は体にもお財布にも優しいと言えるのです。

 

歯を失わずに済む

虫歯も神経まで感染するレベルになると、歯を残すことが難しくなってきます。

一度虫歯になった歯は銀歯などの被せものをしますが、被せものも経年劣化で隙間が空きます。するとそこから細菌が侵入するので、虫歯が再発しやすくなるのです。

何度も治療を繰り返すうちに歯はなくなっていきますが、虫歯を放置した場合は一回で抜歯しなければならない状態になることもあるでしょう。

失った歯の代わりに人工の歯を入れなければならず、インプラントなど、高額な費用がかかることもあります。

歯を失わないためには、早期発見早期治療が大切です。

 

虫歯は恐ろしい病気! 日ごろからできるケアとは

虫歯は恐ろしい病気です。前述したように、一度虫歯になるとその歯は二度と元には戻りません虫歯が再発するリスクも高くなるため、そもそも虫歯にならないように、日ごろからしっかりケアする必要があります

まずは、正しい歯磨きをしましょう。正しい歯磨きのやり方は歯科で教えてもらえますが、基本的には以下のことを守るようにしてください。

  • ・歯ブラシはペンを持つ持ち方にする
  • ・ゴシゴシと力を入れてこすらない
  • ・1本ずつ細かくブラシを動かして磨く
  • ・毛先が真っ直ぐに歯の表面に当たるようにする
  • ・歯間ブラシやフロスを使って歯間も磨く

また、自覚症状のない初期虫歯は、プロに見てもらわないと気づけません。3か月もしくは4か月ごとに歯科の定期健診を受け、口内を徹底的に掃除してもらい、歯や舌、歯茎、口内粘膜に異常がないかの確認をしてもらうことが大切です。

【関連記事】歯科の定期健診についての記事はこちら
無料の歯科健診とは? メリット・デメリットと歯医者で行う健診の違い

 

虫歯は放置厳禁! できるだけ早く歯科を受診しよう

虫歯は歯を痛めるだけではなく、放置すると血液に交じって全身に回り、命にかかわる病気を引き起こす原因になります

歯でものをしっかり噛むことは、健康に大きな影響を与えています。健康を維持して楽しく生きるためには、歯は必要不可欠なもの。虫歯を甘く見ず、口内の環境を守るために歯科と二人三脚でしっかり治療・予防していかなければなりません。

歯に違和感を覚えたら、早めに時間を取って歯科を受診するようにしてくださいね。


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監修・執筆

ハピネス歯科クリニックの院長、大久保 圭

ハピネス歯科クリニック 院長 大久保 圭

秋田市の歯医者。出身地:北海道。出身大学:岩手医科大学歯学部。 ハピネス歯科クリニックでは、歯の悩みが何もない健康を保っていただくために、予防歯科を特に大切に考えています。 本ブログを通して、あなたの健康づくりに役立つ質の高い情報発信を心がけています。

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