子どもの歯並びが心配! 歯並びが悪くなる原因・デメリット・対策を紹介
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もしかしてうちの子、歯並びがよくないかも……。我が子の仕上げ磨きをしているとき、そんな心配をしたことがある親御さんは多いでしょう。
乳歯の間はとてもきれいな歯並びだったのに、永久歯が生えだしたらいきなりガタガタになったのはどうして?
歯並びが悪いままで放置すればどうなるの?
子どもの歯並びを改善する方法は?
今回は、その疑問に答えていきます。
歯並びが悪いと言われる例やその原因、考えられるデメリットと改善方法を順番に紹介しましょう。
子どもの歯並びが気になれば早めに歯科に相談を! 早期対応で安くきれいに!
乳歯の間はきれいに生えそろっていたのに、永久歯が出始めてから歯並びが気になるようになった、そのようなケースはたくさんあります。歯並びが変わってしまう理由は、乳歯に比べて永久歯の方が大きいから。そして人によっては指吸いなどの癖があって顎や歯に大きな影響を与えるからです。
歯並びは大人になってからでも直せますが、できれば子どものころにしておくことをおすすめします。そうすれば歯を削ったり抜いたりする必要がなく、料金も大人に比べて抑えられるからですね。
また、歯並びの悪さはひどくなると、全身の健康や見た目に影響します。
もしも子どもの歯並びが気になれば、早めに歯科に相談しましょう。成長段階にあるときに治療を開始すれば、スムーズに歯並びをきれいにできますよ。
子どもの歯並びが悪くなる原因
まず、歯並びが悪い、気になると言われるケースを紹介します。たとえば以下のような状態です。
- ・反対咬合(はんたいこうごう):受け口、下の前歯や下顎が前に出ている状態
- ・上顎前突(じょうがくぜんとつ):出っ歯、上顎が前に出ている状態
- ・開咬(かいこう):歯をかみ合わせたときに前歯が上下でかみ合っていない状態
- ・叢生(そうせい):乱ぐい歯、歯が重なったり斜めになったりしている状態
これらは多くの場合、顎が小さく歯の生える場所がないことによって起こります。しかしもし顎の大きさが正常であれば、考えられる代表的な原因は次の3つでしょう。
- ・悪癖
- ・姿勢の悪さ
- ・遺伝
悪癖
爪を噛んだり指をしゃぶったり(指吸い)する癖があれば、歯並びが悪くなります。特に指吸いと呼ばれる癖は長時間口内に指を入れたままになるため、上下の前歯に前後の力がかかって噛み合わせがずれることが多いのです。
舌で下の前歯を押したり頬杖をついて左右の顎のバランスを崩したりすることも、歯並びにはよくありません。
姿勢の悪さ
意外に思うかもしれませんが、普段の姿勢が悪いことも歯並びに悪影響を及ぼします。たとえば猫背ですね。背筋が曲がっていると、顎に負担がかかって顎関節症という病気になる可能性があります。
また横向きに寝る子どもは、毎日同じ姿勢で眠りにつくことで同じ方向から力が口元へかかる状態です。睡眠中は寝返りを打ちますが、毎日横向きで寝ていると影響はあるもの。少しずつかみ合わせに影響します。
遺伝
歯並びそのものは遺伝しませんが、歯や顎の大きさ、形などが親と似るために親と同じような歯並びになりがちです。そのため、親の歯並びがあまり良くなかった場合は、子どもも同じようになると考えられます。
歯並びが悪いと何が問題? 考えられるデメリットや不都合
では歯並びが悪いと、口を開けたときの見た目以外にどのようなデメリットや不都合があるでしょうか?
順番に紹介します。
- ・口内トラブルになりやすい
- ・顎に負担がかかる
- ・外見の変化
- ・不明瞭な発音
- ・全身の不調
口内トラブルになりやすい
歯並びが乱れていると、歯磨きがしにくくなります。歯が重なっていたりあっちこっちに向いていたりする場合は歯ブラシの先も届きにくく、汚れがきちんと取れません。
その結果、虫歯や歯周病といった口内トラブルを引き起こしやすくなります。
虫歯や歯周病は一度発生すると口内細qa2W!菌の数がとても多くなり、免疫力が落ちているときなどは体内へ侵入することも。口内の血管から全身に細菌が回れば、他の病気を引き起こす原因になります。
顎に負担がかかる
歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなり、顎が正常に動かせません。顎に負担がかかり、痛みが出たり大きく開けられなくなったります。
外見の変化
噛み合わせがずれていれば口内の筋肉を均等に使えず、左右で顔のバランスが違ったり歪んだりします。歯茎が腫れているわけでもないのに片方だけが腫れあがって見えたり、目や鼻も歪んでしまったりすることも。
特に思春期は見た目を気にするため、深刻に気に病む子もいます。
不明瞭な発音
人が言葉を話すときに重要なのは舌の動きです。ところが歯並びが悪くて斜めに歯が生えていたり隙間が空いていたりすれば、舌が正しく動かせません。
その結果、発音が不明瞭になるケースがあります。
全身の不調
全身の筋肉は連動しています。そのため、歯並びが悪く噛み合わせもずれていると、正しい姿勢を保つことが難しくなるのですね。まっすぐに立てないと腰痛や肩こりといった影響が現れます。
子どもの歯並びを改善する手段
できるだけ早めに取り組みたいのが、子どもの歯並びを改善する手段です。たとえば次の4つがありますよ。
- ・口のトレーニング
- ・よく噛ませる
- ・悪癖をやめさせる
- ・小児矯正を受ける
口のトレーニング
歯並びが影響する口内や口周辺の筋肉を刺激して、正しい位置で機能させましょう。
たとえば舌は上あごにぴったりくっついている状態が正しいのですが、歯並びが悪い子は舌が下前歯を押しているケースがあります。それを、トレーニングで正しい位置でおさまるようにするのですね。
【トレーニング例】
①舌で頬の内側、左下から上、前歯の前を通って右下までを押しながら動かす。反対回しも同様に行い、合計3回ずつ回す
②「あ・い・う・え・お」と大きく口を動かし開けて発声する。5回行う
よく噛ませる
前述したように、歯並びが悪くなる原因は、顎が小さく永久歯の生える場所がないことです。そのため、顎をしっかり発達させて大きくしなくてはなりません。
顎を大きく発達させるには、食事でしっかり噛むことが大切。それも左右でバランスよく噛む必要があります。
柔らかいものばかりではなく、ぜひ子どもの内に硬めの食材をしっかり噛ませましょう。人は噛むことで顎を鍛えられるだけではなく、頭への血流もよくできストレス発散もできます。
【関連記事】よく噛むメリットについての記事はこちら
食事のときによく噛むメリット8つ! なるべく早く習慣にしよう
悪癖をやめさせる
指しゃぶりや頬杖をつくなどは癖になりやすく、また、やめにくいものですよね。しかし口内への影響はとても大きいので、家族でそっと注意するなどしてできるだけやめさせるように動きましょう。
小児矯正を受ける
歯科矯正は顎の位置や骨を正しい位置に戻し、噛み合わせと歯並びをよくする治療法です。
矯正器具を使って、少しずつ歯や顎を動かしていくのですね。治療期間は1年から2年と長期間になるうえ、費用は高額になりがち。しかしながら、子どものうちに歯科矯正をしておくと大人になったときに奇麗な歯並びになる・歯が長持ちするなど、メリットもたくさんあります。
最適なタイミングは下の前歯の永久歯が生えてきたとき。子どもは顎の成長を促すだけで大きく改善することも多いですよ。
子どもの歯並びが気になったら歯科に相談しよう!
子どもの歯並びが気になるようであれば、悩む前に歯科医に相談してみてください。人によってさまざまな状態であるため、その子の状態をしっかり確認することが大切です。小さい内に対応を始めることで、子ども本人も意識できるようになりますよ。
歯並びは噛み合わせの良し悪しにつながり、やがて全身の健康にも大きな影響を与えだします。そのため、毎日の生活の中でよくものを噛んで顎を拡大させたり悪癖を改善したりすることを続けていきましょう。
そして歯列とかみ合わせをしっかり直したいのであれば、歯科矯正がおすすめです。小児歯科であれば多くの場合、矯正のカウンセリングを実施しています。