入れ歯が合わない代表的な原因4つ! そのまま放置すると起こるリスクを紹介
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作った入れ歯がどうにも合わなくて、つらい思いをしていませんか? 入れ歯が合わないとさまざまなトラブルを招きかねませんが、事情があり、使い続けている方もいるでしょう。
しかし、健康のことを考えるとやはり入れ歯が合うようにしなければなりません。
ここでは入れ歯が合わない原因やそのままにしておくと起こるリスク、入れ歯が合わないときの対処法などを紹介します。合わない入れ歯を使っている方は、できるだけ早めに歯科医に相談してくださいね。
入れ歯が合わないと感じたら歯科を受診しよう
入れ歯は自分の歯の代わりに噛む機能を提供する道具です。
人は噛むことによって、脳へ十分な血を巡らせたり、顔の筋肉を刺激したり、ストレスを発散したりしています。そのため入れ歯が合わないと正しくものを噛めず、さまざまな不都合が出てきてしまうのです。最終的には全身の健康にも影響を及ぼすため、自分に合う入れ歯を使わなくてはなりません。
入れ歯を使っていて少しでも違和感があったり痛みや不快さを感じた場合には、早めに歯科医へ相談しましょう。ドラッグストアや薬局では技師安定剤なども種類が豊富に販売されていますが、あくまでも対症療法で根本的解決にはなりません。
歯科で今の入れ歯の調節や新しい入れ歯の作成をしてもらい、食事時間を痛くも違和感もない楽しいものへと変えてください。
入れ歯が合わない? 主な原因4つ
以下の4つは、入れ歯が合わない主な原因です。
- ・顎の骨が減少した
- ・入れ歯が摩耗してすり減った
- ・付着した汚れで変形した
- ・そもそも設計に問題があった
顎の骨が減少した
人の顎は日々、骨吸収(骨が減る現象)と骨形成(骨が作られる現象)が繰り返されています。しかし年を重ねると、徐々に骨吸収のスピードが形成するスピードより速くなり、顎の骨が減っていくのですね。
顎の骨は歯を支える重要なものであるため、当然入れ歯をも支えています。ここが減るということは、土台がなくなりつつあるということ。入れ歯は最初に入れたときに比べ、安定が悪くなってきます。
入れ歯が摩耗してすり減った
人がものを噛む力は強いため、入れ歯も経年劣化で表面が少しずつ摩耗していきます。表面がすり減ることで噛むときに違和感が出てくるようになり、噛み合わせなどにも悪影響を及ぼし始めるため、さらに合わなくなったと感じるようになります。
付着した汚れで変形した
自然の歯と同じく、入れ歯もきちんとした手入れが必要です。メンテナンスが足りない場合、歯垢がついてそれはやがて歯石へと変わります。
歯石が入れ歯の床の部分につくと、それが原因で入れ歯が変形。くっつける粘膜部分とうまく噛み合わず、違和感が出ます。
また、入れ歯の隙間で菌類が繁殖すると入れ歯の素材内へと侵入し、素材を変化させるケースも。入れ歯は常に清潔にしておかねばなりません。
そもそも設計に問題があった
入れ歯を作るときに患者の歯茎の形状や噛み合わせの癖などが正しく反映されなかった場合、入れ歯完成時から「合わない」となることがあります。そもそも設計に問題があるため、使っているうちに馴染むことはありません。
入れ歯が合わないままで放置すると起こる8つのリスク
では、入れ歯が合わないままにしておくとどんなことが起こるのでしょうか。代表的な8つのリスクを紹介します。
- ・吐き気がする
- ・入れ歯が外れやすくなる
- ・発音しにくくなり喋り辛い
- ・頭痛がする
- ・肩凝りが悪化する
- ・顔にシワが増える
- ・気分が落ち込む
- ・認知症のリスクが上がる
これらの多くは、入れ歯が合わないことで噛み合わせが狂い、しっかりものを噛めなくなることで起こります。
前述したように、噛み合わせはとても大切なもの。噛むという行為によって顔の筋肉を刺激し、血流を促進してストレスを発散するのですが、それらができなくなるのですね。
噛み合わせがずれると使う筋肉が変わるため、顔が歪んだりシワが増えたりします。血流が促進されないため頭に十分な血液を送りにくくなり、頭痛がしたり認知症発症のリスクが上がる結果にもなるのです。
また、ストレスを溜めやすくなり、気分が落ち込みやすくもなるでしょう。
さらにうまくものを噛めなくなると、胃腸に負担がかかります。消化能力が落ちて全身へ栄養が行き届かなくなるリスクも増加。体力や気力が衰える原因になります。
入れ歯が合わないときはどうする? 対処法3つ
では、入れ歯が合っていないなと感じたときの対処法をみていきましょう。自分でできることと歯科で対応してもらうことがあります。
- ・入れ歯の清掃
- ・入れ歯安定剤の使用
- ・ホームリライナーの使用
- ・歯科で調整や修理
入れ歯の清掃
入れ歯が汚れていると、口内の粘膜とぴたりとくっつきません。そのためまずは、入れ歯をしっかり清掃することから始めましょう。
入れ歯には専用のブラシがあります。洗浄剤などと併用し、徹底的に奇麗にしてみてください。ただし、ごしごしと力を入れてこすると表面に傷がついたり破損につながったりします。丁寧に扱ってくださいね。
入れ歯安定剤の使用
入れ歯を奇麗にしたら、次はぴったりと安定して口にくっつくように、入れ歯安定剤を試してみてください。一般的に、入れ歯と粘膜の隙間が小さい人に向いているのが入れ歯安定剤です。
一般で販売されている技師安定剤は3つのタイプがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、特徴を理解したうえで使うものを選びましょう。
【関連記事】入れ歯安定剤が必要かについての記事はこちら
入れ歯安定剤は必要? 入れ歯安定剤のメリット・デメリットや入れ歯の調節について紹介
【テープタイプ】
テープがついている商品で、テープ部分に水気を与えて入れ歯と粘膜をくっつけるタイプです。やり方はシンプルで簡単ですが、テープが付かなくなるまでが早いため、頻繁に交換する必要があります。
【クリームタイプ】
クリープタイプはペースト状になった粘着剤を入れ歯の底につけて使用します。やり方は簡単なうえ、吸着力も強く長時間効果が持続。旅行など、頻繁に入れ歯の手入れができないときなどにおすすめです。
【粉末タイプ】
粘着剤が粉末になったタイプで、入れ歯を水で濡らしてそこに粉末をふりかけ、粘膜とくっつけます。クリームやテープタイプと違って厚みがないのにかかわらず、吸着力が強いことが特徴です。ただし、効果は短時間です。
ホームリライナーの使用
ホームリライナーはゴム製のクッションのようなもの。入れ歯と粘膜の間に大きめの隙間があるときなどに活躍します。
隙間を埋めるだけでなく、入れ歯に加わる圧力の緩和も期待できますが、ホームリライナーを使用するほど隙間が空いている場合には、早めの歯科受診がおすすめです。
歯科で調整や修理
入れ歯安定剤やホームリライナーはあくまでも対症療法です。根本的解決にならないうえに、安定剤やホームリライナーはずっと使い続けることはできません。使い続けていると、入れ歯と粘膜に菌が繁殖しやすくなり、顎に炎症が起きる場合もあります。
そのため、時間を作って必ず歯科を受診してください。歯科医は入れ歯の専門家です。合わない入れ歯の原因を調べて調整や修理を行うことで、今使っている入れ歯を使えるようになるかもしれません。もし今の入れ歯では難しいということであれば、新しく作り直すことも検討しましょう。
合わない入れ歯とはさよなら! しっかりものを噛めるようにすることが大切
歯科へ行くのが面倒、今はさほどお金をかけていられない、安定剤を使えば何とかなっているからそれでいいなど、人によって都合があるため、なかなか腰が上がらない方もいるでしょう。しかし、入れ歯が合わないままで使うとさまざまなトラブルの原因となることを理解してください。
今は入れ歯が合わずに食事時にイライラする程度で済んでいるかもしれませんが、やがて顔の歪みや慢性的な頭痛、他の歯のトラブルなどを引き起こすようになります。
しっかりものを噛めることが、全身の健康のためには大切です。入れ歯が合わない人は、一度時間を作って歯科を受診しましょう。調整で合うようになればあまり時間はかかりませんし、作り直す場合でも、合わない入れ歯を使うよりはお金と健康を守れるはずです。
痛みや違和感なく食事を楽しめるようになると、毎日がもっと明るくなりますよ。