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子ども用歯磨き粉のQ&Aを紹介! フッ素のメリットや年齢別濃度について


子ども用歯磨き粉のQ&Aを紹介! フッ素のメリットや年齢別濃度について

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ある日子どもの口の中にきらりと光る白い歯が! 我が子に歯が生えてきたときは、成長を感じてうれしいものですよね。

しかし、心配なのがこれから始まる歯磨きです。子どもの歯磨きは親が仕上げ磨きをすることはよく知られていますが、その際に歯磨き粉は使うべきでしょうか?

この記事では、子ども用の歯磨き粉について説明します。そもそも歯磨き粉はどうして使うのか、子ども用歯磨き粉に対するQ&A、そして子ども用歯磨き粉でおすすめのものなどについても記載しますので、ぜひ参考にしてください。

子どもの歯を守る! 歯磨き粉の使用目的とは?

歯磨きをする際、歯磨き粉をどうしても使わなくてはならない、ということはありません。使いたい方は使えばよいし、使いたくない方は使わなくても大丈夫です。

ただし、歯磨き粉には以下のようなさまざまな役割があるため、期待する効果があるものを使ってみてはいかがでしょうか。

  • ・虫歯予防
  • ・歯垢除去
  • ・歯周病予防・軽減
  • ・口臭予防・軽減
  • ・歯のホワイトニング
  • ・知覚過敏軽減

この中で、特に子どもに必要だと思われるのは、虫歯予防と歯垢除去です。子どもが歯周病や知覚過敏になる可能性は低いうえに、口臭もほぼなく、ホワイトニングの必要もありません。

歯についた汚れをしっかり除去し、虫歯から守ってくれる効果が期待できる歯磨き粉がよいでしょう。

【関連記事】歯磨き粉のメリットやデメリットについての記事はこちら
歯磨き粉はいらない? 歯磨き粉を使わないメリット・デメリットと口内ケアで大切なこと

 

子ども用歯磨き粉の代表的なQ&Aを確認!

以下の4つは、子どもの歯磨き粉に対しての代表的な質問です。それぞれの回答を確認しましょう。

  • ・Q1:子どもに歯磨き粉は必要?
  • ・Q2:大人と同じものを使っても大丈夫?
  • ・Q3:飲み込んでしまうのが不安だけど?
  • ・Q4:歯磨き粉の量は大人と同じ?

 

Q1:子どもに歯磨き粉は必要?

前述したように、歯磨き粉は子どもでも大人でも、絶対に必要というものではありません。

しかし、子どもの生え始めたばかりの乳歯はとても柔らかく、口内細菌に対する抵抗力が低いため、虫歯になりやすい状態です。

歯ブラシやガーゼによる汚れ除去には歯を強くする効果はなく、普通に磨くだけなら細菌による虫歯リスクは高いまま。そのため、歯を強くする、細菌からガードするという目的で歯磨き粉を使うことがおすすめです

 

Q2:大人と同じものを使っても大丈夫?

歯磨きなのだから大人と同じ歯磨き粉を使ってもよいだろうと考える方もいるようですが、子ども用の歯磨き粉は別に用意しましょう。

大人の歯磨き粉が子どもに対して適切ではない理由は、研磨剤が入っていることが多いからです

研磨剤は歯の表面を削ることで歯の着色汚れを取り、歯を白く見せます。しかし、子どもは大人のようにコーヒーや紅茶、ワインなどを飲まないため、研磨剤は不要です。

そして、大人用歯磨き粉の多くには発泡剤が入っています。口内が泡だらけになると磨いたつもりになってしまいがちなため、子どもには発泡剤が含まれている歯磨き粉の使用はおすすめしません。

また、大人用歯磨き粉はミント系の味が多くありますが、子どもにとっては「美味しくない」味です。一度不味いと感じてしまうと歯磨きを拒否する恐れもあるため、甘く優しい味のものを用意しましょう

 

Q3:飲み込んでしまうのが不安だけど?

子ども用の歯磨き粉は、誤って少量飲んでしまっても大丈夫な商品が用意されています。

また、口に水を含んでのうがいができない子どもには、うがい不要の歯磨き粉や最後に吐き出して終わりになる歯磨き粉などを使いましょう。

 

Q4:歯磨き粉の量は大人と同じ?

子ども用歯磨き粉の使用量は、年齢によって分けられています。目安は以下の通りです。

  • ・生後6か月から2歳くらいまで:1~2mm(米粒くらい、歯ブラシの先っぽにのせる)
  • ・3歳から5歳くらいまで:5mm(グリンピースくらい)
  • ・6歳から中学生まで:1~2cm(歯ブラシの半分ほどまで)

 

子ども用歯磨き粉でおすすめなのはフッ素配合のもの

子ども用の歯磨き粉は、虫歯予防と歯垢除去の目的に沿ったものを選びましょう。

おすすめなのは「フッ素配合」と書かれた歯磨き粉です

 

【フッ素の働き】

  • ・酸に強く抵抗力のある歯にする
  • ・再石灰化を促進する
  • ・虫歯菌の活動を抑える

虫歯は、虫歯菌が出す酸によって歯が溶かされることで発生します。その溶かされた部分は、唾液に含まれるカルシウムによって修復(再石灰化)されるのですが、フッ素はそのサポートをしてくれます。

また、虫歯菌の働きを弱める作用もあるため、子ども用歯磨き粉にはフッ素が含まれているものを選ぶとよいでしょう。

【関連記事】子どもにフッ素塗布が最適な理由についての記事はこちら
子どもの虫歯予防にフッ素塗布が最適な理由3つ! ルールを守って正しく使おう

 

歯磨き粉ではフッ素の濃度をチェックする

フッ素は自然界のいたるところにある成分で、市販の歯磨き粉の90%以上に配合されていると言われています。

また、人の体内にも存在する安全なものですが、短時間に大量摂取するとフッ素中毒を引き起こしてしまうこともあり、使用に躊躇してしまう方もいるかもしれません。

実際に、年齢に応じて適当とされるフッ素濃度は決まっています。そのため子ども用歯磨き粉を選ぶ際にはフッ素濃度に着目してみましょう。

ちなみに、フッ素中毒を引き起こす目安は、フッ素濃度950ppmの歯磨き粉を1〜2本一気飲みするくらい大量に必要です。つまり一般的な使い方をしている限り、フッ素中毒を引き起こすことはありません

 

子どもの年齢に合わせたフッ素濃度

フッ素は多すぎるとリスクになり、少なすぎると効果が得られません

年齢別のフッ素濃度を確認しておきましょう。

  • ・6か月~5歳くらいまで:500ppm(泡タイプの場合は1,000ppm)
  • ・6歳~14歳くらいまで:1,000ppm
  • ・15歳以上:1,000~1,500ppm

歯磨き粉を購入する際には、商品のフッ素濃度を確かめてからにしてくださいね。

 

子ども用歯磨き粉の最終決めては「味」

子ども用歯磨き粉を選ぶ際に、とても重要な位置を占めるのが「味」です

口内に入れるものが「美味しくない」と感じてしまうと、特にもともと歯磨きそのものを嫌がる子にとってはつらい経験になってしまいます。

年齢に合わせてフッ素濃度を選ぶように、味も選ぶようにしましょう。

 

【歯が生え始め~5歳くらいまで】

バナナやいちごなど、果物の味がついている歯磨き粉がおすすめです。りんごや桃、グレープなど種類も豊富にあるため、子どもが歯磨きしたいと楽しみにするようなお気に入りを見つけてください。

 

【6歳から14歳くらいまで】

バニラ味やさわやかなミント系も人気があります。人工甘味料の不使用にこだわりたい方は、キシリトールを使っている歯磨き粉を選ぶようにしましょう。虫歯予防の効果がさらに期待できます。

 

【15歳以上から】

そろそろ大人と同じ歯磨き粉を使用できますが、強いミント系は嫌がる子が多いかもしれません。思春期に入り、歯の汚れが気になって強く磨いた結果、知覚過敏になる子も増えてきます。歯の白さを気にする子も出てくるでしょう。知覚過敏用の歯磨き粉やホワイトニング用の歯磨き粉も検討してみてください。

 

子ども用歯磨き粉は年齢に応じて選ぼう!

子どもの歯磨きをスムーズに終わらせるため、また、歯をより虫歯菌からガードするためにも、上手に歯磨き粉を利用していきましょう

子ども用歯磨き粉ならフッ素配合のものがおすすめですが、年齢に応じたフッ素濃度かどうかを確かめて使うことが大切です。そして、やはりフッ素を使うことが気になるという方の場合は、無添加の歯磨き粉を検討してください。


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監修・執筆

ハピネス歯科クリニックの院長、大久保 圭

ハピネス歯科クリニック 院長 大久保 圭

秋田市の歯医者。出身地:北海道。出身大学:岩手医科大学歯学部。 ハピネス歯科クリニックでは、歯の悩みが何もない健康を保っていただくために、予防歯科を特に大切に考えています。 本ブログを通して、あなたの健康づくりに役立つ質の高い情報発信を心がけています。

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